医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

「火をつけて捕まってこい」 明石市長が部下に暴言 用地買収巡り

2019-01-29 22:31:18 | 法曹界
 兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55)が2017年6月、道路拡幅に伴う用地買収が進まないため、「立ち退きさせてこい。今日、火をつけて捕まってこい。燃やしてしまえ」などと担当幹部に暴言を吐いていたことが28日、分かった。泉市長は毎日新聞の取材に対して事実関係を認め、「市長としてあるまじき行為で深く反省している」と述べた。この幹部には同日、謝罪したという。

 市によると、JR山陽線明石駅近くにある国道2号の交差点付近では事故対策の拡幅事業が行われ、国から受託した市は12年度から用地の買収を進めてきた。交渉が一部で進んでいないことを知った泉市長は17年6月14日夕、担当幹部を市長室に呼び出し、進捗(しんちょく)状況をただした。

 この際、権利者へ金額が未提示だったことについて「何しとってん。ふざけんな」などと厳しく叱責。「すみません」と謝る幹部に「燃やしてこい。今から建物。損害賠償、個人で負え」と激しい口調で暴言を浴びせた。

 買収交渉は翌月にまとまって現在は事業が進んでおり、幹部は暴言で体調不良を訴えたり、休職したりしてはいないという。取材に応じた泉市長は「現場では交通死亡事故が起きていた。待ったなしの事業で、安全な交差点を造る前に人が亡くなったらどうするのかと感情的になってしまった」と釈明した。

 泉市長は地元出身でNHKディレクター、弁護士、旧民主党の衆院議員などを経て、11年の統一地方選で初当選。今年4月の市長選に3選を目指して出馬表明している。【浜本年弘】

2019年1月29日0:00配信 毎日新聞

美求め…苦しみと恐怖 柏の病院で摘出手術 豊胸術、合併症相次ぐ

2019-01-29 22:25:33 | 医療界
 美しいバストを求め、お金をはたいて得たものは苦しみと恐怖、後悔。体に吸収されない合成物を含む充填(じゅうてん)剤の豊胸術を受け、合併症に苦しんだ2人の女性が苦しく悲しい経験を語った。

 自殺考えた
 「自然なやわらかさ」「手軽にバストアップ」―。子どもを母乳で育てた後、乳房の下垂に悩んでいた30代の女性がネット広告に目をひかれたのは一昨年夏。美容クリニックで医師は「問題が起きたら取り出せる」と言ったが、詳しいリスクの説明はなかった。ローンを組んで両胸に充填剤「アクアリフト」計400ミリリットルを注入。「これで自信を持って生きられる」。だが10日ほど過ぎた後、脇に下に冷たさと痛みを感じる。注入口から黄色のジェルと、うみが出ていた。

 担当医は「感染症を起こした」として洗浄し抗生剤を処方しただけ。除去を頼むと「やったことがないからできない」。

 別のクリニックで除去手術を受けたが、全ては取りきれず、完全除去を求め病院を探す日々だ。「美容の後遺症は診ない」と断る病院も。施術を受けたクリニックからは「胸を大きくしたいと言ったのは、あなただ」と突き放された。回った病院は10施設に上る。

 ネット掲示板で情報提供を求めると「自殺しろ」「自業自得」との反応。「本当に死のうと思った」と振り返る。ようやく完全除去できる東京の大学病院が見つかった。「今は怖さと後悔しかない」

 授乳できず
 もう一人の女性は20代。2016年に別の充填剤「アクアフィリング」を注入。しばらくは何事もなかったが、約1年後に出産し授乳を始めて数日し、異変が起きた。

 「右肩が痛み続け、かちかちに硬くなった。熱が40度まで上がり、腕も上げられなくなった」

 乳腺炎とみられ、助産師のマッサージなどを受けたが回復せず「意識がもうろうとして死ぬんじゃないかと思った」と振り返る。最終的に東京慈恵会医大柏病院で手術。異変から2週間が経過していた。

 全身麻酔で、うみとジェルを摘出。手術した森山壮医師によると、乳房内の筋膜は溶け、ジェルは周囲と結合、母乳からメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)を検出した。「乳腺炎を契機に感染した。人工物が入っていることで感染が悪化した」と森山医師。「『授乳でのリスクはない』とうたわれているが、本当にそうだろうか」と疑問を示す。

 「施術前、授乳に問題がないと言われたが、母乳で育てられなくなった。後悔しかない」と女性。夫には話しておらず、苦しさを言えないままだ。

 つらさを話せないのは30代の女性も同じ。「豊胸に引け目を感じる人は多く、被害を訴える声は広がりにくい」と指摘。「美容クリニックは弱みにつけ込んでいる」

 製品に問題ない メーカー
 豊胸術用の充填剤「アクアフィリング」を製造、販売するチェコのマトリックスセル社は、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の取材に「健康被害は製品の問題ではなく、医師が適切に使用していないためだ」と文書で回答した。

 人工物注入に高まる警鐘
 乳房へのバッグ埋め込みや脂肪移植に比べ、手軽で低価格なことで広がるジェル状充填剤の豊胸術だが、日本美容外科学会(JSAPS)は、中でも人体に吸収されない合成物を注入することに注意を促す。製品の質が良かったとしても、人工物を注入すること自体が問題を起こしやすいと指摘する専門家は多い。

 「人体に吸収されないため、人工物注入による乳房増大の効果は持続するが、異物反応による炎症が起きる」と自治医科大の吉村浩太郎教授(形成外科)は指摘。乳管などから細菌が入り感染症が発生した場合、人工物には血流がなく抗生物質も効きにくいという。

 吉村教授は「安全性のポイントは、問題発生時に簡単に除去できるかどうか。固体のバッグに比べ、ジェルは(乳房などの中で)散らばりやすく全量摘出が容易ではない」と話す。

 戦後はパラフィンやシリコーンを胸に直接注入する施術が行われ、組織の壊死(えし)などで問題化。そのたびに新たな素材が登場した。JSAPSの大慈弥裕之理事長は「豊胸の歴史は異物注入の歴史」とさえ言う。

 米国では食品医薬品局(FDA)が胸への充填剤使用を禁止。日本では自由診療の場合、未承認でも医師が個人輸入し合法的に使える。厚生労働省は輸入量さえ把握していない。海外発の新商品が次々流入しているとみられ、学会には「日本が実験場にされている」(大慈弥理事長)との危機感がある。自粛に動くのも、そのためだ。

 一方、モニター38例で自ら安全確認をした後に充填剤「アクアフィリング」を使っているという南雲吉則医師は「どんな豊胸術でも合併症は起こり得る。健康被害の情報を集めながら充填剤を使用する医師の登録制度を作れば、悪質な医師は排除される」と提言する。

2019年1月28日 千葉日報

千葉大病院控訴せず 後遺症1.5億円賠償へ

2019-01-27 21:38:11 | 医療界
 千葉大病院で受けた手術後の措置ミスで意識障害の後遺症を負ったとして、埼玉県の男性(26)と両親が大学に損害賠償を求めた訴訟で、大学に計1億5300万円を支払うよう命じた東京地裁判決について、大学は期限の24日までに控訴しなかった。大学は「判決を真摯(しんし)に受け止める」としている。

 10日の東京地裁判決によると、男性は2012年8月、形成外科で顔の骨の形成手術を受けた。4日後のたんの吸引作業中に容態が急変し、低酸素脳症による遷延性意識障害の後遺症を負った。

 佐藤哲治裁判長は「男性が手術後のたんの吸引時に激しく抵抗していたのに、看護師は異常な事態と判断せず、応援要請もしなかった」と過失を認定。気道閉塞(へいそく)に早く気付けば、脳障害が生じた可能性は低いと判断した。

2019年1月26日 千葉日報

性的乱暴で5度逮捕の慶応大生ら全員不起訴 横浜地検

2019-01-26 22:07:20 | 慶応大学
 酩酊(めいてい)状態だった女子大生に乱暴したなどとして、準強制性交容疑などで計5回にわたって逮捕された慶応大2年の男子学生(22)について、横浜地検は25日、不起訴処分にしたと明らかにした。また、共犯として逮捕されていた犯行当時少年で同大1年の男子学生(20)ら3人についても不起訴処分とした。捜査関係者によると、いずれも示談が成立したとみられるという。

 慶応大2年の男子学生をめぐっては、昨年9月29日~12月25日までの間、同容疑や強制性交未遂容疑などで神奈川県警に計5回にわたって逮捕されていた。

 捜査関係者によると、男性学生らは取り調べに対して「酒を飲んでおり、覚えていない」「合意があったと思う」などと供述していた一方、早い段階で示談が成立していたケースもあり、すでに釈放されていた男子学生もいたという。

2019年1月25日19:13配信 産経新聞

長島医院(一宮町) 判決

2019-01-26 22:04:32 | 傍聴記
昨日、午後から2014年7月29日付け千葉日報の記事の医療裁判の判決の言い渡しがございました。
金33万円を支払えという一部認容判決でした。
証人尋問を傍聴していないのですが、医療機関に何らかの過失が認められると云う事ですね。

原告代理人 谷直樹弁護士(谷直樹法律事務所)
被告代理人 渡辺眞次弁護士(渡辺・石川法律事務所)