たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*
旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

佐倉城址公園「姥が池」

2019年08月25日 | 写真

2019.8.25 撮影 佐倉城址公園姥が池(うばがいけ)にて

 朝から日差しが強く暑い。木立が多く日陰が涼しい佐倉城址公園へ散歩にでかけた。千葉市内からは車で30分も走れば駐車場に着く。日曜日ということもあって国立歴史民俗博物館脇の広い第一駐車場はほぼ満車になっていたが、ぐるぐる回っているうちに運よく木陰の駐車スペースが一台分空いていた。坂道を池畔まで下りて見渡すと、まだ水面いっぱいに涼しげな白いスイレンが咲いていた。日差しが強いので林道側から池を見ると、木漏れ日が差し込んで光るスイレンがとてもきれいに眼に映った。暑さも忘れてしばらくその場所で撮影を楽しんだ。


 日陰の林道から池全体を見渡すと、水面全体のおよそ80%がスイレンで覆われている。手前と右側は林道沿いで日陰になることが多いためかスイレンの育ちがよくなくて花の数も少ない。まだつぼみもあちこちに見られる。花もとても小さくてスイレンだかヒツジグサだか見分けがつかない。噴水の水が涼しげに飛び散っている。


 この池に無数と言ってよいほど繁殖しているミシシッピアカミミガメがやたらと目に付く。あちこちで必死に甲羅干しのためスイレンの葉に上がろうとしているが、亀の体が重くて沈んでしまう。岸辺に上がって体を干したいのだろうが散歩する人が多くてなかなか落ち着いていられないようでかわいそうにもなる。


 古木の多い城址公園だがどこを歩いてもこの池以外にはどこにも花は見当たらない。歩くだけだと暑くて耐えられない。再び池畔に戻って亀の動きを見たりスイレンを撮影したりしながらのんびりと過ごした。
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安房勝山海岸夕景

2019年08月18日 | 写真

2019.8.17 撮影

 このところなにかと都合がわるくて撮影にもまったくでかけていなかったが、久しぶりに南房総鋸南町方面へでかけた。前日の16日は安房勝山海岸のみささぎ島で恒例の「灯篭流し」が予定されていた。まだ一度もでかけたことがないので撮影に行く予定はしていたが、台風10号の余波で無理ではないかと思い念のため電話で問合せしてみると、やはり強風のため波が高く今年は中止ということだった。昨日17日は台風一過で朝からよく晴れていたので、夕日が富士山の頂上付近に落ちる頃でもありでかけてみることにした。
 海岸に着いてみると上空はよく晴れていたが、西空はかすみが濃くて三浦半島もほとんど見えないほどになっていた。夕日はかすみのお陰でまぶしくもなく、みささぎ島の彼方に富士山のシルエットさえ浮かんでくれれば、と期待してしばらく待つことにした。



 夕日がだんだんとみささぎ島に近づいてきた。みささぎ島へ何度となく通い続ける理由の一つは、島の最上部と右端の急斜面にまるで人影のように見えるおもしろい侵食岩が見られるのが魅力になっているためである。この位置から見ると富士山はだいたいみささぎ島の中央付近にある。このままでは富士山はまったく見えず終わってしまうので、移動して富士山の頂上部分がすこしでも見えるポイントを探した。右に動けば富士山も島の右に移動するが、右は満潮時で足場がだめだったので左側へ大急ぎで移動した。




 カメラがセットできない高い防波堤の左端まで移動して見ると、みささぎ島の左端付近に夕日が見えた。最初は霞が濃くてよくわからなかったが、レンズを通してよく見ると・・・なんと夕日のお陰で霞の切れ目にほんのわずか富士山の頂上左端部分のシルエットが見えた。ちょうどその部分に夕日がまさに沈もうとしていた。とても写真にはならないが、これでも趣味の世界では忘れられない楽しい思い出になる。保存するほどでもないかと思いながらも、いちおう日付を記してHDに数枚記録しておいた。この位置からだと頂上ダイヤモンドは今日19日あたりになるが、きょうもまた雲が多くおそらくなかなか期待通りにはいかなかったことだろう。
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うつせみ(空蝉)

2019年08月08日 | 写真

2019.8.6 DIC川村記念美術館庭園にて

 
8月6日 広島原爆の日・8月8日 立秋・8月9日 長崎原爆の日

8月6日には高校卒業まで過ごした故郷広島に思いを馳せる。明日は長崎原爆の日。2017年7月には国連史上初めて国連核兵器禁止条約が採択された。しかしその後批准国が増えずいまだに発効とはなっていない。また2017年にノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の活動も毎年世界中で続けられている。世界中の平和への願いがいつの日か実を結ぶことを願わずにはいられない。

暦の上では今日は「立秋」とはいえ8月23日「処暑」の頃までは暑さの盛り。それでも庭園などにはキキョウ・オミナエシ・ハギなど秋の七草も咲き、セミの声も日に日ににぎやかになってきている。庭園を歩いていて暑さのあまりハクモクレンの木陰のベンチに座りひと休み。ふと見上げると、大きな二枚の葉の裏に三つ、二つとセミの脱け殻が並んでいた。天敵を避けて夜のうちに深い土中から出て高い幹を這い上がり葉の裏にしっかりと爪を立てて仲良く並んで羽化し旅立ったのだろう。幹に産み付けられた卵からかえった幼虫は根元の土中にもぐり、日本国内のセミはおよそ3年から17年間(アブラゼミは6年)も土中で過ごす。海外では更に長い土中生活を過ごすセミもいるといわれている。セミは土中ではモグラなど、幼虫から成虫になるとアリ・鳥・人間など天敵が多い。きびしい日々を過ごしながら成虫の雄は雌を求めて鳴き続ける。


「空蝉」のことばはいろいろな意味で使われている。①セミの脱け殻 ②源氏物語54帖のうち第3帖の巻名・登場する女性の名③能の演目④歌曲名(さだまさし・中村雅俊・ポルノグラフィティーなど)
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「オオボウシバナ(大帽子花)」

2019年08月03日 | 写真

2019.7.30 佐倉市国立歴史民俗博物館附属くらしの植物苑にて

 「オオボウシバナ」(大帽子花):ツユクサ科 ツユクサ属の山野草。通称「アオバナ(青花)」。普通あちこちで見かけるツユクサと色合いも花の形もとてもよく似ているが、花はかなり大きい。花径は普通のツユクサが1cmとすれば「オオボウシバナ」は5cmくらいはあるので、ひと目で見分けはできる。
 調べてみると古くからこの花の色素が京友禅の下絵を描く染料になる青花紙の原料として用いられ、滋賀県草津市がその産地としてよく知られていて、草津市の「市の花」にも指定されている。この花が近江の特産品として紹介されている江戸時代の文献もあるという。「くらしの植物苑」の一角に植栽されていて、梅雨明け頃になるときれいな青い花を楽しむことができる。実は昨年夏にこの植物苑内で初めて見た以外ではこれまで他では一度も見たことがなかったので、かなり珍しい花だと思う。


 
*いつもありがとうございます。ブログ開設から7年目に入りました。*
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「ノリウツギ(糊空木)」の花

2019年08月01日 | 写真
 
暑中お見舞い申し上げます



2019.7.30 DIC川村記念美術館庭園にて

 「ノリウツギ」(糊空木):ユキノシタ科 アジサイ属の落葉低木。樹高は2~5m。花期は7月~9月。円錐形の花序でアジサイに似た白い花をたくさん咲かせる。アジサイの仲間だが花期がずれていてアジサイが咲き終わる頃に咲き始める。盛夏の時期に涼しげな印象を与えるので、庭木としてもよく使われている。



 カメラ散歩中にスイレン池畔のノリウツギの花に小さなカマキリの幼虫がとまっているのを見つけた。お尻をぴんと立てているのは、敵を威嚇する時の独特のポーズだといわれる。(*ピンク色のボケはスイレンの花)
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