ごっとさんのブログ

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北朝鮮が核実験

2016-01-08 10:26:24 | 時事
北朝鮮が4回目の核実験をしたようで、情報番組などはその話でもちきりです。
新聞によると韓国の気象庁が6日午前10時すぎ、北朝鮮北部で地震があり自然地震ではない可能性があると発表したようです。その後日本の気象庁も確認しました。その後北朝鮮の朝鮮中央テレビが、「初めての水素爆弾実験に成功した」と発表したようです。

これまで私は、原子爆弾と水素爆弾の違いを知りませんでした。あまり興味がなかったのですが、この関連報道で初めてメカニズムを理解できました。原子爆弾は、ウランやプルトニウムなどの放射性物質を集めると、自身の出す放射線によって一挙に原子の崩壊が始まり、その時に膨大なエネルギー放出が起きるというものです。つまり核分裂を利用したものですが、水素爆弾は核融合という全く異なるものです。

水素といっても重水素とトリチウム(水素の放射性同位元素)を融合させ、ヘリウムを作り出すとその時にやはり膨大なエネルギーが発生するようです。しかしこのとき核融合を起こさせるには、非常な高温と高圧が必要となり、このために原子爆弾を利用するようです。このように核実験といっても、原爆と水爆では技術レベルも異なり、実験規模もまったく違ってくるようです。

本当に北朝鮮がこの難しい水素爆弾の実験に成功したのかは、日本を含め他の国の判定では失敗したと推測しているようです。この時発生した地震の規模がマグニチュード5.1とされることより、爆発規模が水素爆弾ほどないということのようです。しかしM5.1というと中規模地震であり、これほどの力が出るということは本当に恐ろしいものです。

詳しくは、この規模の地震を起こす爆弾の規模は6キロトン(これは現在の高性能爆薬であるTNT火薬6000トンが、一挙に爆発したときと同じ威力という意味のようです)程度で、水素爆弾であれば数百キロトンになるためと判断されているようです。しかし北朝鮮がこのような実験を行えるだけの技術力をもっていることは確かで、近くの国の日本としてはかなりの脅威と言えます。

現在の核爆弾は、如何にコンパクトにして、ミサイルの弾頭に組み込めるかが課題と言われていますが、北朝鮮はこれを克服したことになります。国連安保理などをはじめとして、これだけ反対されているのに実施してしまう国というのは、もはや国家とは言えないのかもしれません。日本政府の対応としては、経済制裁ぐらいしかないのかもしれませんが、隣国である以上しっかりと対処してほしいものです。