KONASUKEの部屋

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アカマエヤガ230624

2023年06月26日 | チョウ目
アカマエヤガ。

居たのは、「ビオトープ天神の里」の作業小屋。
ある論文によると、この種は夏前に羽化し、盛夏を屋内などで越夏休眠するらしいです。
もしかしたら、越夏休眠に入るところを邪魔したかな?

通常、前翅の内外横線間を結ぶ黒い縦条が出て、環状紋と腎状紋を結ぶんですが。
この個体は、環状紋と腎状紋が黒く縁どられる程度なので、判断に迷いました。
でも、前翅基部の黒い縦条とか、環状紋・腎状紋の形と大きさ・位置、内・外横線の形状、亜外縁部の様子など、総合的にみて、アカマエヤガと見ました。

外横線は、まるで板目に逆らって彫刻刀で彫った時のようですね。
翅脈上は細くて、それ以外は太い。

①前翅基部:中央付近に黒色の縦条
②前翅内横線:二重でギザギザ
③環状紋:小さ目で縦長、黒く縁どられ、前縁寄りに位置する
④腎状紋:小さ目、黒く縁どられ、前縁寄りに位置する
⑤前翅外横線:淡色、中央付近で「く」の字状に外側に曲がる
⑥通常、②~⑤を結ぶ黒条が出る
⑦亜外縁部:淡色
⑧ふ節:白黒斑

別名:
ミヤマアカマエヤガ
分類:
チョウ目ヤガ上科ヤガ科モンヤガ亜科
翅を広げた長さ:
48~50mm
前翅の長さ:
21~23mm
分布:
北海道、本州(中部地方以北の内陸部)
垂直分布
成虫の見られる時期:
6~7月、9~10月(年1化?)
幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・?
幼虫・・・シマアザミ、アキタブキ、シロツメクサ、アレチマツヨイグサ、ウラジロタデなど
その他:
前翅の基部の中央付近に縦の黒条がある。
前翅内横線は二重でギザギザ。
環状紋と腎状紋は小さめで、黒く縁どられ、前縁に近い位置にある。
環状紋は縦長。
通常、環状紋と腎状紋を結ぶ黒条が出る。
前翅外横線は淡色で、中央付近で「く」の字状に外方に曲がる。
亜外縁部は淡色。
前翅の色調には変異がある。
前縁部はあまり淡色を呈さず、斑紋も不鮮明となることもある。
脚のふ節は白黒斑。
ヒメアカマエヤガとは外見で区別が出来ず、交尾器を確認する必要があるが、本州にはほとんど分布しないとされる。
6月頃出現し、越夏休眠ののち9~10月に現れるものと推定される。
越夏性の種は高所に移動することが多いが、本種は低地に留まって越夏すると考えられている。
灯火にも飛来する。
岩手県では牧草地の害虫として知られている。
参考:
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑
あおもり昆虫記
K'S LIFE LIST
こんちゅう探偵団
アカマエヤガの越夏場所
北海道の昆虫
フォト蔵
北海道大学
yyzz2;虫撮記【虫画像・他】
bergkatze(べるくかっつぇ)
茨城の蛾
flickr
センスオブワンダふるイモムシケムシ

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4 コメント

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Unknown (hanano55rengesou)
2023-06-26 13:21:41
konasukeさん、
記事、あとから発言。
お礼が超遅れました。
また、解らない虫がいたら宜しくお願い致します。遅れ馳せのお礼でした。(^o^)
         れんげ
Unknown (空と花)
2023-06-26 20:41:30
konasukeさん。こんばんは。嬉しいコメント、ありがとうございました。テントウムシはあれで、大人?そうなんだ。ヒメアカホシテントウ、教えていただき、ありがとうございました。ツマグロヒョウモンはそんなに北上したのですね。気候温暖化の動植物への影響は凄いですね。
れんげさんへ (KONASUKE)
2023-06-26 20:58:59
こちらこそ、よろしくお願いします。
空と花さんへ (KONASUKE)
2023-06-26 21:02:35
コメントありがとうございます。
こちらこそ、好きなこと喋って、楽しいですよ。
これからもよろしくお願いします。

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