たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*
旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「伊豆半島ジオパークへ」ーVIII 「千貫門」

2023年04月18日 | 静岡県

 

「千貫門 (せんがんもん)」・・・ 地表に姿を現した「火山の根」

 

海辺に下りて「千貫門」を真正面の海岸線から撮影した一枚

 

太古の昔マグマからこの姿になるまでの激しい地殻変動により

 全面に見られる「柱状節理」 も滝などでよく見られる姿とは異なり

荒々しく、著しく変形した姿になっています。

 

 

 

*「千貫門」の近くに立てられているジオサイト案内板の説明文

 

 西伊豆や南伊豆をはじめとする伊豆半島南部の広い地域は

伊豆が本州に衝突する前に噴火した海底火山や

火山島によってつくられています。

遊歩道先の千貫門や千貫門の右手に見える「烏帽子山」は

かつて海底火山の地下にあった「マグマの通り道」が地上に

姿を現した「火山の根」(火山岩頚)の一部です。

千貫門には岩の中央部分に波で削られできたトンネルがあり

巨大な門に見えるその姿は烏帽子山山頂にある雲見浅間神社

の門に見立てられて「浅間門」と呼ばれていましたが

「見る価値が千貫にも値する」という意味で

「千貫門」と呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

千貫門の前からはなかなか去り難く、一枚目の写真に写しこんだ

岸辺に横たわる巨大な流木に腰掛けて

かつては「海底火山の根」であった巨大な岩礁を見つめながら

かなりの時間を過ごしていました。

その間にシャッターを切ったこの一枚は

一枚目の写真には写っていない千貫門の右端の部分に目がとまり

背後に隠れていた小さい岩礁も入れて撮影した一枚です。

 

じっと見つめていると・・・「地表に現れた海底火山の根」の

激しいマグマの動きが眼前に蘇るような気がしてきます。

荒々しく乱れた「柱状節理」がそれを物語っているかのようです。

 

 

 

 

一枚目の写真は海辺でジオサイト「千貫門」を正面から見た姿ですが

 この写真は崖上で「千貫門」を北側から見下ろして撮影した一枚です。

 

 

 

「千貫門」北側海岸から見た断崖と伊豆半島最西端の「烏帽子山」

 

「烏帽子山(えぼし山)」伊豆半島南西部(静岡県賀茂郡松崎町雲見)

標高 162m で 「伊豆半島の最西端」 となる海岸に立つ岩山。

最西端で富士山がよく見える山頂には「浅間神社」があります。

中腹には「拝殿」「中の宮」もあり

山頂まではかなりきつい428段の急な石段があります。

 

この岩山も周辺の断崖や岩礁もすべて千貫門と同じく

「地表に現れた海底火山の根」です。

この海岸線一帯が貴重な「ジオサイト」となっています。

 


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