医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

手術中の出血で死亡、美容整形院長に3年の刑=韓国

2021-08-20 19:54:18 | 医療界
「被告人は、(複数の手術を同時進行する)工場式手術でこれといった治療を行わずにゴールデンタイムを逃し、業務上注意義務違反の程度が非常に高い」

19日午後「工場式幽霊手術(手術担当医名簿に名前のないスタッフによる手術)」の間に死亡した故・クォン・デヒ氏を手術した病院長チャン氏に裁判所が告げた言葉だ。裁判所は「被告人の業務上過失により軍服務後の復学を控えた20代の被害者が死亡する結果が生じた」と叱責した。宣告を待っていたクォン氏の母親やイ・ナグム医療正義実践連帯代表は涙を流した。

クォン氏は2016年、顔面輪郭手術のために、チャン氏が病院長を務めていた美容整形外科を訪れたが、手術中に大量出血が発生した。医療スタッフは回復していないクォン氏を放置して帰宅した。クォン氏はその後、大学病院に搬送されたが、脳死状態になり、49日後に死亡した。当時25歳だった。

この日、ソウル中央地方裁判所刑事8単独チェ・チャンフン部長判事は業務上過失致死などの疑いで起訴されたソウル江南(カンナム)にある成形外科院長のチャン氏に懲役3年と罰金500万ウォン(約47万円)を宣告し、法廷拘束した。チャン氏は、宣告後、「被害者のご家族に申し訳ない心は100回でも申し上げたい」としつつも、法廷拘束については「扶養する家族もいるため、逃亡の余地はないと思う」と述べた。

チャン氏は、顔面輪郭手術中に死亡したクォン氏に措置を取らず、長時間放置した疑いで2019年11月に裁判にかけられた。検察の調査結果、チャン氏らは、他の患者の手術を理由にクォン氏の出血の原因や部位の確認などの措置を取らず、看護助手に手術部位を止血させたことが分かった。

チャン氏と共に業務上過失致死の疑いで起訴された麻酔科医のイ氏には禁固刑2年、執行猶予3年、罰金500万ウォンを宣告した。看護助手の無免許医療行為で医療法違反の疑いを受けた同僚の医師シン氏には罰金1000万ウォンを宣告した。看護助手のチョン氏には宣告を猶予した。

裁判所は、チャン氏の量刑理由を説明した後、「被害者の母親は、手術室の監視カメラ(CCTV)を収集し、これを基に手術関係者の行動を分単位、さらには秒単位まで確認した。息子の死亡に関する真実を明らかにしようとする数年間の壮絶な軌跡が感じられる」とし「被害者の母親が被告人の処罰意思を強く示した」と強調した。クォン氏の遺族は「納得が行かない判決」とし、控訴の意思を明らかにした。クォン氏の母親は、医療法違反の疑いの一部に無罪判決が出たことについて、「適切に処罰しなければ、公然と幽霊手術が行われる」と声を高めた。

2021年8月20日10:20配信 中央日報日本語版

テレビ朝日社員を逮捕 マンション侵入、イヤホン盗んだ疑い

2021-08-19 22:09:55 | マスコミ
 面識のない他人のマンションに侵入してワイヤレスイヤホンを盗んだとして、警視庁麻布署がテレビ朝日ビジネスプロデュース局IP推進部社員、篠宮康希容疑者(28)=東京都港区=を窃盗と住居侵入の容疑で17日に逮捕していたことが同署への取材で判明した。

 逮捕容疑は5月30日午前5時ごろ、港区六本木のマンション3階にある20代男性の部屋に無施錠の玄関から侵入し、ワイヤレスイヤホン1点(約1万円相当)を盗んだとしている。就寝中だった男性が気付き、逃走したとみられる。マンションにオートロックはなく、「このマンションの部屋なら入れると思った」と容疑を認めているという。

 同署によると、篠宮容疑者は借金があったといい、「現金が盗めれば、少しは生活に余裕ができると思った」とも供述している。付近の防犯カメラ映像から関与が浮上した。

 テレビ朝日広報部は「社員が逮捕されたことは大変遺憾であり、深くおわび申し上げる。今後、事実関係を確認した上で、厳正に対処していく」としている。【鈴木拓也】

2021年8月19日16:40配信 毎日新聞

患者の少女に“淫らな行為” 元大学病院医師 起訴内容認める

2021-08-19 22:01:56 | 医療界
北九州市の産業医科大学病院の医師だった男が少女に淫らな行為をさせた罪に問われている裁判です。18日の初公判で男は、起訴内容を認めました。

児童福祉法違反の罪で起訴されているのは、北九州市の無職・斎藤恒祐被告(41)です。

起訴状によりますと斎藤被告は産業医科大学病院に医師として勤務していた去年9月と11月、患者だった当時14歳の少女に車の中で淫らな行為をさせた罪に問われています。

18日の初公判で斎藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察は冒頭陳述で「被告は患者である少女を性的な対象とみて淫らな行為をさせた」と指摘しました。

2021年8月18日19:13配信 FBS福岡放送

弁護士、女性の遺言執行業務を15年放置…業務停止1か月

2021-08-15 21:53:44 | 法曹界
 東京弁護士会は13日、同会所属の弁護士(81)を6日付で業務停止1か月の懲戒処分にしたと発表した。

 発表では、弁護士は2000年7月、都内に在住していた女性(故人)の遺言執行者に東京家裁八王子支部から選任されたが、15年10月までの約15年間にわたり大半の業務を放置していた。

 遺言執行者は、本人による指定のほか、遺族らの請求で家裁から選任され、遺言に基づいて遺産分配などを行う。弁護士は同会の聞き取りに対し、「病気になり、入退院を繰り返して時間がかかった」などと話しているという。

2021年8月14日22:54配信 読売新聞

SNS不適切投稿で訴追の岡口判事、判決まで職務停止…弾劾裁判所が決定

2021-08-12 20:22:57 | 法曹界
 SNSへの不適切な投稿などを理由に罷免(ひめん)を求めて訴追された岡口基一・仙台高裁判事(55)について、国会の裁判官弾劾(だんがい)裁判所(裁判長・船田元衆院議員)は、今後始まる弾劾裁判で判決が出るまで、裁判官としての職務を停止することを決定し、岡口判事本人や最高裁などに通知した。決定は7月29日付。

 職務停止は裁判官弾劾法に基づく措置で、異議申し立てはできない。過去に訴追された9件(8人)でも同じ措置が取られている。仙台高裁は、岡口判事が担当していた裁判に別の判事を充てて対応している。

 岡口判事は、公園で拾われた犬の返還を元の飼い主が求めた民事訴訟を巡り、「え?あなた?この犬を捨てたんでしょ?」などとツイッターに投稿。2015年に東京都江戸川区で女子高生の岩瀬加奈さん(当時17歳)が殺害された事件についても、「遺族の方々は、俺を非難するよう洗脳されている」とフェイスブックに投稿するなどし、最高裁から18年10月と20年8月にそれぞれ戒告の懲戒処分を受けた。

 関係者によると、衆参各10人の国会議員で構成される裁判官訴追委員会(委員長・新藤義孝衆院議員)が弾劾裁判所に提出した訴追状では、これら二つのケースに関する投稿と発言の計13件を「裁判官としての威信を著しく失う非行」に該当するとしているという。

 岡口判事を巡っては、岩瀬さんの遺族などから同委員会に訴追請求が出され、同委員会が6月16日に訴追を決定していた。

 弾劾裁判所は衆参各7人で構成され、審理に参加する議員の3分の2以上の賛成があった場合、裁判官は罷免されて法曹資格を失う。弾劾裁判の日程は決まっていない。

2021年8月11日20:50配信 読売新聞