【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

2017年中に新・自民党憲法改正草案を決定、安倍晋三自民党総裁が明言

2017年05月21日 23時59分42秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

(22日朝投稿で21日付にバックデート)


 報道(自民の憲法改正原案「年内にまとめる」 安倍首相が明言)によると、安倍晋三自民党総裁(首相)はことし、平成29年2017年中に、新しい自民党憲法改正草案をまとめると明言しました。5月21日(日)に関東のラジオ局「ニッポン放送」での番組収録で語りました。同局のホームページを見ましたが、この番組がいつ放送されるのか分かりませんが、各紙が翌日付紙面で詳しく報じました。

 安倍さんは「自民党内でしっかり議論し、年内に案をまとめ、国民に示せればと思う」と語りました。

 安倍さんは、今月、矢継ぎ早に発信しており、

 5月3日に、読売新聞と日本会議系集会を通じて、「2020年施行、憲法9条に第3項追加」を発信、

 5月12日に、自民党本部内の高村副総裁らの招請で保岡党憲法改正推進本部長に会い、自民党単独での草案作成を依頼。

 5月21日(収録)で、2017年中の党草案とりまとめを言及。

 と発信を加速しています。

 これまで、側近の下村党幹事長代行が、「2018年通常国会にも」と発信していましたが、さらに前倒した印象です。安倍さんが情報発信に対する世論の反応に自信を深めていることがうかがえます。また、今の衆議院の任期が2018年12月までなので、3分の2を持つ今のうちに、両院の改憲発議につなげ、国民投票とのダブル選挙に持ち込める環境をつくっていると考えられます。

 筆者・自身も長年の改憲論者ですから、自民党単独での改憲論議加速化を大いに期待したいところです。

 このエントリー記事の本文は以上です。