バレミアン期の化石

白亜紀前期、バレミアン期の化石、

フィロセラスの一種 (Phylloceras)

2023-06-23 15:05:07 | 日記

見出し画像は、北海道のアンモナイト、ハイポフィロセラスです。

フィロセラスは、ジュラ紀初期(ヘッタンジアン)から白亜紀後期(マーストリヒチアン)にかけて栄えた種です。

白亜紀前期の石堂層(バレミアン)から大型のフィロセラスと小型のフィロセラスが採集されますが保存状態が悪く、産出個体数が少ない化石なので完全体は見つかりません。

フィロセラスの特徴は、殻の表面に細かな筋状の刻みが全体にある。

大型のフィロセラスです。

裏側には、葉に良く似た縫合線が出ています。

この種が栄えた白亜紀前期(1憶3000万年前)から白亜紀後期の北海道の上部エゾ層群、サントニアン期(8700万年前)からハイポフィロセラスが産出されています。

友人から頂いた北海道のHypophyllocerasは間もなく絶滅になります。

恐竜と同じように絶滅前には大きくなっていそうですが大きいのは無いようです。

勝手な思い込みでした。

絶滅前       派生後

石堂層

Phylloceras


巡検・へテラステル・マクロホルクス(Heteraster macroholcus)

2023-06-10 12:50:15 | 日記

見出し画像は、石堂層で有名なウニ化石。

トクサステル科、ブンブク類に属する絶滅種。

潰れがそれ程でも無く、前歩帯の切れ込みが深いへテラステル・マクロホルクスです。

 

巡検がメーンになる筈でしたが体調不良のため巡検中止になってしまいました。

思い切って巡検?

梅雨に入る前に巡検を、山は、緑が濃く夏めいていました。

滑落事故から4カ月が過ぎ、リハビリを兼ねて散歩で鍛えて来た積り(?)の足の状態は、やや不安が残る気がしていましたが、舗装道路の歩行と違い山道は思ったよりバランスが取りづらく、踏ん張る力も不足、山の登り道を数歩、踏みしめただけで、下る山道の事を考えると滑落の可能性が高く弱気になりました。

目的地の露頭までは、一時間くらい歩かなければなりません。

 

家から85キロ、ここまで来たのだけれど、今後の事を考えると思い切って諦め、やめて帰る事にしました。

二度目の滑落で動けず一晩過ごした所。

根性が無くなった様な気がしますが、諦める事も必要なのです。二度と間違いを起こす事は出来ません。   これで正解なのです?

バレミアン期の化石

 

 


ザルガイの一種  (Protocardia)

2023-06-03 06:31:31 | 日記

プロトカルディアはザルガイ科、キンギョガイ亜科です。

この二枚貝は、非常に珍しく通常の露頭では採集できません。

堆積している様子から流れが強く、礫混じりで壊れたアンモナイト、プチコマイア等の二枚貝が堆積している所の露頭で採集できます。不思議な事に多産しているトリゴニアは入っていないのです。

この種の特徴

大型の二枚貝で殻は厚く、殻表に同心円状の細かな刻みが入り、殻の表面の三分の一位の所に縦の強い刻みが入っています。  殻長は、9センチあります。

 

殻表の刻みが良く見えるようにUPしています。

角度が変わると良く見えます。

ベリシアン期からバレミアン期にかけて栄えた種。

生存期間が短いので白亜紀前期の地層でも採集できないかも知れません。

石堂層

Protocardia morii