中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

ドイツのマイスター制度とは??

2013年08月28日 05時46分17秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 50ページの「労働規制が企業に与える影響」をみましたが、今日は58ページの「マイスター制度」をみます。

ドイツにおける「マイスター制度」は頻繁に耳にしますが、その詳細はどのようなものなのでしょうか。

ドイツでは、各職人の専門的な技術や理論を完全にマスターした人が、マイスターとして称号を与えられ、このマイスターには「手工業マイスター」と「工業マイスター」の二種類があり、「手工業マイスター」がいわゆる世界に知られる「マイスター制度」になります。

その資格・地位は、1953年に制定された「手工業規則」で守られており、41職種では独立開業に必ず手工業マイスターの資格が必要となるとのことです。

この「手工業マイスター」になるためには、通常、3年間の職業教育の教育終了試験に合格したもの、つまり職人になった者で、基本的には、その後最低3年間それまでに学んだ職業に従事し、各地の手工業会議所の試験に合格した者がなれます。

この手工業マイスター試験には、実技試験のほか、簿記、会社法、経済的・法律的知識などの四つの試験があり、一次試験から四次試験までのトータルでおおよそ1,000ユーロ前後の費用がかかり、合格すれば、マイスター証書が授与されるとのことです。

ドイツの手工業マイスターの合格者数は10万人前後で推移しているということですが、今後、グローバル化や EU 域内の資格共通化の中で、ドイツの伝統的なマイスター制度の在り方も変化を求められているようです。

「手工業規則」を参考にすることで、日本の伝統産業の後継者不足問題に示唆を与える仕組みとなるような気がしますね。
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