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平和と戦争の一日

2023年03月09日 | 石垣島の問題

3月5日は島の「へいしんこども園」の方々から依頼を受け、今年最初の「名蔵アンパル・サイエンススクール」第一弾として、みんなで親子約150名を案内して来ました。もちろん全てボランティアです。

オイラが担当した班は沢山歩くので年長組です。始めて来る親子も多く、大人も子供も興味津々で物凄く盛り上がっていました。川は干潮時の山からの水だったので、良い天気のこの日は「冷たくて気持ちいい!」でした。

川を渡ったり、カニさんと遊んだり、砂を掘ってるだけで楽しい見たいです。保護者の皆さんも好奇心旺盛で、これは何?これはどうしてなの?と色々な質問が飛び交います。興味を持って貰えるのはとても嬉しいですね。

こうやって地元の子供達を案内し始めて約20年。実は先日、子供の頃に教えた女の子と話す機会があって「私はT先生(T師匠の事)、妹はAちゃん先生(オイラの事)に教わりました」「私は春から縁あって内地で先生になります」と。オイラもう感動して感激して、物凄い幸せでした。「数年後に石垣島に帰って来たら皆さんの仲間に入れて下さい」とも。素晴らしい!

楽しいからやってただけなんですが、本当に嬉しい限りです。

 

ところが、
実はこの日、石垣島の自衛隊基地(16日に開設予定、地対艦・地対空ミサイル部隊)に自衛隊車両が搬入される日だったのです。子供達を案内する前、朝早くから自衛隊ヘリが飛び交いバタバタとうるさく、港からOD色の車両約150台、次から次へと島の中を走って行きます。要所々々には警備員とは別に眼付きの鋭い私服の自衛官が一緒に立っています。おそらくオイラの事は既に内偵されていると思いますが、この日も撮られているでしょうね。

このあと子供達の案内があったので余り遠くまでは行けなかったんですが、何とこの場所、小中学校の前の道路が搬入路になっているんです! 学校の前を休日とはいえ自衛隊車両が約150台。もちろん中には装甲車や地対艦誘導弾、ようするにミサイル部隊の車両も走って行きました。

自然豊かで誰もが来たがる平和な島が、いつ狙われるかも知れない危険な島になってしまいました。今月18日にはいよいよ弾薬などミサイルがまた、市街地を通りこの学校の前を通って搬入されるはずです。島民が懸念している事はそれだけではありません。基地が作られた場所は島の飲料水の水源地の一つなんです。沖縄島では米軍が流した汚水により有害物質PFOSやPFOAが河川や地下水だけでなく飲料水にまで混ざっていた事が判明し大問題になってますが、全国の米軍基地周辺からも検出されている事を内地の方は殆ど知りません。米軍基地だから自衛隊と関係ないだろ!と思いますが、全国アチコチの自衛隊施設からも有害物質が漏れ出ている事が判明しています。

石垣島の基地からの排水は、ヨシノボリやテナガエビ等の生き物が沢山いた物凄く美しかった川と言うより沢に流されるのですが、なぜかそこに余分な2本の管も誘導されています。おそらく他からの水も持って来て汚水を薄める事が目的なんだと思います。 しかしこの川は以前から水質調査の対象となっている川で、今後もこの調査は続けて行く事になるでしょう。逆に水が流れなくなった場所から下も間違いなく何かしら自然への影響が出て来るでしょう。

この島はいったいどうなってしまうのでしょうか? 既に基地が出来ている与那国島では、人口は変わらないが地元島民の数が減っているとの事です。つまり自衛隊員が増えて、島の人は出て行っているので、+-ゼロなんでしょう。そして観光客は他人事ですから、少しでも何かおきればアッと言う間に来なくなってしまうでしょうね。

いつもこう言う話題は書かないんですが、今回は石垣島の対象的な一日だったのと余りにも内地の方々が沖縄の現状を知らな過ぎるので微力ながらオイラも書かせて頂きました。だって皆さんは沖縄ローカル報道でしかやっていない、国(政府)にとって不都合なニュースやドキュメント番組が沢山ある事を知らないでしょう? あっ、こういう事を書くと政府のネット監視に益々引っかかるんだよな(笑)。

 

#名蔵アンパル #マングローブ #狙われる島 #平和だった島 

コメント
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