ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

高齢者が絶対なってはいけない病気

2019-09-17 10:24:06 | 健康・医療
若いころには何でもなかった病気も高齢になって罹ると事情は全く違ってきます。どうせすぐ治るなどと甘く見ていると、深刻な症状に悩まされることになります。

なおタイトルの「絶対なってはいけない病気」というのはある長文の記事の見出しですが、何の意味もないようなものです。病気は好んでかかるものではないし、予防して防げるものではありません。

つまり人の意思でではどうにもできないものですので、「かかりやすい病気」と同じ意味でインパクトを出したのかもしれません。

最初の症例は、身体が何となくだるく微熱が続いているというものです。これが突然高熱になり、四肢がこわばったりして緊急治療を受けたというものですが、これが肺炎球菌性肺炎でした。

肺炎球菌はその名の通り、肺に入ると肺炎を起こす細菌で、数ある肺炎の中でも非常に頻度が高く、なおかつ重症化しやすいのが特徴です。通常人は体内に細菌が侵入すると、異物を排除するためにすぐに発熱し、敵と戦う仕組みになっています。

ところが高齢になるにつれ異物に立ち向かうエネルギーが弱まり、肺炎にかかっても自分の力では治らなくなります。若い年代の患者は肺炎にかかると咳やタンの症状が出ますが、高齢者はその力さえも弱まり、顕在化するはずの肺炎のサインが現れなくなり、病気の発見が遅れることになります。

私は数年前肺炎球菌ワクチンを打ちましたが、まあ気休め程度のものと考えています。次の症例は尿路感染症で、膀胱炎や前立腺炎、尿道炎があります。

また歳をとるとだんだん膀胱と尿管のつなぎ目が緩くなってしまい、尿が尿管等に逆流して菌が体内に流れ込む、膀胱尿管逆流症という病気もあります。こういった尿路感染症の中でも危険なものが腎盂炎で、これに罹患すると命の危険性が出てきます。

尿道のちょっとした痛みや違和感など、若い時には問題にならないのですが高齢者では気を付けるべき症状のようです。年齢を重ねると、口腔内の唾液分泌が徐々に減少し、細菌の増殖を抑えきれなくなってくるようです。

実際口内の悪い細菌が心臓弁まで達し、心内膜炎を発症するというケースもあります。心内膜炎にかかると、心臓弁が破壊されるだけではすまず、心臓にたまった菌の塊が体内に流れ込み各臓器の血管詰まることがあるようです。

脳の血管が詰まると脳梗塞となるように、心臓を拠点にして身体中に菌がばらまかれるという最悪の状態になります。その他免疫力の低下で起きる帯状疱疹や尿管結石のような痛みの激しい病気も出てくるようです。

高齢になると自己修復力が落ち、色々な病気特に感染症にはなりやすくなりますが、抗生物質を常備するぐらいしか対処法はないのかもしれません。