天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

多摩落語寝床の会「あさがお寄席」

2018-07-08 06:31:29 | 芸能
きのう「多摩落語寝床の会」の「あさがお寄席」を拝聴した。
場所は京王線・聖蹟桜ヶ丘駅前の公民館。会場は関戸公民館だが、それはでかい商業施設ビルの8・9階に入っていて驚いた。
府中市出身の真打、三笑亭可龍さんがここで「せきど落語会」を催していて彼も出演するのかと期待したが、出演者全員(6人)しろうとであった。よって入場料無料。

寝床の会を指導する真打、三笑亭可龍さん


演目と講演者は以下の通り。


風貌ではっとしたのが、「お血脈」をやった4番目の演者、馬子亭い生さん。登壇した瞬間、「多摩の西郷どん」と心の中でつぶやいていた。
本人もそれを意識して「怪しい者ではありません」と茶目っ気を見せた。



馬子亭い生さん


5番目の演者、鹿鳴家福姫さんは、寝床の会に属しておらず助っ人参加とか。「時そば」とう古典落語ネタが光った。
ほかが全部創作ネタだったのでそこに割って入った古典はよかった。創作もおもしろいのだが、おもしろさの質はややはかない。古典は野球でいうと直球の切れと伸び。直球は小技が効かず実力のすべて見えてしまう。やるほうにとってそれが怖さだろう。発声、リズム、流れ、間の取り方など基本的な話芸が全部見えてしまう。
福姫さんはそばを啜る音もうまく出して芸があり、女性の切れのある声も彩りがあった。



鹿鳴家福姫さん


ラストは「不動坊」をやった春之家すい喬さん。
彼は恰幅がよく、声の張りもあり、さすが「取り」をつとめる風格。大きな動作で登場人物をくっきり浮かびあがらせたのがよかった。


春之家すい喬さん


次は親分のプロ、三笑亭可龍さんをやはり聴きたい。
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