たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*
旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

木更津海岸夕景

2023年03月24日 | 千葉県

 

木更津市久津間(くづま)海岸夕景

 

千葉県南部での用事を済ませての帰り道、西空の夕焼けがきれいで

以前写真友達とよく撮影にでかけた浜辺に立ち寄りました。

 

海岸線からは夕陽と富士山、沖合いの製鉄所などが視界に入り

皆で歓声をあげながら夢中で撮影を楽しんだものでした。

 

 

 

 

一枚目の富士山の見える方角から左側(南方)に目を移すと

木更津港沖合いの「日本製鉄東日本製鉄所(君津地区)」が見えます。

こちらもなかなかよい被写体になって楽しめました。

また海中に並ぶ電柱は、沖の漁場の番小屋で電気を使うため

と聞いた記憶があります。

 

この日はきれいな夕焼け風景を撮るには到着時間が遅すぎました。

以前のようにダイヤモンド富士の撮影チャンスの日などに

また日没少し前の時間に間に合うようにでかけたいと

昔をなつかしく思ったりの楽しいひとときでした。

 

(注):(旧)「新日鉄住金君津製鉄所」は 2020年4月1日に改名

(現在は) 「日本製鉄東日本製鉄所君津地区」

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「伊豆半島ジオパークへ」ーVI 「鮎壷の滝」

2023年03月13日 | 静岡県

 

「鮎壷(あゆつぼ)の滝」 (県指定天然記念物)

 

JR三島駅北口から徒歩約24分の位置で「黄瀬川」にかかる滝。

富士山南の愛鷹山麓からの溶岩流が固まった岩壁を流れ落ちる。

滝前には「吊り橋」があって彼方に富士山の姿を望めることから

「富士見の滝」 ともいわれている。

この滝は幅が(川幅と同じ)65mもあり、落差は約10mとなっている。

 

「鮎壷の滝」の名は、この川幅いっぱいが岩壁となっているため

鮎が滝を越えられず滝壷に集まるのでそう名づけられたという。

 

 

 

この写真は滝から80mほど下流の吊り橋の上から撮影した。

この日は川の水量が少なく幅65mの岩壁がほとんど露出していた。

岩壁の右上彼方には富士山の姿が望める。

水量が多い日には岩壁いっぱいに激流となって水が流れ落ち

迫力ある豪快な滝の姿を楽しむことができるにちがいない。

 

 

 

 

激しい流れはただ一筋だけで川岸から降りて滝前に近づき

時間をかけて何度もシャッターを切り続けた。

ぜひまたいつか水量の多い日に撮影にでかけたいと思う。

 

 

   

 

 

  

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「伊豆半島ジオパークへ」ーV「踊り子歩道の滝景色」 

2023年03月10日 | 静岡県

 

「釜 滝(かまだる)」 

 

左上部分の崖に「柱状節理」模様が見られます。

 

*「浄蓮の滝」から「道の駅天城越え」を経由し上りが続きます。

標高 708m の「旧天城トンネル」 (=「天城山隧道」) に入りました。

 

*「天城山隧道(旧天城トンネル)」=「国の重要文化財指定」

「日本の道百選」 「日本百名峠」 に選ばれ、風景展望は格別。

 

*天城路ハイキング道筋には、川端康成・井上靖・梶井基次郎

 与謝野晶子・横光利一・島崎藤村・穂積忠が歩き著した作品に

 登場する名所や数々の文学碑を巡ったりの楽しみもあります。

 

 

 

「蛇 滝(へびだる)」

 

この「へびだる」 の 周囲の岩礁は

 まさに無数の柱をぎっしり立て並べたかのように見えます。

「柱状節理」だとすぐにわかる見事な眺めでした。

 

 

 

「蛇 滝」

 

 

 

「出合滝(であいだる)」

 

この滝周囲の岩壁もまた、ひと目で「柱状節理」とわかります。

はるか昔のどろどろの溶岩の流れが想像できるほどです。

 

 

 

「大 滝 (おおだる)」(高さ30m 幅7m)

 

河津七滝の中では最大規模の滝で見応えがあります。

この滝は大滝温泉「天城荘」旅館の敷地内にあって

滝前には露天風呂があり、宿泊客は無料で(立ち寄り客は有料)

滝を眺めながら入浴することもできるということです。(水着着用)

 

 

 

この大岩壁にも恐ろしいほど迫力ある 「柱状節理」 が見られます。

 

 

 

 

この滝前には「伊豆の踊り子」の踊り子と学生のブロンズ像があります。

滝は伊豆の踊り子が歩いた山あいの「踊り子歩道」で見られます。

*河津では「滝」を「たる」と読むことから「七滝=ななだる」となっています。

 

 

 

「初景滝(しょけいだる)」

多くの滝が連なる山あいの道筋はかなりきついコースで

足元には十分な注意が必要です。

 

 

 

「カニだる」

 

 滝周囲の「柱状節理」は「柱状」の模様がはっきりせず乱れています。

このような不規則な柱状節理の模様は珍しいでしょう。

 

 

 

花が少ない時期でしたが、道脇に「ミツマタ」の花が咲いていました。

 

 

 

「河津七滝七福神」

 

「河津七滝」には滝前に「七福神」が祀られています。

「滝と七福神めぐり」を同時に楽しむのもよいでしょう。

 

河津町にはこれらの滝以外にもいくつか滝があります。

(*「二階滝」「平滑の滝」「美滝」「竜姿の滝」)

紅葉の季節にもぜひもう一度このコースを歩いて

多数の滝を心を込めて撮影したいと思っています。

 

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「伊豆半島ジオパークへ」ー IV 「伊豆市河津町へ」

2023年03月05日 | 千葉県

 

「カワヅザクラ(河津桜)」 の故郷 「河津町」へ

 

三島から伊豆箱根鉄道で修善寺下車。 バスで道の駅「天城越え」へ。

「河津桜」の見頃にはまだ早い時期でしたが

日当たりのよい場所には所々に咲き始めていました。

 

 

 

*案内看板の文字は小さすぎますが以下のように書かれています。

 

「伊豆半島の東側半分とその沖の相模湾には、約100個の単成火山

(一度の噴火で生じる火山)からなる「伊豆東部火山群」があります。

この火山群の中の鉢窪山と丸山は、約17000年も前に噴火した美しい

円錐形のスコリア丘で、その麓から流れ出した溶岩が本谷川に流れこみ

なだらかな溶岩台地と伊豆の名瀑といわれる 「浄蓮の滝」 を作りました。

この滝の崖には溶岩が冷え固まってできた 「柱状節理」 が見られます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三島駅から伊豆箱根鉄道で修善寺駅へと向かい、そこからはバスで

国道414号を南へと走り、月ヶ瀬温泉や湯ヶ島温泉などを通過し

道の駅かと思われるほどの広々とした「浄蓮の滝駐車場」に到着。

ワサビ田やみやげ物店の脇を下って「大谷川」河畔に着きました。

 

対岸の断崖を激しく流れ落ちる初めて眼にする「浄蓮の滝」の姿は

今でもはっきりと眼に焼きついています。

 

 

 

「浄蓮の滝」 (落差25m 幅7m)

 

山あいの滝周囲の岩盤には、かつての火山活動により噴出した溶岩が

冷え固まり、「無数の柱を立て並べたような」模様が見られます。

この滝にも、流れの右下の崖が露出した岩肌に

そのような模様が見えます。左側の崖は苔や枝葉で覆われて

残念ながらそのような模様は見ることができません。

このような昔の激しい火山活動を物語る 「柱状節理」 は

地質学の調査研究にも大いに役立っています。

(*滝がかかっていない崖にも 「柱状節理」 は見られます。)

 

 

 

 

滝前の苔むした巨岩は、石川さゆりが歌った名曲「天城越え」

(吉岡治作詞・弦哲也作曲)の記念碑となっています。

記念碑付近の川沿いにも「ワサビ田」が広がっていました。

 

「天城越え」の曲は、せつなくはかない踊り子と学生の恋と

「日本の滝百選」 、伊豆の名瀑 「浄蓮の滝」 の激しい流れを

歌いこんでいるかのように思えます。

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「伊豆半島ジオパーク」へーIII

2023年03月01日 | 静岡県

 

 

駿河湾の沖合い(南)から富士山(北)を眺めるこの地形図では

富士山の下に見える市街地は沼津市から富士市辺りとなります。

説明文では、「駿河湾は港から数キロ沖へ出ると急に深くなり

水深は2,500mにもなり、南北に伸びる「駿河トラフ」と呼ばれる

  深い溝が存在して、湾を東西に二分している」と書かれています。

  この図は「激しい地殻変動」による「独特な地形」といえるでしょう。

 

*「伊豆半島の生い立ち」を調べてみると、とても信じられないような

 大昔からの伊豆半島の地殻変動がわかりやすく示されています。

 

  ① 深い海での火山活動(800~400km沖合い):2000~1000万年前

 ② 浅い海での火山活動(400~80km沖合い):1000~200万年前

  ③ 本州への衝突の始まり(80~40km沖合い): 200~100万年前 

④ 本州への衝突の進行(伊豆半島海面隆起):100~60万年前 

 ⑤ 伊豆半島原型完成(海底火山多数地上に現れる):60万年前 

   ⑥ ほぼ現在の伊豆半島の形に(箱根・天城火山等):60~20万年前

   ⑦ 現在の伊豆半島の形(火山活動):20万年前以降

 

 (注):富士山・箱根火山の活動開始時期には

    いろいろな説があり、 調べてみると ・・・

     *「富士山誕生」=古富士(2700m) 約25000年前

                新富士(3776m)  約10000年前

*「箱根火山誕生」=約40万年~50万年前

 

*伊豆半島はこのような遥か昔からの激しい海底火山の活動と

   本州への衝突を続け現在の姿になったことがわかりました。

 

  上の①~⑦の長い長い歴史を頭に入れて、伊豆半島だけではなく

   日本列島全体の激動の生い立ちに思いを馳せながら、今後は

  このような観点からも探究心を持って国内各地へでかけて、

ジオパーク旅を楽しみ味わいたいと感じています。

 

 

とても小さい写真ですが駿河湾沿いの沼津市の位置がよくわかります。

湾岸沿いの沼津市内には「沼津アルプス」と呼ばれる山系があります。

この写真手前に見える山々の標高は以下のとおりです。

「牛臥山(70m)」「香貫山(193m)」「横山(182m)」

「徳倉山(256m)」「志下山(214m)」「小鷲頭山(330m)」

「鷲頭山(391m)」 「大平山(356m)」

標高の低い山々ですが実はこれらは昔々は海底火山群でした。

北への移動で本州への衝突開始となり姿を現したのです。

 

「沼津アルプス」は小さな連山でも起伏が多く鎖を使い歩く場所もあり

眼下には駿河湾、北には富士山の大パノラマが楽しめるコースで

県外からも山好きで訪れる人が多いということです。

 

 

*< 「プレート」の動きについて >*

( 「プレート」とは、「地球の表層部を覆う厚さ100km もの硬い岩盤」 )

 

 

「伊豆半島UNESCO世界ジオパーク」について詳しく調べているうちに

これまでとてもわからなかった多くのことを学ぶことができました。

ネット検索中にこの図が眼に入り、日本列島周辺の「プレート」

について初めてはっきり認識することができました。

 

伊豆半島が 「フィリピン海プレート」上に乗っているということは

想像さえもできないことでした。南からその「フィリピン海プレート」

 そして北からは「オホーツクプレート」が 伊豆半島直下でぶつかり

 さらに両側からは「太平洋プレート」と「ユーラシアプレート」が迫り

 伊豆半島の地盤はとても不安定であるといえるでしょう。

 

<*以下は上の図面の解説になります。>

 

約2000万年前、伊豆半島は数百キロ南方の現在の硫黄島付近

の海底火山群で、2011年の東日本大震災の原因となった巨大な

「太平洋プレート」が伊豆半島が乗っている「フィリピン海プレート」

の下に沈みこんでいて、フィリピン海プレートは本州が乗っている

「ユーラシアプレート」の下に沈み、「フィリピン海プレート」の上に

できた海底火山は、プレートと一緒になり北方へと移動を始めた。

 

およそ100万年前には本州に衝突して、陸地同士が海を埋めて

現在の姿の伊豆半島が形成された。その後約20万年前までは

陸上のあちこちで噴火が始まり、天城山や達磨山など、現在の

  伊豆半島の骨格を形づくる大型の火山が誕生することになった。

プレートの動きはまだ現在も伊豆の大地を本州に押し込み続け

地殻変動により、さまざまな地形を作り続けている。

 伊豆半島は世界のどこにも同種の例を見ない「地球上の特異点」

ともいえるほどの 「Global Geopark」 となっている。

 

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「伊豆半島ジオパーク」へーII (柿田川と源兵衛川)

2023年03月01日 | 静岡県

 

 

柿田川は静岡県駿東郡清水町を流れる狩野川水系の一級河川で

全長は1.2kmと短いが、「日本最短の一級河川」といわれる。

透明度の高さから高知県の四万十川・岐阜県の長良川と並び

「日本三大清流」の一つに数えられている。

 

都会の清流に接して多くの貴重な動植物が豊かに育っていることも

「天然記念物 柿田川湧水郡」の名称の所以となっている。

 

 

 

 

「柿田川湧水群」は約40km北方の富士山が水源となっていて

富士の高嶺に降った雨や雪が地下水となり十数年流れ下る。

一日の湧水は約120万トン。川の水すべてが湧水といわれ

沼津市・三島市・熱海市・函南町・清水町35万人分の飲料水となる。

ほぼ無菌でミネラルも含む国内有数のすばらしい湧水といわれる。

 

 

 

 

川の岸辺付近からも(写真上)、旧織物工場の井戸跡からも(写真下)

こんこんと純粋な湧水が湧き出している。

 

 

 

透明度の高い見た目にも美しい湧水は柿田川から駿河湾へと注ぐ。

 

 

 

 

三島市内を流れる「世界かんがい施設遺産」に登録の「源兵衛川」

この川の水も 柿田川 と同じく 100% 湧水で

一時は水辺の環境悪化が進んだが、その後の努力によって蘇り

  初夏の「源兵衛川」にはホタルが舞う清らかな流れとなっている。

 

 

 

 

三島駅前の市立公園 「楽寿園」 に湧き出る富士山からの伏流水が

1.5kmの清流 「源兵衛川」 となって市内を流れ

「水の都・三島」を代表する貴重な水辺スポットになっている。

 

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「伊豆半島ジオパーク」へーI

2023年03月01日 | 静岡県

 

「伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク」

(Izu Peninsura UNESCO Global Geopark)

これまで詳しく調べたことも訪ねたことも一度もなかったのですが

この度二泊三日の旅で伊豆半島の各地へ足を運びました。

行く先々で深く心に残る景観と出あい、まさに感動の連続でした。

まずは「ユネスコ世界ジオパーク」とはどのような地域のことか

世界に何ヶ所、特に日本には「伊豆半島ジオパーク」の他に

何ヶ所、どこにあるのかをくわしく調べてみました。

 

「ジオパーク」は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)

推進しているプログラムで、地質学的に国際的な価値

高い地域であり、「保護」「教育」「持続可能な開発」が一体と

なった概念により管理された地域で、2015年の第38回総会で

正式プログラムなり、世界で177地域、日本で9地域が

「世界ジオパーク」指定された。「日本国内ジオパーク」は

この他に46地域が指定され、指定を待つ地域も多い。

 

*参考:国内「ユネスコ世界ジオパーク」=伊豆半島以外の8地域*

北海道(アポイ岳・洞爺湖有珠山)・島根(隠岐)・新潟(糸魚川)

長崎(島原)・熊本(阿蘇)・高知(室戸)鳥取・京都・兵庫(山陰海岸)

 

*次回から伊豆半島各地の「ジオパーク」の記録を掲載します。*

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