縁あって拙宅に再三話題のJBL SE400Sがやってきました。
マルチシステムの高音用アンプだったみたいです。(裏にシールあり)チャンネルデバイダーを用いた大掛かりなシステムも最近では見なくなりました。
いろいろと手が入っています。外観からの改造は入出力端子の交換。古いJBL製品全般に言えることですがスピーカー端子が小さく現在の標準コードでも入りづらい。ピンジャックともに高級品に換えられている。
JBLロゴシールは痛んでいます。最も気になるのは喫煙環境で使用されていたというのが一目で分かる位のくすみ。
開けてみると、、かなり改造あり。。
電源のブロックコン、チューブラーコンともに全取り換え。
基板の電解コンは取り替えられてさらにフィルムコンがパラに複数接続。
半固定ボリュームは数十回転するbeckmanポテンショメータに。
入力の電解コンはフィルムコンに。また基板裏はさらに凄まじく4ヶ所に3個ずつのパラのフィルムコンが。
回路構成は多分変わっていないと思われます。
いつの時代に改造されたかはわかりませんが、、こう言った改造が盛んだった、オーディオの熱気があった、良い音への欲求がまだまだあった、マルチシステムが設置できるくらいのスペースが家長の権限で確保できていた、社会全体に豊かで資金的に余裕があった、改造しない方が高く売れる、、などとは考えない潔い時代、と考えると80年代かもしれません。
もし仮に80年代としても既に30年程度は経過しています。(改めて自分は年取ったと思う)
早速音出しすると、、くっきりシャープな飛び出す音です。ちょっと冷たいような気がするが良い音だと思います。この音をリファレンスとすれば今までの機器は再々メンテが必要か。やっぱりコンデンサーを取り替えて。
とにかくこびり付いたヤニを根気よく落としました。時間がかかります。
そしてコスメ観点からの最大の課題。デカールの破損。
薄い金属板に印刷してあるありふれたものですがアマチュアが自作するのは難しい、、、。インクジェットプリンター対応の銀色シールを探して
ビックリマークの円は丸い穴が開いていて、パイロットランプで光ります。この穴もどうやって開けるか、、結局細いハンダ鏝で。
このシール用紙は印刷した上に透明な保護シートを貼ります。耐久性はわからない。見た目はまあ及第か。
改造した方の熱意に敬意を表して今回も掃除と補修だけで終わりました。
お読みいただきありがとうございました。
後日談1
パイロットランプは切れてました。このランプはAC入力に直結してますがネオン球ではなく抵抗で降圧した電球です。こういった使い方は初めて見ました。回路図を見ると両端に抵抗器があります。
適当に注文したのは24V1Wというもの。ちょっと明るすぎたかも。
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を1970年に新品で求めて以来途中でOH、Cの交換、リレーの設置を経て、755A,TD125と共にいまだ元気(多分ですが?)に鳴っています。TD224も使っていましたが信頼性からしてメカのお遊びと割り切り、ずーと125です。SPはレンジや音量は気にせず、シングルコーン1本でとうして半世紀(あー恥ずかしい)です。貴兄は多方面造詣が深くておいでですが、小生など終活を視野に入れて細々楽しんでいる毎日です。更なるご活躍を期待しています。
いろいろと情報の交換ができたらいいな、、と思っております。今後も宜しくお願い致します。