中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

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担保・保証等の条件はどうなっていますか??

2017年08月23日 04時44分23秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」223ページ「第2-1-71図 安定成長型企業が成長段階ごとに利用したかった資金調達方法」をみましたが、今日は224ページ「第2-1-72図 安定成長型企業が融資を受ける際に利用した担保・保証等の条件」をみます。

下図から安定成長型の企業が融資により資金調達を行う際に利用した担保・保証等の条件について見ると、創業期から安定・拡大期にわたり、「代表者、役員による保証」の割合が最も高く、次いで「信用保証協会による保証」となっていることが分かります。

白書は、前掲第 2-1-56 図で見た、高成長型企業が融資を受ける際に利用した担保・保証等の条件と比較してみると、安定成長型企業は「保証会社による保証」の割合が高成長型企業に比べて高い傾向にある一方で、「担保・保証によらない融資」の割合については高成長型企業に比べて低い傾向にあることが分かる。

このことから、安定成長型企業は高成長型企業と同様に代表者や役員、信用保証協会の保証、不動産の担保等の条件で資金調達を行っている割合は高いが、一方で担保・保証によらない融資の利用は高成長型企業に比べて進んでいないことが推察される、とあります。

次に、安定成長型企業が融資により資金調達を行う際に利用したかったができなかった担保・保証等の条件について、成長段階別に見ると、創業期から安定・拡大期にかけて、「担保・保証によらない融資」の割合が一貫して高くなっていることが分かります。

白書は、そのほか成長初期、安定・拡大期には「売掛金・債権等の担保」、「動産の担保」の割合も続いて高くなっている。

このように、安定成長型企業は、担保・保証によらない融資のニーズが創業期から安定・拡大期を通して一貫して高く、さらに成長初期、安定・拡大期については、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の動産を担保としての融資を希望している傾向にあることが分かる。

しかし、実際には前述の通り、担保・保証によらない融資を活用できている割合は低く、売掛債権や動産担保による融資の活用も同様に進んでいない、とあります。

経営者の仕事は「ヒトとカネ」に集約されることが、これを見ても感じ取れますね!

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