早々に冬籠り中のKimitsukuですが、たまには本でも読んで老化予防と近くの図書館へ。目に付いたのが
加藤秀俊 著『続・隠居学』。『隠居学』の方は以前に読んだ記憶があるような気がするが…違うかも…。
何しろ最近は…ねぇ。取り敢えず二冊を借りて来ました。著者の加藤秀俊氏は社会学を専門とする学者さん、
77歳を機に『隠居』を宣言し、知的好奇心の趣くまま自由闊達な生き方を楽しんでおられるという。
現役を離れて自由になった『隠居』には、特別な『目的』なんか無くても良い、何かを知って面白かったねぇ、
今日も物知りになった…などと、寝る時に満足感に浸りながらニヤニヤ出来ればそれでいい…のだと。
まことに羨ましい境地の先輩に尊敬の念を持ち、一気呵成に読み進めました。いやぁ面白かったですぅ。
『隠居学』目次を見ただけでも、マンネリズムのすすめ、忘れる自由、イワシの頭も…、ヒマもなかなか忙しい
等々、関心をそそられるタイトルが並んでいます。少し読んでから矢張り以前に読んだ記憶が甦りましたが
面白い文章は何度でも新鮮に心に響きます。友人から届いた「韃靼そば茶」から始まり「中央アジア民族論」
フランスの「そば粉ガレット」、「韃靼疾風録」、「清朝衰亡論」、はては「連歌の精神」、「長崎ちゃんぽん」まで
飽きることなく連綿と繋がっていく自由な精神活動に、大いなる希望と刺激を頂きました。気侭な『女隠居』を
志すKimitsuku、加藤秀俊氏をお手本に心の活性化めざして励みましょう。
『続・隠居学』は、益々「好日好学、ああ気持ちいい」と心の趣くまま世界を巡る知的探検談の数々。
目次を開いただけでも「陽気なファウスト」だの「クサいものには」、「因果の証明」など縦横無尽の切り口から
世相を語る加藤語録がいっぱい。副題…おもしろくてたまらないヒマつぶし…を裏切らぬ、面白読本のよう。
これから長い冬の間、除雪作業の合い間にボチボチ読み進めるとしましょう。