ごっとさんのブログ

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働かない15歳〜39歳が増加している

2022-02-03 10:25:21 | 時事
コロナ禍の影響ではないと思いますが、近年学校にも行かず働いてもいない人が増加しているようです。

私の知人や家族ではそういった話を聞きませんので、あまり実感はないのですが、内閣府の調査結果が出ていました。これは内閣府が2021年に「子ども・若者白書」を発表しており、若年無業者と若年引きこもりの実態を調べています。

若年無業者とは「家事・通学せずかつ就職をしていない人」を指し、いわゆる「ニート」と呼ばれる存在です。

この白書によると15歳〜39歳の間の若年無業者は全国で87万人で当該人口に占める割合は2.7%となりました。前回の調査(2018年)は75万人でしたので、約10万人以上増加しています。

私はニートの人はせいぜい1%ぐらいだろうと思っていましたので、予想外に多いといえます。これだけ多いと養っている親は大変だろうと思いますが、何をしているのだろうという気もします。

細かい内訳は男性53万人、女性34万人で、年齢別には15〜19歳が19万人、20〜24歳が18万人、25〜29歳が14万人、30〜34歳が18万人、35〜39歳が18万人となっており、男性の無業者が多い一方、年齢間での大きな差は見られませんでした。

若年無業者の中には働きたい気持ちはあるものの、求職活動をしていない人が存在します。なぜ働かないのかの理由を聞いたところ、全年齢層で最も多かったのは病気やけがのためで33.5%でした。

その他知識・能力に自信がないが11.8%、急いで仕事に就く必要がないが7.3%、探したが見つからないが6.3%、希望する仕事がないが4.9%と続いています。

このうち「知識・能力に自信がない」と答えた人の割合は20〜24歳が12.0%、25〜29歳が13.4%と、本来働き盛りであるはずの20代が自身への信頼を失っているといえます。若年無業者と同じように「引きこもり」も問題となっています。

この調査によると15〜39歳の引きこもり推定数は54.1万人となっています。自室からほとんど出ないという引きこもりだけではないのですが、これも予想以上に多い数となっています。

厚生労働省は若年無業者などが充実した就業生活を送り、我が国の将来を支えてくれる人材になるよう、さまざまなサポート事業を展開しています。「地域若者サポートステーション」などを開催していますが、引きこもりがこの様な施設に行くとは思われず、限定的なものでしょう。

なぜこういった人が増えているのかはよく分かりませんが、これだけ多いことは単に将来的だけではなく、現実的な問題になっていると思われます。

悩みを抱える当事者や家族の支持の輪が、広がって行くよう社会全体の協力を求めるだけでは改善しないような気がします。