ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

BCG定期接種 中止を含め検討

2016-01-26 10:35:02 | 健康・医療
私が子供のころから続いている、BCGの定期接種を見直す答申が出された、という報道がありました。

これは結核特に小児結核の患者数が、大幅に減少していることによるようです。このブログでも触れたことがありますが、抗生物質の発見以前は、結核は不治の病で多くの人がなくなっていました。しかし抗生物質特にストレプトマイシンが、結核に非常によく効き死亡率は大幅に減少し、現在では若干時間はかかりますが完治できる病気となっています。それでも世界的に見るとまだまだ結核は恐ろしい感染症で、死亡者数もかなり多いようです。日本では毎年新たな感染者が2万に程度とされていますが、高齢者が多いようです。

BCGというのはこの結核菌に対するワクチンですが、確かこの菌の発見者の名前の略だったと思います。これはもともとウシ型の結核菌で、実験室培養を繰り返すことで、全く病原性をなくしたものです。当然非常に古いものですので、そういう時期にワクチンの概念により開発したというのはたいしたものです。菌をいわば皮膚の中に打ち込みますので、接種した後が残ってしまい、女子は非常に嫌がっていました。たぶん目につかない部位にやっても同じはずですが、現在でも同じような上腕部にやっているようです。

昔は、ツベルクリン反応という検査を行い、これが陰性だった人にBCGを接種していました。このツベルクリンというのは、結核菌に対する抗体と反応するいわば抗原で、結核抗体があると反応して赤い発心が出るものです。たぶん大昔は例えば小学生では100万人以上いますので、BCGが不足する可能性があり、陰性の生徒だけに接種していたようです。これがいつごろから全員接種に変わったのかわかりませんが、だんだん低年齢化し、現在では1歳未満の赤ちゃんに接種しているようです。

近年この小児結核がほとんど見られなくなったことから、今回の定期接種の見直しという話が出てきたようです。小児結核にならないように接種しているので、減少するのは当然ですが、止めてもそれほど増えないだろうということのようです。確かに結核の治療法も非常に進歩し、結核治療用の薬などもいろいろ開発され、この病気自身がそれほど怖いものではなくなってきました。発病してしまうと、やや治りにくい感染症ではありますが、ワクチンを打って注意するほどの病気ではなくなっています。

結核菌がなくなっていくわけではないので、ある程度の発病者は出てしまうと思いますが、ほぼ感染者がなくなったポリオや日本脳炎(こちらはウイルスですが)と同じように、過去の病気になっているような気もします。

全豪オープンテニス ベスト8

2016-01-25 10:28:39 | テニス
このところテニスの話が多くなりますが、私の家は9時から一日中テレビはテニスだけのようなものですので、先週はほかの情報が入りませんでした。

今日は資源ごみを出す日でしたが、本当に寒く外の水道の下のカメは厚い氷となっていました。日が当たっている8時ごろで氷点下の気温というのは、この辺りでは珍しい寒さです。

さて全豪オープンですが、錦織は昨日の4回戦に快勝し、ベスト8に入りました。グランドスラムは世界の強豪128人が参戦する中で、トップの8人に入るというのは、これだけでもすごいことだと思います。
大阪なおみは、3回戦で元女王アザレンカと対戦しましたが、今回の優勝候補だけあり、全く歯が立たず完敗しました。それでもこの試合は彼女にとって得るものが多かっただろうと感じました。

前回錦織の2回戦まで書きましたが、3回戦からはシード勢同士の戦いとなります。相手はスペインの27シードでしたが、1セット目は錦織らしさが十分出て、順調にとることができました。ところが2セット目はサーブが入らなくなり、ストロークも悪く簡単にとられてしまいました。
テニスは試合時間が長いですので、ずっと集中力を保つのが難しく、実力が接近してくるとそれの勝るほうが勝つということのようです。それでも3セット後半からよくなり、3,4セットを取り3-1で勝利しました。

昨日の4回戦はフランスのツォンガで、第9シードですので実力もほぼ同じ、しかも昨年の全仏で負けた相手です。ところが錦織の調子が非常によく、1セットを簡単にとってしまいました。この時点でツォンガはどこかの治療をしましたので、やや調子が悪かったのかもしれません。苦戦を予想していた割には、その後も順調にポイントを取り、3-0で完勝しました。これで明日の準々決勝はたぶんNo1ジョコビッチへの挑戦と思っていました。

午後にそのジョコビッチの試合があり、ほかのことをしながら時々見ていました。相手は14シードのフランスのシモンで、あまりよく知らない選手でした。ジョコビッチの楽勝と思っていたこの試合が、かなりもつれてきたのです。
シモンという選手はそれほど鋭い攻めはないものの、確実に返すタイプの選手でした。長いラリーとなりますので、ジョコビッチが我慢できなくなるのか、ミスが増えてきたのです。通常の試合の倍以上のミスをして、なんとファイナルセットにもつれ込みました。さすがにファイナルセットはジョコビッチが集中し、いつもの強さになり4時間半に及ぶ試合を制しました。

しかしこの試合は錦織にとっては有利になりそうです。1日空きますので、疲れは取れると思いますが、この試合でジョコビッチの弱点が少し出たような気もします。この常勝王者ジョコビッチを破るのは錦織であってほしいという、昨年からの願いがかなうのか、明日の準々決勝が楽しみです。

軽井沢ツアーバス事故

2016-01-24 11:36:37 | 時事
15日深夜2時ごろ軽井沢の碓井バイパスで、スキーツアーの大型バスが事故を起こし15人の犠牲者が出ました。ちょうど試験などもあり大学も休みで、スキーツアーの深夜バスということもあり、大学生が13人も犠牲になるという凄惨な大事故となりました。

運転手とその交代要員も亡くったため、色々原因究明のため調査しているようですがなかなかはっきりとはしないという状況のようです。新聞にも事故車両を調べたところ、ギアがニュートラルであったことなどが報じられています。このバスを所有する会社は、乗務前の健康などの確認を行っていなかったなどの法令違反があったことも報道されています。しかし運転手の適性やバス自身には問題はなかったようです。

こういった事故が起きた場合、すぐに社会問題化しようという傾向がありますが、今回のような交通事故は運転手の責任に帰するような気がします。我々が麻雀をやっているときに、全く予期できないような高い手に当たってしまった場合、交通事故だったという表現をします。これは麻雀ではかなり一般的な使い方のようです。このようにいろいろ気を付けていても、運が悪く起きてしまうのが交通事故だと思います。

私も10年以上前ですが、大きな交通事故に遭いました。私は高速道路の側道を走っていた時、高速道路の出口が合流するところで、高速道路からできた信号無視の車とほぼ正面衝突しました。後から私の車を見ると、若干右によけたようで、車の左半分が屋根を含めてキャビンの骨格だけ残して無くなっていました。もし私がシートベルトをしていなかったら、エアバッグが正常に作動していなかったら、このブログはなかったようなかなりひどい事故でした。

幸い左の肋骨に極わずかひびが入っただけで済みましたが、車は廃車になってしまいました。相手もそれほどひどいけがもなく、信号に気が付かなかったと証言してくれましたので、特に問題もなく解決しました。相手の運転手と話をしましたが、初めての道で事情がよくわからないまま、信号に気づかずに走ってしまったようです。

私の場合は、運が悪かったで済ませましたが、今回のバス事故のような多数の犠牲者が出てしまった場合は異なるのかもしれません。しかし本当に一瞬の油断で、事故につながってしまうのが車の運転です。周りでどんなに安全を心掛けても、ある程度の確率で起きてしまう物のような気がします。

変な文章になってしまいましたが、現在開発が騒がれている、自動運転などが完成しない限り、交通事故の危険性を覚悟して乗るのが車だと思っています。

全豪オープンテニス途中経過

2016-01-23 10:26:18 | テニス
全豪オープンテニスが始まり、このところ毎日テニス漬けになっています。グランドスラムは1日おきに出場となりますが、錦織と女子の新鋭大阪なおみが頑張っていますので、毎日朝から応援しています。

家ではWOWOWで見ていますが、全豪オープンは日本とほぼ時差がないので、朝9時から夜の12時まで日本人中心と、トップクラスの試合をライブ中継していますので、ほとんど他の番組を見ることなく過ごしています。

このテレビ中継で面白いのがNHKです。前回書きました錦織の1回戦は、NHKも夜12時から放映していました。ところが2回戦からNHK総合で生中継し、さらに夜も再放送するという力の入れ方です。錦織の試合は3試合ともセンターコートではないものの、屋根付きの大きなコートの第一試合でしたので、スタート時間も正確ですし雨で伸びたり中断もないので、テレビ中継はやりやすかったのかもしれません。それでもNHKが国会中継を止めにして、錦織の試合を中継するとは、あとから批判されそうな気がします。

さて全豪オープンですが、ここまで上位選手は順調に勝ち上がっていますが、なんとナダルが1回戦で同じスペインの選手に負けてしまいました。ナダルのプレースタイルは、やや後ろからスピンのかかったボールを打ち込む形が主ですが、全体の主流はなるべく前に出て叩くという方向にあっていない気もします。注目選手の一人であるナダルが、なかなか復活してこないのは残念です。

その点錦織は順調に勝ってきました。2回戦はランキング100位程度の選手が相手ですので、安心してみていましたが、サーブもかなり好調でストロークもよく、3-0のストレートで勝つことができました。

昨日の3回戦からシード選手同士の戦いになり、26シードのスペインの選手でした。このあたりになるとほとんど差がなくなり、錦織が上位といっても安心できません。開始早々サービスゲームを破られ、後を追う展開になってしまいました。それでも終盤追いつき、タイブレークになると思っていたとき、何とか相手のサービスゲームを破ってこのセットを取りました。

しかしあまり調子は良くなく、2セットはあっさり取られ1-1になってしまいました。それでも第3、第4セットを取り、4回戦進出を決め、明日第10シードのツォンガと戦うことになりました。

もう一人の楽しみが大阪なおみで、お父さんがアメリカ人ということであまり日本人らしくなにのですが、18歳でも200キロ近いサーブと恵まれた体形で、ここまで勝ち上がってきました。今日これから第2試合で元女王のアザレンカとの対決を待っているところです。ちょっと勝てそうにない相手ですが、全豪オープン初出場で3回戦まで勝ち上がるというのは素晴らしいことです。錦織、大阪の二人がどこまで勝てるのか、まだしばらく楽しめそうです。

日本の養蚕業の今後

2016-01-22 11:40:47 | 自然
数日前の新聞に日本の養蚕業が特集されていました。

日本の古くからの伝統である、カイコを飼いその繭から絹糸を取るという産業は、どうなってしまったのか全くわかりませんでした。なにしろ日本の基幹産業として、明治政府が力を入れて設立した、富岡製糸場跡が世界文化遺産となってしまったように、製糸業とその根幹である養蚕業は過去の遺産となってしまった感があります。これは絹糸だけではなく、日本の繊維産業自体が大きく変わってきています。

大手繊維メーカーも現在はほとんど社名が変更され、繊維メーカーの面影がなくなってきています、例えばカネボウは鐘ヶ淵紡績が変わったもので、今は化学会社か化粧品のような気がしますが、もともとはその名の通り紡績会社でした。そのほか東レは東洋レーヨンであり、クラレは倉敷レーヨンというように、ほとんどが繊維作業から撤退(完全に手を引いたわけではなそうですが)しています。しかし現在、セルロースのナノチューブが新しい繊維として、注目を集めています。これはいわば製紙に関する展開ですので、また別な機会に取り上げてみます。

養蚕については、私の母の実家は大きな農家で、子供のころ(半世紀も前ですが)は養蚕をしていたようです。大きな平屋の家で、いわゆる屋根裏にあたるところが、蚕棚になっていました。いつごろまでやっていたのかはわかりませんが、階段というより梯子のようなもので、桑の枝を運んだ記憶があります。これも子供のころの記憶ですが、ここからかいこの生まれたてをもらったのかわかりませんが、自宅で育てたこともあります。その頃は桑畑だけではなく、畑のあぜ道や道路のはじなどいたるところに桑の木があり、餌やりは問題なかったようです。

このようなことで養蚕というのは私にとってもなじみのあるもので、私が就職したころは会社の研究所の前の畑も桑畑でしたので、いつごろからほとんど見なくなったのかわかりません。最近の新しい試みとして、無菌通年養蚕というのが始まったようです。絹自体が化学繊維などに押されて衰退しているのかもしれませんが、日本伝統の絹を守ろうという動きも出ているようで、また養蚕も見直されているようです。養蚕の工業化での問題点は、やはり桑の葉にあるようで、人口餌を桑の粉を加えることである程度解決できたようです。こうなると餌の上にかいこを飼うだけになりますので、卵からの無菌状態での飼育が可能になったようです。

それでもまだ個体差が出たり、餌の価格など問題が多いようです。しかし全国で養蚕工場がいくつか試みられているようで、新しい養蚕の始まりかもしれません。