異物排除

縁あって良い肉を頂く機会に恵まれたが、その日の深夜に猛烈な腹痛に
見舞われ呻吟する。帰宅途中に調子こいてアイス食べたのが悪かった可能性も
あるし、その肉が原因という確証も全くないが、感覚的にあの腹痛の具合は
体が異物排除すべしの令を発した時のものなので、普段のジャンクな食生活で
慣らされた体が拒絶反応を示したというのが、ありそうな線であろう。

それにしても、腸は第二の脳という説がむべなりと思える程、腹痛が行動や
行動意思にもたらす比重は大きいという事を実感した。
とにかく寝る以外の全てのやる気がなくなり、我慢をするだとか、無理をして
でも何かするなどということが遥か遠くに感じる程問答無用で行動不能に陥る。
ついでに腹痛で呻いている間ずっと悪夢にうなされており、その様はかつてワクチン
副反応で高熱を出した時に見たそれに近しいものを思わせた。
ワンアクション行う毎に最近やっているゲームの勝利時ジングルが流れるという悪夢。

ともかく、こういう時に大事なのは、決して薬などで腹痛を抑え込もうとしない
事であろう。薬を飲むとしたらむしろ体から色々出す事を促進させる類のものや、
出し過ぎて失われた栄養素や水分を補う類のものであろう。
腹痛も結局の所『とりあえずもうお前は何もするな』という、一種の終了命令の
ようなものであるから、余程の事がない限りは従うべきである。
実際先に書いたようにかなりの強制力を発揮しているので、個人的にはかなりそれで
納得している。
とりあえず、腸が雑魚と化していたので定期的に無理してでも多少良いものを
食べた方が良さそうと感じた。