大偶像時代

近所のコンビニで、男性アイドルグループを題材にしたカード付き菓子が
出ていたが、おしなべて見た目のキャラが似通っているのと、ポーズとと言うか
決め顔が、小首を傾げつつ顎を少し上げて半目で視線を下げたものばかりで、
何か不健康というか素行不良そうな印象ばかり勝るものであった。

男性アイドルの需要の殆どは女性が占めていると思われるが、かようなものが
求められているであろうか。その辺りは好き好きで、流行り廃れもあるから
特に何か物申すつもりは無いが、とりあえず気になった共通点が一つあった。
それは皆が皆髭をきれいに剃っているという点である。

これも好みの別れる所も大いにあり、かつ個人的な偏見も踏まえての意見と
なるが、世の女性の一定以上の太さ、または無秩序に生えた毛に対する嫌悪の
情は結構なものである。
彼女らをして『生理的に無理』という事になるのであろうが、そういう意見が
多数派になるその理由に興味がある。
あくまでアイドルという偶像だからそれが求められるのか、地に足のついた
自らの好みにおいてもそれが同じくらいの割合で適用されるものなのかという
点においても気になる。

男性の場合、知る限り、女性アイドルグループの誰かに熱を上げていても、
実際に交際する相手には別にそれの面影を求めない。それはそれ、これはこれ
という感覚で臨んでいるイメージであるが、それと同じなのだろうか。
しかし、アイドルという存在を煮詰めていくと、外見が人間である必要性が
どんどん薄くなっていくものであるから、今後もバーチャルアイドル業界は
さらに広がったり深まったり尖ったりしていくのだろうなと思った。