隣の道は途切れていても

生きていればいずれ必ず目にするであろうことであるが、その名前が
訃報欄に上った時にはまるで現実味が沸かなかった。かかる具合で、
子供の頃から影響を受けてきた憧れの存在であろうと、誰であろうと、
この世から人が去っていくのは、受け入れなければならないものであるが、
今回に関しては少しばかり時間がかかりそうである。

漫画の世界に限れば、レジェンドと呼ばれた人たちが次々と去ってはいくが、
さりとて新しい芽も日々生まれ伸びていくものであるから、つまらなくなる
とか退屈するとか、そういったことはない。　ただ、やはり多感な時期に影響の
大きかった存在が去っていくと、幾許の寂しさが募るのである。

そんな事もあって先週はいつも以上に疲労が酷く、耳鳴りと言うか低周波音が
4割増しで聞こえるようになるデバフを貰って、やる気も潰えたかに見えたが、
とりあえず新作ゲーム（ユニコーンオーバーロード）を買ってプレイしたら
多少元気が戻る。ゲームをするまではもう寝ているしかないと思われた休日で
あったが、やってみると楽しい。どうにも先が気になったり、あれもしたい、
これもしたいという気持ちになる。

自身がゲーム好きであるということが、今更灯のように胸に温かい。
何だかんだでショック受けて気弱になっているではないかと、自身を諫めつつ
またいつもの月曜からの生活に身を投じるのである。