たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*
旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

涼 感 - II

2018年08月29日 | 写真

「素簾の滝(一部分)」2018. 8.27 撮影

 原生林に囲まれた複雑な形状の岩壁のいたるところから流れ落ちる伏流水が繊細で美しい。いつまで眺めていても見飽きることがない。


 

 この滝は秘境の樹林に隠れて沢沿いの道からは見えない。沢を渡り道もない急斜面を上がってやっとその姿を見ることができる。沢は急流で危険もあり、道もない斜面を上がれば自然が傷つく。これで最後にして旅の思い出に写真は大事に保存しておきたいと思う。

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涼 感 - I

2018年08月28日 | 写真

「仁三郎の滝」2018.8.27 撮影

 8月も残り少なくなり早いところでは稲刈りの始まった田んぼも見られるようになった。「暑さ寒さも彼岸まで」のことばどおりに例年お彼岸の頃までは暑い日もあるが、今年の暑さは格別に感じる。長期予報によると9月になってからも例年より暑さがきびしいかもしれない。ひとときの涼感を求めて栃木県の秘境スッカン沢へと向かった。

 

スッカン橋の上から見た「スッカンブルー」の流れ

              

 水辺に下りてひと休み。日差しは変わらずきびしいが、カメラを構えていると暑さも忘れてしまう。


スッカン沢の主瀑「雄飛の滝」

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「裏見の滝」(日光市)

2018年08月19日 | 写真

2018.8.17 撮影

 「華厳の滝」、「霧降の滝」と並び「日光三名瀑」の一つに数えられる「裏見の滝」は、日光を流れる大谷川支流荒沢の奥深く、急峻な断崖を流れ落ちている。他の名瀑と比べると規模は劣るが、明治2年(1902年)の大洪水による滝上部岩壁の崩落がなければ、おそらく今よりずっと迫力ある滝であったにちがいない。

 その名のとおり昔は滝水の裏側に道があったが、岩壁の崩落により今は危険で立ち入ることはできない。滝の裏に不動明王が祀られているのが見える。岩壁がえぐれて暗くなっている部分を見るとその様子が推測できる。

  

裏見の滝(左)と荒沢白糸滝(右)

 「荒沢白糸滝」はいつもは水量が少ない湧水瀑だが、今回は水量豊かで主瀑と並んで目立っていた。

 

「荒沢相生滝」(左)と「裏見の滝」(右奥)

 「裏見の滝」の周りには左右の名のある二つの滝のほかにもあちこちに細い湧水の流れがあり、主瀑を引き立てている。江戸時代元禄2年(1689年)に「奥の細道」道中で芭蕉は弟子の曽良とともにこの滝を訪れた。その時に詠んだ句が残っている。

    暫時は滝に籠るや夏の初   (芭蕉)

    裏見せて涼しき滝の心哉 (曽良)

 この二句から、師弟はおそらく滝の裏側の道にも上がってひとときを過ごしたと思われる。この滝を訪れる度に、はるか昔の裏見の滝の姿と二人の人影を想像しながらしばし眺めている。



 裏見の滝の滝見台の周囲や山道の途中にはタマアジサイ(玉紫陽花)が多く見られる。以前その花を前景に入れて撮った写真が残っているが、今回はもう花はほとんどが咲き終わり絵にはならなかった。ただ偶然に登山道の途中の日陰で咲き遅れた一輪をみつけて撮影することができた。おどろいたことに「玉」のようなつぼみもまだ残っていた。

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「乙女の滝」(那須塩原市)

2018年08月18日 | 写真

2018.8.16 撮影

       滝の撮影を始めて以来いちばん訪問回数の多い滝で四季折々に撮影を続けている。

 

        手前の木の枝には小さなクモの巣が多数あり水滴がついて白く光っていた。

 

 

「乙女の滝」下流の渓流 

 

            夏休み中で子供連れで訪れる人が多く滝前はにぎわっていた。

         ほとんどの人が白いクモの巣を不思議そうにみつめて写真を撮っていた。

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「龍門の滝」(那須烏山市)

2018年08月17日 | 写真

2018.8.15 撮影

 未明に千葉を発って那須烏山市の龍門の滝へ向かった。北関東は台風による大雨のほかにも夏場は午後になると激しい雷雲になることが多く、滝の水量もかなり多いのではないかと期待していた。朝日が差し始める頃に駐車場に入ると滝の水音はかなり大きく響いていた。今回は約65mもの滝幅のうち右端部分は岩盤が露出していたが、左側からおよそ40mくらいは勢いよく水が流れ落ちて水煙が立ち込めていた。

 滝下へ下る途中の道脇に彼岸花の仲間の「キツネノカミソリ(狐の剃刀)」が群生していた。


 「キツネノカミソリ」:ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で球根植物。学名はLycoris(リコリス)で ギリシャ神話の女神の名をとって名づけられた。キツネノカミソリは鮮やかなオレンジ色だが、リコリスの仲間にはきれいなピンク色の花もある。草丈は30~40cm。春に細い葉が芽吹き8月ごろに花茎だけが高く伸びてその先に写真のように3輪くらいの花を咲かせる。花の形はヒガンバナとは異なるが、遠くから見ると姿と色合いはよく似ている。

 

              滝の左側斜面の途中の展望場所から見下ろして撮影。

             ここは水しぶきがはげしくすぐにレンズが濡れてしまう。 



 

 好天続きで水量がいちばん少ない時でも左端の幅20mくらいはいつも水が流れ落ちている。 

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道の駅「明治の森・黒磯」8/15

2018年08月16日 | 写真

 

 道の駅「明治の森・黒磯」駐車場横の広々とした「ハンナガーデン」には、季節ごとに菜の花、ヒマワリ、コスモスが咲きそろい、毎年楽しみにして訪れる人が多い。今年はヒマワリがお盆にちょうど満開になった。今まさに見頃で枯れた花は一輪もなくつぼみも残りわずかになっている。育ちがとてもよくて高さは大人の背丈ほどで、大人の顔も隠れるほどの大きな花が見事に咲き揃っている。



 道の駅隣の白亜の洋館「旧青木邸」は、青木周蔵(明治時代の外務大臣、ドイツ公使、子爵)の那須別邸で、平成11年に国の重要文化財に指定されている。内部見学もできる。その前に広がるハンナガーデンの花園越しに眺めると特にその美しさが引き立つ。

   

 

「ハンナガーデン」はこの杉並木の右側で、道の駅は左側になる。

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屏風岩の夏(南会津)

2018年08月08日 | 写真

 

「屏風岩」:福島県南会津郡南会津町の観光スポットの一つで特に紅葉の名所として知られている。桧枝岐村へと通じる国道352号を走っていくと左手に広い駐車場があり、川沿いには迫力ある岩壁がそそり立っている。この大岩壁、流れの中や岸辺の巨岩・奇岩は、伊南川の激流によって長い年月の間に形成されたものだといわれる。

 [参考]:屏風岩の紅葉風景は2017年11月3日の更新記事に記録を残しています。


  

 

 

 流れが激しく足元も不安定でとても水遊びできるような場所ではないため、立ち寄る人たちは慎重に場所を選んで写真を撮ったり、川沿いの安全な散策道を歩きながらこの迫力ある景色を楽しんでいる。

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真夏の「前沢曲家集落」- II

2018年08月05日 | 写真

2018.8.1 撮影

 集落入り口川沿いには「前沢ふるさと公園」が広がり、昔懐かしい茅葺き屋根の水車小屋 がある。冬に訪れた時には深い雪に包まれていたが、昨年秋に訪れた時と変わらず山間から流れてくる自然水が水車を動かしてその音が辺りに響いていた。そのすぐ下には小さな「バッタリ」小屋があり、シシオドシと同じような仕掛けで杵をつく音も響いてくる。

 水車から奥の草地にはヤマユリがたくさん咲いていた。この辺りには6月上旬からハナショウブ、アヤメ、シャクヤクなどの花も咲き乱れる。


 

バッタリ小屋 

 

山あいからの湧き水が集落の中を流れ水車小屋にも引かれている。 


 「順路」表示に従って歩いていくと、集落の右奥に薬師堂「瑠璃殿」がある。

ご本尊は「薬師如来」で天井絵も美しい。

 

   集落のあちこちにコスモスが咲いていた。猛暑が続いているがお盆も過ぎてしばらくすれば

白いソバの花が咲き始め、秋の気配が漂い始めることだろう。


前沢資料館脇には危険を知らせる「半鐘」が設置されている。

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真夏の「前沢曲家集落」- I

2018年08月04日 | 写真

2018.8.1 撮影

  「前沢曲家集落」:福島県南会津郡南会津町前沢(旧南会津郡舘岩村前沢)を訪ねた。昨年度の秋と冬に出かけて今回が三度目になる。(*秋に初めて訪れた時の記録は2017年10月31日と11月2日の更新記事に、年明けの雪景色の記録は2018年1月11日の更新記事に残してあります。前沢曲家集落の歴史についてはそちらに記してあるのでここでは省略します。)

 道路脇の入り口に駐車場があり、駐車場奥には地元産の「たていわ蕎麦」料理がいただける立派な曲家造りの「そば処曲家」がある。この辺りではヤマユリが満開になっていた。今年のソバはまだ芽吹いて間もなく、白い花が一面に咲き揃うのは8月末から9月初旬ごろになるということだ。千葉からもうすこし近ければその頃にも写真を撮りに出かけたいのだが、残念ながらちょっと遠すぎる。入り口案内所で資料をいただいてから橋を渡り集落へと向かった。


 入り口には涼しげに川が流れ背後には緑の小高い山が連なるこの土地でも、まだ朝の時間帯で気温は30度に近づいていた。国内各地で猛暑が続いている。曲家造りの茅葺き屋根が連なるゆるやかな坂道を進んでいくともう汗ばんできた。


 強い日差しを浴びて「タチアオイ」の花が輝いていた。高い茎の先端にはアカトンボの代表種「アキアカネ」がとまっていた。あちこちにキキョウやコスモスも咲いている。

 「タチアオイ(立葵)」:別名「花葵」など。アオイ科の多年草で地中海沿岸原産。日本には江戸時代に薬草として渡来した。まっすぐに伸びる茎の高さは約2mになる。たくさんのつぼみがつき下から順に花が開く。花期は6月~8月上旬ごろまで。花径10cmくらいの大きな花を咲かせる。花の色は紅、白、桃、黄など。園芸種も多い。


「前沢曲家資料館」

 曲家造りの「前沢曲家資料館」にはいつも立ち寄る。内部は昔のままの造りで様々な生活用具などが展示されている。昔の写真も数多く掲示されていて生活の様子がよくわかる。この日は係りの方にいろいろと質問をして丁寧に説明をしていただいた。


 昼が近づいてきていよいよ暑さが厳しくなってきた。元気に育っている見上げるようなヒマワリを見かけて、曲家の茅葺き屋根を背景にして何度かシャッターを切った。

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「幻の滝」再訪

2018年08月03日 | 写真

2018.7.30 撮影

 「おしらじの滝」:6月29日の更新記事「幻の滝」には水が枯れていて滝の姿は映っていないが、今回は台風の影響や午後の雷雨で北関東山沿いでも雨が続き、おそらく水は流れているだろうと期待していた。足元がぬかった急な坂を下りていくと、まもなく前回はまったく聞こえてこなかった水音が響いてきた。滝つぼ脇の巨岩を回り込み初めて水の流れる滝を見た時、そのきれいな滝景色にみとれてしばらく立ち尽くしていた。

 幸いなことにわずか二度目の訪問で、いつか必ずと願っていた幻の滝(=おしらじの滝)の景色を、時間をかけて撮影することができた。

 

 

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