たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*
旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「布滝」にかかる虹

2018年12月30日 | 写真

2018.12.27 撮影

 

 栃木県塩原温泉郷を流れる「箒川」(ほうきがわ)が緑色凝灰岩の巨岩の合い間を激しく流れ落ちる「布滝」の撮影に向かった。撮影場所を定めて滝の落ち口の緑色を帯びた巨岩の上に立ったとき、とつぜん雲が切れて背後から光が差し込みすぐ目の前に虹がかかった。三脚をセットする間はとてもなくて手持ちで高速シャッターを切り続けた。この日は年末の寒波が襲来して栃木県北部山あいに大雪注意報が発令される前の日のことで、この写真が残せたのはめったにない幸運だったというしかない。

 「虹」という歌は数え切れないほどたくさん歌われている。どの歌も心からの願いを虹に託す歌詞で胸に響く。たまたま車の中で時々聞いているコブクロの歌う「虹」(作詞・作曲 小渕健太郎)の最後の一節にも、他の多くの歌に通じる強い願いが込められている。

   「ただ一筋の願いが  無限の想いを乗せて  透明な虹をかける」

 2018年もあとわずかとなりました。新しい年には日本と世界の情勢が少しずつでもより穏やかとなることを心から願うばかりです。

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小湊鉄道イルミネーション列車

2018年12月21日 | 写真

2018.12.20 撮影

 千葉県市原市五井駅と大多喜町上総中野駅を結ぶ私鉄ローカル線「小湊鉄道」沿線では、毎年歳末になると10ヶ所の駅舎のイルミネーションやイルミネーション列車、サンタ列車を楽しむことができる。無人駅が多い駅舎のイルミネーションは、地域ボランティア団体によって毎年積極的に行われている。五井駅からの沿線では、(順に)上総牛久駅ー上総川間駅ー上総鶴舞駅ー上総久保駅ー高滝駅ー里見駅ー飯給(いたぶ)駅ー月崎駅ー上総大久保駅ー養老渓谷駅でそれぞれ工夫をこらしたイルミネーションが見られる。

 イルミネーション列車は、五井駅ー養老渓谷駅間往復で期間内(11月25日~12月27日)に一日一便(一往復)だけ運行される。そのうちイルミネーション列車内でサンタクロースと触れ合える「サンタ列車」は今年は12月22日(土曜日)の一便だけで、毎年この列車を楽しみにしているたくさんの乗客で賑わう。

 

記念撮影スポットのイルミネーション(月崎駅にて) 

 

下りのイルミネーション列車が月崎駅に入る。

 

月崎駅に到着した下りのイルミネーション列車。養老渓谷駅では上りの乗客が待ち受けている。

 

かわいらしいバンビが目立つ(月崎駅にて) 

 

上総鶴舞駅のイルミネーション 

 

上総鶴舞駅に上りのイルミネーション列車が入る。

 

小湊鉄道の今年のポスター

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「ハゼノキ」(櫨の木)

2018年12月13日 | 写真

            (DIC川村記念美術館庭園にて 2018.12.11 撮影)

 「ハゼノキ(櫨の木)」:ウルシ科 ウルシ属の落葉小高木。単に「ハゼ」ともいう。東南アジアから東アジアの温暖な地域に自生する。果実を蒸して圧搾することにより採取される「もくろう(木蝋)」は、江戸時代から蝋燭、座薬、軟膏、ポマード、石けん、クレヨンなどの原料として利用されてきた。秋の真っ赤な紅葉は美しい。俳句では「はぜもみじ(櫨紅葉)」で秋の季語になっている。

     櫨紅葉 見てゐるうちに 紅を増す   山口誓子

  *「ウルシ」ほどではないが触れるとかぶれることもあるので注意を要する。

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初冬の成田山公園

2018年12月05日 | 写真

2018.12.3 撮影

 「成田山公園」:千葉県成田市成田山新勝寺の庭園では、まだしばらくは落葉を踏みしめながらの散策を楽しむことができる。広々とした公園内の日陰の多い池の周りや林の中のイロハモミジ、落葉樹の黄葉・紅葉は見ごたえがある。

 

 

 

池の周りの日陰のモミジはまだ見頃で、緑、黄、赤のモミジが彩りを競い合っていた。 

 

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川面の彩り

2018年12月03日 | 写真

 千葉県「養老渓谷」周辺は関東で最も遅い紅葉の名所として知られ、例年11月下旬頃から12月上旬にかけて紅葉が見頃となる。この時期には県内外から訪れる人が多く、山あいの道路は連日たいへんな渋滞となる。


 

養老渓谷を流れる養老川の水面には紅葉や黄葉、そして常緑樹や青空も映り込んでいた。

幻想的な色彩に魅せられて夢中でシャッターを切り続けた。

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梅ヶ瀬渓谷を歩く - II

2018年12月02日 | 写真

 渓流沿いの苔むした断崖は前夜から未明まで降り続いた雨に濡れて滴が渓流に降り注いでいた。

 

渓流沿いのモミジの黄葉が見頃で、ひときわ鮮やかに目に映った。

 

 

   「梅ヶ瀬渓谷」最深部「旧日高邸跡」のシンボルとなっている三本の楓の大木が美しく色づいていた。これまで何度か訪れた時はいつもほとんど落葉していたが、今回は見頃の秋彩を眺めながらゆっくりと過ごすことができた。 

 

  「旧日高邸跡」:日高誠實(ひだかのぶざね)は明治時代初期に陸軍省の役職を辞して房総南部深山の官有地を無償で借り受け、この地に「理想郷梅ヶ瀬」を拓くことを志した。400株以上の梅林の造成をはじめ、養魚、造林などを進め、渓谷最深部のこの土地に学問所「梅ヶ瀬書堂」を開設した。房総各地から集まった数百名の若者たちに「国漢」「英数」「書道」「剣道」を教えたといわれる。しかしその後の度重なる豪雨災害で深山での理想郷建設は中途で途絶えることとなった。後に弟子たちが集い、小湊鉄道養老渓谷駅前や旧日高邸上部の大福山展望台付近に記念の石碑が建立された。

 

 

「旧日高邸跡」の池には三本の大カエデがきれいに映り込んでいた。

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梅ヶ瀬渓谷を歩く - I

2018年12月01日 | 写真

2018.11.28 撮影

 千葉県市原市小湊鉄道養老渓谷駅前を通過してすぐ先(約50m)で右折して線路を渡り「梅ヶ瀬渓谷」へ向かった。しばらく進むとトンネルがあり、その手前とトンネルの奥に駐車場がある。午前10時すぎに渓谷最深部の「旧日高邸跡」へと通じる渓谷道を歩き始めた。前夜来の雨は未明には止み辺りには朝もやが立ち込めていた。朝日が差し込んできたのでさっそくカメラを取り出して撮影を始めた。 

 

 

 

 「梅ヶ瀬渓谷道」とはいっても、渓流沿いの道はしばしば途絶えて沢沿いに下りて何度も沢を渡ることになる。橋は(とはいっても小さな谷に木材が渡してあるだけ)「旧日高邸跡」直前のただ一ヶ所しかかかっていない。流れの中の自然石を選んで一歩一歩慎重に渡る。十数回くらいも沢を渡ることになる。また沢沿いの道も悪路になっている場所が多いので履物はトレッキングシューズなどしっかりしたものが望ましい。前日までの雨の降り方次第では長靴でないと進むことはできないので注意を要する。大雨の後はとても奥へ向かうことはできない。 初めてでかける人は前日までの雨の降り具合や当日の天気予報など細かく調べておいたほうがよい。そんなわけでこのコースは観光バスが集中する「養老渓谷」とはまったく異なり、観光バスも入らず大勢の団体が歩いていることはない。

 

 沢沿いの紅葉や断崖絶壁の景色はすばらしい。足元の流れにも変化があり、しばしば立ち止まってカメラを構える。さまざまな植物も目を楽しませてくれる。(*この写真の植物は高さ80cmくらいはあり無数の朝露がキラキラと輝いていた。イネ科の「エノコログサ」(=ネコジャラシ)にそっくりで仲間だと思われるがかなり大きくて調べてみてもまだ正確にはわからない。) 

 

 駐車場から最深部の「旧日高邸跡」までは約2.5kmで往復約5km歩くことになる。旧日高邸跡地には休憩用の古びた木製のベンチがありひと休みすることはできる。また「旧日高邸跡」から沢沿いを戻らず、急峻な山道を大福山展望台まで上り長い車道を駐車場まで下る道もある。

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