医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

看護師、フェイスブックに入院患者の写真投稿…徳島

2012-09-27 19:17:36 | 医療界
 徳島県つるぎ町立半田病院の20歳代の女性看護師が、認知症の疑いのある男性入院患者の症状をうかがわせる写真を、インターネットの交流サイト「フェイスブック」に掲載していたことがわかった。

 同僚とともに男性を中傷するかのような書き込みもしており、病院は「人権侵害があった」として、看護師と同僚の計4人を厳重注意処分としたが、事態を重くみて、改めて処分内容を検討している。

 病院によると、看護師は23日の勤務中、ナースステーションで70歳代の男性の後ろ姿を撮影した写真を、自分のページに「ちょっと目を離した隙に」との書き込みを添えて投稿した。

 患者の特定や病院名などの記載はなかったが、同僚や友人ら約40人が閲覧できる状態だったといい、内容を見た同僚3人も一緒に楽しんでいるかのような文言を書き込んでいた。

 24日に匿名の電話で「看護師としてあるまじき行為ではないか」と病院に指摘があり、発覚。看護師は同日、内容を削除した。病院の聞き取りに「仲間うちだけでやり取りをするつもりで、軽い気持ちで投稿してしまった」と反省していたという。

 同病院は26日、大垣浩志副町長や鎌村俊博事務長らが対応策を協議。勤務中の携帯電話の取り扱いは各自に任せていたが、今後、何らかの規制をする方向で検討することにした。鎌村事務長は「職務違反であるのは明らかで申し訳ない。今後、信頼回復に努めたい」としている。また、今回の問題を受け、県は近く約1100の医療機関に対し、個人情報の適正な取り扱いを求める通知を送るという。

 一方、認知症の人と家族の会県支部の大下直樹代表世話人は「看護師が患者に無断で情報を掲載するなど、あってはならない」とし、再発防止を求める申し入れなどを検討する。

 園田寿・甲南大法科大学院教授(情報法)の話「仮に仲間内でのやりとりであっても、個人を中傷する内容を公開していれば、名誉毀損(きそん)に問われる可能性がある行為だ。近年、患者の尊厳を守る医療行為が、特に求められるようになっている。各医療機関は研修会などを通じ、改めて医療従事者に意識の徹底を促していかなければならない」(川本修司、山上高弘)

2012年9月27日(木)11時33分配信 読売新聞(ヨミドクター)


検事、被告と食事 数千円おごられる 静岡

2012-09-27 19:12:29 | 法曹界
 静岡地検は25日、すでに異動した検事が同地検に在職中、担当した事件の被告から食事の提供を受けていたとして、国家公務員倫理法に基づく戒告処分を受けたと発表した。

 検事は、現福岡地検の鈴木大輔検事(40)。同日付で依願退職した。

 静岡地検などによると、鈴木検事は静岡地検沼津支部に所属した2009年1月9日、静岡県内で、自ら捜査と公判を担当した被告と1対1で食事し、数千円の食事代を払ってもらったという。被告は08年12月に静岡地裁で執行猶予付きの有罪判決を言い渡されており、食事した翌日に判決が確定した。2人の間に控訴に関する会話はなく、食事はこの1度だけだったとしている。

2012年9月27日16時40分 朝日新聞

患者362人から研究目的で採血…教授処分検討

2012-09-23 21:52:18 | 医療界
 東京医科歯科大は21日、難治疾患研究所の助教と大学院生の2人が学内の倫理審査委員会の承認を得ずに、医学部付属病院の教授の協力のもと、入院患者362人から研究目的で採血していたと発表した。

 ヒトゲノム(全遺伝情報)などの研究に関する国の倫理指針に違反するため、同大は懲戒委員会を設置し、2人の指導教授を含め計4人の処分を検討している。

 同大によると、2人は全身麻酔で吐き気が起こる原因を遺伝子の面から調べる予定で、今年2月に倫理審査委に研究を申請した。審査中の4~6月、患者に目的を伝えて同意を得た上で、手術の際の採血量を1人あたり10ミリ・リットルずつ増やし、研究用に確保した。血液はまだ実験に使われておらず、近く廃棄する。患者には文書で謝罪した。

2012年9月22日19時22分 読売新聞

東京医大茨城:保健機関指定取り消し 診療報酬不正受給

2012-09-21 23:03:01 | 医療界
 厚生労働省関東信越厚生局茨城事務所は21日、東京医科大茨城医療センター(茨城県阿見町)を保険医療機関の指定取り消し処分とすると発表した。処分は12月1日付。本来認められない診療報酬を故意に請求し、健康保険分だけで約8300万円を不正に受け取っていた。厚労省によると大学病院の指定取り消しは極めて異例。

 同事務所によると、センターは特別な体制をとった場合に加算される診療報酬を、基準を満たしていないのに請求。08年4月〜09年5月、健康保険の負担分約8300万円を不正に受け取った。実態がないのに医師の事務補助者を虚偽登録するなど基準からかけ離れており、同事務所は「故意に過大請求を行い悪質性が高い」と認定した。

 処分は5年間。指定取り消し処分を受けると保険診療ができなくなるため、現在約400人いる入院患者や地域医療への影響に配慮して12月1日付とした。

2012年09月21日 21時17分(最終更新 09月21日 21時32分) 毎日新聞

 医療が汚い金まみれの世界のようで残念です。

前橋地裁で事務官が横領容疑 1千万円行方わからず

2012-09-20 21:33:40 | 法曹界
 前橋地裁で事件当事者から預かった現金を着服したとして、群馬県警は20日、埼玉県熊谷市円光2丁目、藤岡簡裁事務官の新井隆太容疑者(29)を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。前橋地裁によると、同地裁が預かったはずの約1千万円の行方がわからなくなっているといい、県警は全容を解明するため、同日、地裁を家宅捜索した。

 県警によると、新井容疑者は前橋地裁会計課に勤務していた昨年11月に80万円、今年2月に60万円を事件関係者から預かったが、着服した疑いがある。新井容疑者は容疑を認め、「小遣いがなかった。遊興費などで使った」と話しているという。

 前橋地裁の三好幹夫所長は「法を厳しく守るべき裁判所職員にあるまじき行為であり、誠に申し訳ない。再発防止に万全を期し、信頼回復に努める」とのコメントを出した。

2012年9月20日17時28分 朝日新聞