たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*
旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

水辺の貴婦人(セイタカシギ)

2020年02月27日 | 千葉県


 「セイタカシギ」:チドリ目セイタカシギ科セイタカシギ属の渡り鳥(または留鳥)で絶滅危惧種1B類に指定されている。長いくちばしの先から尾の先まで(体長)は約40㎝。きれいなピンク色の細く長い脚が特徴で、すっきりとした姿が美しいことから「水辺の貴婦人」と呼ばれている。英語名は "Black-winged Stilt"(黒い羽の竹馬)。ほぼ日本全土に分布しているが個体数は少なく観察場所は限られている。




 谷津干潟は1993年(平成5年)にラムサール条約登録湿地の指定を受けた。約40ヘクタールの広さがある。春になれば鳥たちの巣作りが始まる。




 干潟の周囲は3.5kmの散策道が整備されていて、特に地元の人たちにとってはとても楽しい散歩道になっている。
巣作りが観察できる頃やその後のひな鳥たちの姿が見られる頃にはカメラを持った人も多く集まる。



 (昨年2月9日にもこの場所で撮影した「セイタカシギ」の写真を投稿しています。)





















 
  この日は、「セイタカシギ」や「カモ」のほかに、あちこちで留鳥の水鳥「オオバン」が見られた。オオバンは体色は黒く額の部分とくちばしが真っ白なのが特徴で、一目で他の黒い鳥と見分けができる。「オオバン」は水草や海草を餌にしている。


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「雪割草」開花(千葉県)

2020年02月19日 | 千葉県


 2020.2.16 千葉県佐倉市坂戸「DIC川村記念美術館」庭園を散策した。園内や周辺の林の大木などが昨年の台風で大きな被害を受け、これまで長期間にわたって敷地内の整備が行われている。幸い庭園、レストラン、ギフトショップだけは利用できるということをホームページで確認していた。とても心配していた園内の枝垂れ桜並木、ハクモクレン並木、休憩舎などにはこの日見た限りでは被害は見受けられなかった。
 毎年春先には切符売り場から林の中の坂道を下る途中の道脇や林床に雪割草や福寿草が咲き始めるので、それを見つけるのを楽しみにしていた。



 ゆっくりと林の中に目を配りながら歩いていくと、期待通りあちこちに雪割草が咲き始めていた。雪割草は新潟県の「県花」に指定されている。春先に雪の下から芽を出して咲き始める文字通り春を告げる山野草の代表格になっている。
 上下の写真で見るようにこの場所の雪割草は、花壇のような手入れはまったくない林の中で種々の野草や枯葉の下から健気にか細い花茎をやっとのことで伸ばして可憐な花を咲かせていた。 






 
福寿草はこの場所だけではなく、園内の散策路脇にもかなりたくさん咲いていて見つけやすい。




 庭園奥の休憩舎脇には数株の十月桜がある。文字通り毎年10月ごろから小さなピンクの花を咲かせる。冬場にはいったん咲き終わったように見えるがまた春先にはわずかに花を咲かせる。この日はほんの少しだけ可憐な花をつけていた。

[参考]:DIC川村記念美術館は引き続き園内及び敷地内整備のため、2月17日~3月5日の間、美術館・庭園ほか全施設休館になっています。予定では3月6日より全施設オープンになります。(*詳しくはホームページをご覧ください。)

***「お知らせ」新型コロナウィルス感染抑止のため全施設休館が3月16日まで延長されました。
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鋸山頂上「地獄のぞき」(千葉県)

2020年02月17日 | 千葉県


 久しぶりに南房総富津市と鋸南町にまたがる鋸山(標高329.5m)へ向かった。房総で最高峰の山は愛宕山(408m)で、300mを超える22の山のうち鋸山の標高は18番目となっている。鋸山全体が8世紀から続く古刹日本寺の境内で、日本最大の石造の大仏、急斜面の長い断崖に並ぶ千五百羅漢像などがよく知られている。鋸山ははるか昔の室町時代から昭和57年(1982年)まで、質の高い「房州石」の産地として重要な役割を果たしてきた。見上げる稜線がまるで鋸の歯のように切り刻まれた姿になっていることから「鋸山」と名付けられたという。ロープウェイ頂上駅には古来使用されてきた石切りの用具や図面なども展示されている。

 
一枚目の写真は頂上脇にある「地獄のぞき」と呼ばれる目もくらむような展望スポットで、ここからの絶景を楽しみに訪れる人も多い。なぜこのような形に断崖が切り残されたのかはだれもが不思議に思う。実は、この絶壁から飛びだしたような展望スポットは、昔の石工さんたちの遊び心から残されたものだといわれている。下からじっと見上げると、どこにもこんなことは書き残されてはいないと思うが、何度もここを訪れている自分にはつきだした部分がまるで獣の顔のように見えてならない。鼻や口、顎までが意図的に彫刻されたかのように見える。おそらくこの上なく危険な作業の毎日で犠牲者も多かったと思われるが、この展望スポットを作る作業にしばし楽しみを見出したのではないかと想像できる。



 展望スポットから眼下に東京湾フェリーの発着港「浜金谷港」を見下ろすことができる。ちょうど対岸の神奈川県久里浜港から入港するフェリーボートが近づいてきた。


頂上からの南房総海岸線眺望。(右上方の島は安房勝山海岸の浮島)

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南房総海岸波模様

2020年02月11日 | 千葉県


 千葉市から南へ約100㎞の本州最南端の岬の「白浜灯台」にも近い海岸線は、ギザギザに侵食された変化に富んだ岩が魅力的でこれまで何度となく撮影に通い続けている。特に彼方の伊豆大島に夕日が沈む光景は見飽きることがない。この写真では波しぶきも影響して水平線上中央の大島の島影は虫眼鏡で拡大するとやっとわかるくらいほんのかすかに見えるだけになっている。



 
この日は北風が強く、背後の崖上に上がり見下ろすと押し寄せる波の模様が美しく目に映った。




   この日は西空に雲が少なくて夕日を楽しみに時間を過ごし、最後には伊豆大島付近に夕日が沈む写真も残すことができた。










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南房総鋸南町水仙郷

2020年02月09日 | 千葉県


 「日本三大水仙群生地」として知られているのは、①兵庫県淡路島(立川・灘黒岩水仙郷)②福井県(越前海岸・梨子ヶ平水仙郷)
③千葉県鋸南町(をくずれ・江月水仙郷)の三か所で、番外として静岡県南伊豆の爪木崎水仙郷がそれらに劣らずよく知られている。
千葉県南房総市鋸南町の水仙群生地は、昨年甚大な台風被害により例年12月上旬から開催される「水仙祭り」も年内はほとんど花が咲いていない状況であったが、かなり遅れて新年一月に入ってからやっと咲き始め、二月に入って今満開に近い状況になっている。水仙が群生している斜面上部の樹木はいたるところで台風の暴風によってなぎ倒され、今もなお南房総や鋸南町ではブルーシートのままの被害家屋が数多く見受けられる。
                                     (*写真は2月4日撮影)




 自生の水仙はほとんどすべて「日本水仙」だが、あちこちにほんのわずかに写真のような黄色い花びらの水仙や花びらの先がとがった別の品種の水仙も混じって咲いているのを見かけることがある。







 南房総には伊豆で敗れて房総へ逃れた源頼朝にまつわる話が多く伝えられていて史跡も各所で見られる。鋸南町で多く見られる早咲きの桜は「頼朝桜」と呼ばれ、伊豆では大変な人気の早咲きの「河津桜」と同種であるといわれている。水仙群生地のあちこちに二月になると頼朝桜が咲き始め色どりを添えている。









ロウバイの枝にからんで咲く日本水仙






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谷川岳天神平スキー場へ - II

2020年02月03日 | 群馬県


 谷川岳天神平スキー場ロープウェイ土合口駅(標高746m)から約10分で天神平駅(標高1319m)に着いた。標高差573mを一気に上がってきたことになる。ゲレンデにはリフトが5基あり、10本のコースがある。天気の良い日には上越国境の山々の絶景を眺めながら快適な粉雪・新雪の斜面でスキーを楽しめる。さらに超上級者だけが楽しめるゲレンデからロープウェイ沿いの谷筋の長いエキスパートコース(下山コース)もある。
 前日は晴天でもロープウェイが故障で一日不通となったのが悔やまれるが、この日は風が強くてリフト乗り場の少し上はまったく見通せないほどの吹雪となっていた。




 ゲレンデにはほんの数人のスキーヤーの姿しか見当たらなかった。初めて訪れたスキー場でも好天ならゲレンデの様子はよくわかりコースを選んで楽しむことができるが、今回はどのリフトに乗ればよいのかも見当がつかなかった。たまたま真ん中のコースを見事に滑り降りてきたスキーヤーが目の前に止まり、リフト上部のゲレンデの様子を聞いてみた。「初めてならちょっと危ないところもあるので一本目はあの左手のリフトがいいね。上は吹雪で先がよく見えないからリフト沿いからあまり離れずゆっくり滑ったほうが安全。雪質は新雪で問題ないよ。」と親切に教えてもらい、まったくその通りにゆっくり慎重に一本目を無事滑り降りることができた。一年ぶりにいきなりではなく、前日みなかみ高原スキーリゾートで滑り込んだのが幸いだったと思う。




 無理して上級コースには入り込まず、初級・中級コースをほんの数回だけ滑ってからレストランでゆっくり休憩した。「舞茸天ぷらそば」がなんとも美味しかったのが忘れられない。できることなら来年また天気の良い日にここで滑り、写真もたくさん撮りたいと思う。


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谷川岳天神平スキー場へ - I

2020年02月02日 | 群馬県


  前日の1月26日は谷川岳天神平スキー場へ上がるロープウェイが終日故障で動かず、みなかみ高原スキーリゾートで初滑りを済ませた。翌日は朝からロープウェイが気にかかり朝食後に電話で確かめたところ、幸い故障から復旧して運行開始になったことがわかった。湯檜曽温泉の宿の駐車場に出ると昨日とすっかり変わって一面の雪景色となり、車には約5㎝ほどの雪が降り積もっていた。フロントガラスのカバーを外し屋根などの雪も除いてさっそくロープウェイ乗り場に向かって出発した。前日谷川岳遠望写真を撮影した湯檜曽川公園に立ち寄り、雪雲で谷川岳の姿も見えず河原には積雪も見られる湯檜曽川の写真を一枚撮影しておいた。



谷川岳・ロープウェイ・天神平スキー場の見取り図

 ロープウェイ乗り場へ上がる坂道もすっかり雪道となり、この冬初めてスタッドレスタイヤのありがたさを実感しながら走った。朝一番に駐車場ビルに入り6階の切符売り場からロープウェイ乗り場へ向かった。係員から午後には天気予報どおりに吹雪が強くなりロープウェイも運行できなくなる可能性もあるので、午前中に無理のないように気をつけて滑ってほしいという話があった。
 [参考] ロープウェイ全長約2400m・約10分、天神平駅 標高1319m、リフト上天神峠 標高1502m、(登山道約2時間半) 谷川岳山頂 標高1977m(日本百名山) *「遭難者が世界一多い山」としてギネス認定されている。




 まだ朝も早く天気予報もよくなかったのでスキー客は少なく、このロープウェイの便は乗客一人だけで前後左右の景色を眺めることができた。雪は降り続き時おり風も強くなる。スキー場ではガスや吹雪で見通しもきかず慎重に動かなければいけないという予感がした。




 途中で急な斜面を流れ落ちる沢が小さな滝になっているのに気付いた。とっさに窓に曇りや傷の少ない場所を探して小さなカメラで急いで撮影した。錦秋の季節にはロープウェイ沿いの景色は息をのむほど美しいにちがいない。ぜひまた秋に訪れたいと思った。


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