医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

<千葉大生集団乱暴>2被告に猶予刑 医学部生と元研修医に地裁

2017-03-31 21:27:09 | 傍聴記
 飲み会で酩酊(めいてい)状態になった女性が、千葉大医学部の学生らにわいせつな行為をされた集団強姦(ごうかん)事件で、準強姦の罪に問われた同大医学部5年、増田峰登被告(23)=千葉市中央区=と、準強制わいせつの罪に問われた千葉大病院の元研修医、藤坂悠司被告(30)=懲戒解雇=の2被告の判決公判が30日、それぞれ千葉地裁で開かれた。吉村典晃裁判長は増田被告に懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年)、高橋正幸裁判官は藤坂被告に懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の判決を言い渡した。

 一連の事件では他に、集団強姦罪でいずれも同学部5年の吉元将也(23)=同=と山田兼輔(23)=同=両被告が公判中。

 判決で吉村裁判長は増田被告について「女性が拒絶する発言を繰り返したにもかかわらず犯行に及んだ」とした上で、女性が事件後、急性外傷性ストレス障害と診断されたことについて、増田被告の犯行前に女性が飲み会で被害に遭っていたことを指摘し「増田被告の行為のみによって生じたとは言えない」と判断した。

 一方、藤坂被告の判決で、高橋裁判官は「女性に多大な恥辱感を抱かせた。藤坂被告のことを決して許すことができないとの女性の心情は十分に理解できる」と指弾。女性が事件後、急性外傷後ストレス障害の診断を受けたことについては「藤坂被告の犯行に前後して、共犯者らを含む複数の男性から準強姦行為などをされており、藤坂被告の行為のみが原因ではない」とした。

 判決によると、藤坂被告は吉元、山田両被告と共謀し、昨年9月20日夜、千葉市内の飲食店で酒に酔った女性の体に触るなどわいせつな行為をした。増田被告は同月21日午前0時40分ごろから同5時ごろまでの間、増田被告のマンションで、酩酊状態だった女性に乱暴した。

2017年3月30日15:25 千葉日報
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