大正7年(1918年) 2月25日生まれの母が、101歳の誕生日を迎えました。残念ながら認知症は一段と進みましたが、身体的にはまだまだ健康な状態を保っています。暫く顔を見に行けず気になっていましたが、先日、弟が電話で声を
聴かせてくれました。私が「元気にしているの風邪ひいていない」と尋ねると、オウム返しに「元気だよ、風邪ひいていないよ」と答えました。実の娘であるKimitsukuのことはすっかり忘れてしまい、名乗ると「まさかぁ~」と驚く状態ですが、最近は弟夫婦のことも分からなくなって…弟の嫁はヘルパーさんと思っているようです。弟は「俺のことは誰か分からないらしい」と些かショックを受けています。
過日の電話でも「ちょっとH(弟の名前)と代わって…」と言うと、「H…何処へ行ったのか暫く顔を見ていない」との
こと。受話器から弟の笑い声が聞こえてきます。「いま目の前に見たことがあるオジサン居るでしょ」、「誰だか知らない人が、ひとり居るけど」だって「雪が解けたら顔を見に行くから元気にして居てね」と電話を切りましたが、いやもう笑うより仕様がありませんよねぇ~。
母の101年の人生を想うと、「長い間お疲れさま、随分お世話になりました。いろいろ有難う、これからも元気に頑張ろうネ」に尽きます。大正・昭和・平成そして間もなく新たな時代を迎えるセンテナリアンを母に持つ幸福を、しみじみ嬉しく味わっています。