きたネット★環境情報Blog

北海道の環境を守り育てる活動を支援する、「北海道市民環境ネットワーク」事務局から、北海道の環境活動情報を発信しています。

北大自然観察会レポートby"れぶんちゃん"

2005-05-24 | ボランティアレポート
北大のポプラ並木の春のようすについては、札幌の大学生S.Kさん、愛称れぶんちゃんの、自然観察会レポートをどうぞ。
この自然観察会はとても楽しく、またたくさんのことを学んで、書きたいことはたくさんあったそうですが、長くなってしまうので、今回のレポートはポプラ並木の話題に絞ったということです。

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北大自然観察会参加体験記

5月22日(日)、きたネット2005年春の講演会に参加しました。今回は第1部「北大の春を歩く」に参加した感想を書きます。昨年の台風18号で多くのポプラが倒れた北大キャンパスの様子を見学してきました。

ガイドは北海道自然観察協議会・山形誠一さんでした。五月晴れの青空のもと、20人が散策に参加しました。北大のポプラ並木は、去年までは北に向かって伸びる道の両側にポプラがありましたが、まず目についたのは右手の方、東側のポプラが西側に比べ少ない、ということでした。西側のポプラでも数本撤去されているのがありましたが、特に東側のポプラは大きな被害を受けたようです。西側に残っているポプラの中で、ワイヤーに支えられているポプラが2本ありました。





山形さんによると、地面の下は鉄骨が組み込まれていて、根を支えているそうです。また、昨年の台風で倒れたポプラと倒れなかったポプラの原因については「体力の違いじゃないかなぁ…」とおっしゃっていました。ここのポプラはもともと老齢の木が多く、以前にも撤去したりしたことがあったそうです。そこに昨年の台風の被害を受け、多くのポプラが倒れてしまったということです。

ワイヤーに支えられているポプラは幹が途中で切られ、枝もなく、幹だけの状態でした。 上のほうは折れてしまったのでしょう。その姿はとても痛々しく、やっと立っているようにも見えました。
しかし、よく見ると、地面から20センチほどの高さの幹から、小さいけれど新しい葉が顔を出していたのです。2本とも、新しい葉があるのを見つけました。
アドバイザーとして参加されていた北海道林業技士会の佐々木さんによると、「これは今は木の水分で芽を出してるけれど、根から水分を吸い上げて育っていけるかはまだわからない」とおっしゃっていました。それを聞いて心配にもなりましたが「がんばれ。」思わず、心の中で呟きました。ワイヤーに支えられながらも一生懸命に生きている、私はそう感じました。





台風による倒木は、後処理が問題になります。それは、どうするのが良いのか正解はないからだと思います。当たり前のことですが、その時その場所に合った処理をしていくのが一番いいのかもしれません。

台風で撤去された北大のポプラの跡には若いポプラが植えられ、支えられているポプラにも小さな新しい葉がありました。いつか長い年月が経った時、この並木道は元あったようになっているかもしれません。

S.K

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