たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

栄福寺の枝垂れ桜

2016年03月31日 | 写真

 

 

 

 

 

 毎年楽しみにして開花を待ち続ける栄福寺の枝垂れ桜が満開になった。千葉市内ではよく知られていて三月も下旬になると毎日駐車場はいっぱいになる。見頃は二、三日前だったが昨日はもう花びらが舞い始めていた。この春は寒気の戻りが長くてソメイヨシノの開花もかなり遅れていたが、昨日の日差しで一斉に咲き始めた。嵐でもなければ入学式、始業式の頃まで咲き続けてくれるかもしれない。


川堤の春

2016年03月29日 | 写真

 

 

 千葉市内を流れる「都川」上流部分のよく整備された両脇の道には、朝早くから散歩やジョギングを楽しむ人たちの姿が絶えない。川堤の草むらにもやっと春の草花が多く見られるようになってきた。以前は両岸に菜の花が一面に咲いていたが、いつのまにか自然に菜の花の姿は見られなくなってきた。林や休耕田が広がっているところもあり、早朝にはキジの姿や鳴き声も楽しめることがある。

 この春はツクシ(土筆)の姿もこれまでなかなか見つけることができなかったが、最近になってやっと草むらの中から立ち上がってその姿を見せてくれた。朝の散歩では三脚などは持って歩かないので、川堤の草むらにしゃがみこんで「ツクシ」、「西洋タンポポ」などを見つけて撮影を楽しんだ。

  *「ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)」: 紫色の花をつけているのは「ヒメオドリコソウ」(シソ科オドリコソウ属)。小さな花をよく見ると、その名のとおりに笠をかぶって手をたたきながら踊っている踊り子の姿に似ている。


雪の朝 - III

2016年03月28日 | 写真

 

  軽井沢「雲場池」池畔で撮影した三枚目の写真。千葉市では昨年度に続き今年度の冬場も一度もスタッドレスタイヤが役にたたず、雪かきはもちろん一度もなしという雪景色大好きアマチュアカメラマンにとって、三月中旬の日光と軽井沢での突然の春の雪にはまるで子どものような気持ちになってあちこちと歩き回りシャッターを切り続けた。

 前の記事の二枚の写真と同様に、この撮影地点でもぴたりと足が止まった。もし雪がなければこの場所でシャッターを切ることはないのだが・・・なんという美しい光景!春に咲くどんな花にも負けない純白の「雪の花」の美しさに傘を差すのも忘れてアングルをいろいろと変えながら何枚も何枚も撮り続けた。初夏の頃には池畔にきれいな黄色の花を咲かせる「黄菖蒲」の葉の緑色も画面に入れた。降りしきる雪も写し込みたくてシャッタースピードも数回変えて撮影した。画面のいちばん奥にマガモの姿も写し込んだ。やや湿った春の雪で帽子も上着も濡れてしまったが、とてもたのしいひとときを過ごすことができた。

 三月も残りはわずかとなった。千葉市内でも早咲きの枝垂桜が見頃になり、ソメイヨシノも咲き始め、市内の自然公園ではカタクリ、イチリンソウ、ニリンソウなども見られるようになってきた。まだまだ今回の旅の思い出の写真はたくさんあるが、このくらいで「雪景色」シリーズは終わりにしたいと思う。

 


雪の朝 - II

2016年03月27日 | 写真

 

         直前の記事の写真に続き、軽井沢「雲場池」池畔で撮影した一枚。

         散らずに残っている枯葉と雪とのコントラストが美しく目に映った。

 

 


雪の朝 - I

2016年03月26日 | 写真

 

 早春の朝、寒の戻りで深夜から突然に降りだした雪で一面銀世界となった軽井沢では、山あいの道の除雪が間に合わず通行止めになっているところが多く見られた。「白糸の滝」へ上がる道も旧軽井沢から除雪作業が始まったばかりで進入することができなかった。やむをえずJR軽井沢駅からも近い位置にある紅葉の名所として知られる「雲場池」へ向かった。大通りだけは除雪が済んでいたが、別荘地の狭い通りなどは雪道で、雲場池の有料駐車場もまだ除雪はされていなかった。この辺りで5cmくらいは積もっていたので、山あいではおそらく相当な積雪で除雪にも時間がかかるだろうと感じた。

 この日は「白糸の滝」や北軽井沢の奥の「浅間大滝」などを撮影するつもりででかけたのだが、山あいの道の通行止め解除まで待つゆとりはなく、雪が降りしきる雲場池を一周する遊歩道をゆっくりと歩きながら池畔での雪景色の撮影をすることにした。この池には「マガモ」が数多く棲みついている。カモの種類はけっこう多くて見分けるのはなかなか骨が折れるが、マガモだけはオスの頭の部分が光沢のあるあざやかな緑色をしていて口ばしの黄色も目立つので一目で見分けができる。この写真には、マガモのオスが二羽、地味な体色のメスが三羽写っている。                   (2016/3/14 軽井沢「雲場池」にて)


「湯ノ湖」から「湯滝」へ

2016年03月25日 | 写真

 

 

<一枚目>:栃木県奥日光最深部の湯ノ湖畔にて 2016/3/13 撮影。日光いろは坂、華厳の滝周辺では前夜遅くから未明までの雪で一面の銀世界となっていたが、不思議なことに中禅寺湖畔から奥の竜頭ノ滝周辺や戦場ヶ原にはほとんど積雪は見られなかった。いちばん奥まった湯ノ湖畔、湯元温泉まで車を走らせてみたが、華厳の滝周辺で見たような雪景色はまったく見ることができなかった。いろは坂と華厳の滝周辺のあの雪景色は、一時的な寒の戻りで、大きな標高差のあるいろは坂での激しい上昇気流がもたらしたまれに見る新雪風景だったのだと思う。湯ノ湖畔から見ると、対岸の山の上部の木々や山肌にわずかに前夜から降ったと思われる雪が残っている程度であった。湖面の氷結もほんの一部だけで、その部分を画面に入れて撮影した。

<二枚目>:湯ノ湖の水は湯滝となって流れ落ち、戦場ヶ原を貫流して竜頭ノ滝から中禅寺湖へと流れ、華厳の滝から華厳渓谷を流れ落ちて大谷川となって日光市内を流れ、やがて鬼怒川、利根川へと合流して太平洋へと注ぐ。ヘリコプターで見るような壮大な風景を思い浮かべながら湯ノ湖から流れ落ちる湯滝の頭(落ち口)の上に立ち、落差60mの滝下をのぞき込みながら撮影した。このポイントにはこれまでにも奥日光を訪れるたびに必ず立ち寄ってほぼ同じアングルで撮影した四季折々の写真を保存している。


雪の花

2016年03月24日 | 写真

 

 「華厳の滝」展望台への坂道脇の木々の枝に、深夜から未明までに降った春の雪がそのまま残っていた。強い北風も吹かなかったので枝についた新雪が飛ばされることもなく、繊細な枝ぶりがそのままの姿で純白の花を咲かせているかのようにきれいに目に映った。

 滝周辺は霧が濃くて青空を背景にした「雪の花」の写真は無理なので、背景にすこしだけ華厳の滝の流れを写しこんでシャッターを切った。 忘れられない一瞬の記録。 (2016/3/13 撮影)


「華厳の滝」雪景色- III

2016年03月23日 | 写真

 

「華厳の滝」雪景色- III: 落差97mの「華厳の滝」は、滝の分類でいえば「直瀑」(水が岩壁の上を流れ落ちるのではなく一直線に落下する)の代表的なものではあるが、ただ一箇所だけ滝つぼのすこし上のせりだした岩壁に激しくぶつかる部分がある。この部分の轟音と砕け散り飛び散る水しぶき、水煙のすさまじさには目が釘付けになり体ごと吸い込まれてしまいそうな迫力を感じる。運がよければこの部分には虹もかかる。今回はまったく予想もしていなかった新雪がまるで「雪の花」のようにきれいに辺りの木の枝についていたので、それを前景に入れて構図を決めシャッターを切った。

 

 


「華厳の滝」雪景色- II

2016年03月22日 | 写真

 

 「華厳の滝」雪景色- II :直前の写真を撮影してほんの数秒後には再び滝の姿がかすんでよく見えなくなってしまうほどの濃い霧がたちこめた。あまりに霧が濃いので、すこし右側に移動して前景に新雪をかぶった木々を入れて撮影した一枚。 (2016/3/3 撮影)


「華厳の滝」雪景色- I

2016年03月21日 | 写真

 

 「華厳の滝」:栃木県日光市いろは坂の途中「明智平」ロープウェイ上の展望台からは、中禅寺湖から落差97mを一気に流れ落ちる壮大な滝の姿を周辺の華厳渓谷の雄大な眺めの中心に望むことができる。和歌山県の「那智の滝」、茨城県の「袋田の滝」とならび日本三名瀑の一つにかぞえられる。いろは坂を上りきり、中禅寺湖畔付近の駐車場から歩いてまもなくのところに華厳の滝入り口があり、断崖に設置された展望台からすこし滝を見下ろすようなアングルで目の前にその見事な姿を眺めることができる。また有料のエレベーターで滝の最下段くらいの高さまで下りて、落差97mの迫力ある姿を見上げることもできる。

3月12日深夜から13日の未明までに降った新雪が華厳の滝の姿をより美しく引き立てていた。気温も徐々に緩み、辺りはしばしば見通しがきかないほどの濃霧に包まれたが、辛抱強く待ち続けて一瞬の霧の晴れ間に運よくシャッターを切ることができた。

 


「カタクリ」の花

2016年03月20日 | 写真

 

 

 

 「カタクリ」(片栗):千葉県佐倉市DIC川村記念美術館のカタクリの花が例年よりすこし早く咲き始めています。チケット売り場からギャラリーへと下りていく小道の右脇木陰と、林の中の庭園散策路の右脇斜面にたくさん見られます。小道のすぐ脇にも咲いていて、楽に写真を撮ることもできます。この花はハクモクレンよりも花期が長いので、今からしばらくの間は楽しめるでしょう。(2016/3/18 撮影)

千葉市内では泉自然公園、昭和の森公園のカタクリ群生地がよく知られていて、こちらでももうそろそろ咲き始めている頃でしょう。近いうちに出かけてみる予定です。

*二枚目、三枚目の写真:3月6日の記事「ユキワリソウ(雪割草)」にアップした写真には含まれていない色柄の花を見つけて撮影しました。川村記念美術館のチケット売り場からギャラリーへ下りて行く小道の脇左右の木陰にまだ多数咲いています。*写真の花は実物よりもかなり大きく映っています。(実物は花径1.5cm程度)


DIC川村記念美術館庭園の白木蓮

2016年03月19日 | 写真

 

 

 

 千葉県佐倉市DIC川村記念美術館庭園のハクモクレンが見事に咲き誇っています。(2016/3/18 撮影)

北関東の雪景色シリーズは一時中断します。ハクモクレンの花の見頃の日数はとても短く、盛りを過ぎると花びらの先が茶色に変色し散ってしまうので、ここ2、3日がいちばんの見頃といえるでしょう。残っているつぼみはほんのわずかで、花はまだ一つも散らず今がいちばん美しい姿になっています。庭園の奥まったところの休憩舎から奥は昨年から修復工事が続き立ち入り禁止となっていましたが、うれしいことに3月に入ってハクモクレンが咲き始める時期に工事が終わり、庭園一番奥まで散策路を歩けるようになりました。

やがて4月始めごろには、このハクモクレンの美しい並木に続く最深部のきれいな枝垂れ桜の並木がまた目を楽しませてくれるでしょう。散策路のこの部分は、初夏の頃からは長い「アジサイの散歩道」になります。昨年花が少なかった大賀ハスの池もその手前の蓮池も大改修され、すぐ隣の花が中心だった西洋庭園は落葉小高木、花木中心の小さな林の散歩コースに変身しています。これからがまた楽しみです。

 


「いろは坂」 雪景色

2016年03月18日 | 写真

 

 日光第二いろは坂(上り専用)「黒髪平」展望台からの雪景色。標識に「標高1,173m」と記されている。ヘアピンカーブが続く急坂の曲がり角外側に設けられたこのスペースからの眺めは迫力満点で、まさに絶景である。ロープウェイもあって多くの人が立ち寄る「明智平」の広い駐車場とはちがい、ここはきわめて狭くて車はほんの数台しか入らないため、混んでいると危険なので通過するしかないのが残念だが、今回は幸い立ち寄ることができた。

 前日までのライブカメラではまったく雪が見られなかったが、真夜中に降り始めた雪が明け方まで続き、日光に着いた頃にこのような新雪風景を楽しむことができたのはほんとうに幸運だったと思う。(2016/3/13 撮影)


「憾満ヶ淵」雪景色 - II

2016年03月17日 | 写真

 

 

日光「憾満ヶ淵」雪景色 - II: 「化け地蔵」が並ぶ「慈雲寺」境内の道下を「大谷川(だいやがわ)」が激しい水音を響かせて流れている。大谷川のこの辺りの激流部分は「憾満ヶ淵」と呼ばれ、ちょうど表通りの「日光植物園」(=東京大学大学院理学系研究科付属植物園日光分園)の最深部の散策路にも面している。日光植物園の川沿いを歩いていると、対岸に赤いニット帽をかぶった化け地蔵がずらりと並んでいるのがよく見える。

「大谷川」:利根川水系鬼怒川支流の一級河川。奥日光中禅寺湖に源を発し、日本三名瀑の一つ「華厳の滝」となって流れ落ち、日光市中心部を貫流して「鬼怒川」と合流し、その水はやがて「利根川」に合流して太平洋に注ぐ。

 


「憾満ヶ淵」雪景色 - I

2016年03月16日 | 写真

 

 

「憾満ヶ淵(かんまんがふち)」:栃木県日光市のシンボルの一つ「神橋(しんきょう)」を見ながら「大谷川(だいやがわ)」を渡り、T字路を左折し300mほど坂を上がると、川沿いに左へ入る狭いわき道がある。その道をゆっくりと走っていくとまた橋が見えてくる。その橋を渡るとまもなく憾満ヶ淵の駐車場に着く。初めて訪ねる人は、東照宮駐車場へ向かう坂道の途中の狭いわき道への入り口に気付かず通り過ぎてしまうことが多い。

「憾満ヶ淵」は日光の観光名所の一つだが、そういうわけで案外まだ一度も訪ねたことがないという人がけっこう多い。日光を貫流する大谷川がもっとも激流となる部分の迫力ある景色と、川沿いの「慈雲寺」境内の道脇に並ぶたくさんの石仏には思わず感嘆し目を奪われる。もうこれまで何度となく撮影のためここを訪れたが、雪景色は今回が二度目である。前回は二年前の残雪の時期で、石仏の真っ赤なニット帽に雪が積もった写真を撮影できたのは今回が初めてとなった。

実を言うと・・・この冬まだ一度も雪景色を撮影していないので、先週毎日ウェブサイトのライブカメラで関東甲信越、福島県などの様子を調べたが、3月に入り暖かい日が続いたのでどこもきれいな雪景色撮影はとても無理と思われた。しかし、12日土曜日夜から13日日曜日にかけて、日光や北関東北部山沿いに奇跡的に雪の予報が出た!なんという幸運!!その予報を信じきってさっそく深夜に旅支度を整え、まだ薄暗いうちに千葉から日光を目指して出発した。

「化け地蔵」(別名「並び地蔵」):徳川家康の側近として江戸城造営の大事業で力を発揮し、更に日光山管主として日光東照宮造営を成し遂げるなど江戸幕府の礎を固める大きな力となった高僧「慈眼大師天海」没後、100人の弟子たちが大谷川沿いの慈雲寺境内に師の位牌を祀り、各々一体ずつ地蔵像を献納した。その後長い年月を経て大洪水の被害などで地蔵も一部流失したり痛んだりして、今残っているのは約84体になっている。「化け地蔵」の名は、行きと帰りにお参りしながらその数を数えてもなかなか数が合わないことから、いつからかそう呼ばれるようになったといわれている。  (2016/3/13 撮影)