JR岡山駅から伯備線に乗って清音駅下車、井原鉄道に乗車。井原駅に。
井原鉄道が全線開通しました。よかった。
田中美術館には初めての訪問です。
岡山県に住んでいるにもかかわらず。
心理的に遠いのでしょうか。出不精なのでしょうか。反省です。
井原駅からてくてくと歩いていきました。
区画整理したのでしょうか、格子状の街並みです。
徒歩15分とあります。
市役所、市民会館、そして田中美術館、田中苑(公園部分です)。
まさに市の中枢です。
いかに平櫛田中さんが、町の誇りなのかわかりますね。
市民会館です。奥に田中美術館があります。
田中苑から美術館を望みます。
鏡獅子の銅像です。街のシンボルですね。
疑問。なぜ平櫛美術館ではないのでしょう。
そして、平櫛田中って、名字が二つ並んでいるようですね。
平櫛は養子縁組した先の姓。田中は生まれた家の姓です。
養子先の平櫛家は、隣県の広島県福山市にあります。
田中家はここ井原市です。
ということで、田中美術館になったのでしょうか。もちろん「でんちゅう美術館」です。たなか美術館ではありません。
入り口には、五浦釣人(岡倉天心像)が黄金に輝いています。
恩師ですね。でんちゅうさんは恩を忘れぬ人です。
写真はここまでです。
平櫛田中さん
明治5年(1872年)生まれ、昭和55年(1979年)死去
107歳という「超」長命でした。
最晩年まで創作活動を続けられたと聞きます。
人はどこまで歩き続けられるのだろう、と思わせる方ですね。
理想とする人生ですが、
文化勲章受賞時に昭和天皇から、
「あなたが一番苦心したことは、どんなことですか」と聞かれ、
「それは、おまんまを食べることでした」とこたえられたそうです。
貧しい家に生まれ、養子先に行き、大阪に奉公に出て働きながら、
目指したのは、木彫りです。
美術の中でも人気のある分野ではありません。
お金になるわけはありません。
しかし、多くの人が、助けてくれました。
岡倉天心、横山大観、下山観山、木村武山などの人が物心ともに支えています。
それだけ大切な人だったのでしょう。
あまりのスケールの大きさにたじろぐほどでした。
ありがとうございました。