福岡地検は27日、女性へのつきまとい行為を繰り返すなどしたとして、長崎地検厳原(いづはら)支部(長崎県対馬市)の谷辺裕仁・検察事務官(31)を、ストーカー規制法違反と虚偽有印公文書作成・同行使などの罪で福岡地裁に在宅起訴した。福岡県警が18日に書類送検していた。起訴を受け長崎地検は27日、谷辺被告を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
起訴状によると、谷辺被告は7~8月、自身が好意を寄せる女性が住む福岡県内のマンションに侵入したり、待ち伏せして「連絡先を教えて」と要求したりした他、ネット上の掲示板に女性の行動を監視していると思わせる投稿をするなどのストーカー行為をした。
6月中旬には「捜査のために必要」と偽り、女性の戸籍謄本交付を求める「捜査関係事項照会書」を職場で不正に作成し、検察官の公印も押印。長崎県内の市役所に「至急の回答」を求めて提出し、戸籍謄本を受け取っていた。女性の住まいを知る目的だったとみられるが、実際は別の手段で住所を知ったという。
捜査関係者によると、女性は福岡市の歓楽街・中洲で働いていた。福岡地検は、谷辺被告の認否を明らかにしていない。
長崎地検の広沢英幸・次席検事は「法令順守に最も厳格であるべき職員が法に触れる行為をしたのは極めて遺憾。被害者、国民に深くおわび申し上げると共に、再発防止のため全職員に改めて綱紀の厳正な保持を徹底したい」とした。【松村真友】
2109年9月27日20:18配信 毎日新聞
起訴状によると、谷辺被告は7~8月、自身が好意を寄せる女性が住む福岡県内のマンションに侵入したり、待ち伏せして「連絡先を教えて」と要求したりした他、ネット上の掲示板に女性の行動を監視していると思わせる投稿をするなどのストーカー行為をした。
6月中旬には「捜査のために必要」と偽り、女性の戸籍謄本交付を求める「捜査関係事項照会書」を職場で不正に作成し、検察官の公印も押印。長崎県内の市役所に「至急の回答」を求めて提出し、戸籍謄本を受け取っていた。女性の住まいを知る目的だったとみられるが、実際は別の手段で住所を知ったという。
捜査関係者によると、女性は福岡市の歓楽街・中洲で働いていた。福岡地検は、谷辺被告の認否を明らかにしていない。
長崎地検の広沢英幸・次席検事は「法令順守に最も厳格であるべき職員が法に触れる行為をしたのは極めて遺憾。被害者、国民に深くおわび申し上げると共に、再発防止のため全職員に改めて綱紀の厳正な保持を徹底したい」とした。【松村真友】
2109年9月27日20:18配信 毎日新聞