バレミアン期の化石

白亜紀前期、バレミアン期の化石、

展示会準備 Heterocerasのチェック

2020-10-31 06:56:40 | 日記

いよいよ化石展示会が来週に迫って来ました。一週間後の天候はどうでしょうか?。異常巻きアンモナイトの最後のチェックは、Heterocerasです。

見出しの画像は、標本のヘテロセラスが一体増えたため、箱の中で窮屈になったためとキャストも一緒に保管できる様に定型の標本箱の中に二体のヘテロを入れた所です。キャストは、今まで別保管でしたが一緒に保管して置かないとどれがどれのモノなのかが判らなくなるのを防ぐためなんです。

ヘテロ先端部のみの箱。先端は小さいので良く見えないかも。

ビッグなヘテロのキャストと本体。堅牢な石の所から採集しているので壊れようがありません。

ヘテロのカーブの所。

完全体とシャフト。

ヘテロの入れ替えが済んだ箱。

後、数体が残っていますが画像アップは、これでおしまいです。

一億三千万年前の生物化石に興味があり、時間と心に余裕がありましたら化石展示会にご参加ください。

バレミアン期にタイムスリップする事が出来ます。

ここは、1億3000万年前の世界です。

Heteroceras

石堂層

 

 


展示会準備、標本箱のチェック 2

2020-10-24 09:43:12 | 日記

見出し画像は、オードリセラスとヘテロセラスの標本箱。

ご承知の通りバレミアン期の化石産地は限られています。その中で石堂層、瀬林層から産出される化石は、変形、保存状態が悪く、化石標本としての評価が低いとの事を聞いています。

今回は、その中で異常巻アンモナイトのチェックを兼ねて珍しい標本、数点のみ箱から出して見ました。これらは、博物館には収蔵されていないと思われます。

オードリセラス・ファラクシイ、クリオセラティテス、トロペウムなぜかべレムナイトが下の方に。

オードリセラスの中でも非常に珍しい種で外国でも貴重種になっている様です。

住房部、シャフト、肋、棘に特徴があります。

大型のクリオセラティテスでシャフトが潰れて広く見えますが特徴のある肋があります。この種は、外国の図鑑には出ていますが日本では標本が他に無い様です。

トロペウムの一種

惜しいかな本体下部が石の亀裂にあたって少し無い状態ですが珍しい標本に入ります。

多数収蔵している異常巻の中での数点ですが、これらの異常巻アンモナイトを画像で見て実物に興味がありましたら化石展示会にご参加ください。

コロナ騒ぎの気分転換を兼ねて秋の新鮮な、埼玉の空気を取り込んで下さい。

石堂層

バレミアン期の化石

 

 

 


化石展示会の準備 標本チェック

2020-10-17 10:04:19 | 日記

見出し画像は、ヘテロセラスです。標本チェックで壊れたモノを復元(接着)したものです。

化石展示会が近づいて来ましたので、この数日は、展示化石の標本をチェックしています。石堂層のモノは心配していませんが瀬林層のモノは汽水生、海水性どちらも脆い状態のモノが多く壊れやすいのです。

前回の展示会は、終了間際に雨が降ってきたため、急いで屋根の下に移動したのですがその時に標本箱に衝撃を与えてしまいました。結果、ヘテロセラスのシャフト先端が割れ落ちてしまいました。

標本箱の左下のヘテロです。

この標本は、採集時に先端部が細かく割れてしまったものを拾い集めて接着、復元したもので壊れたといっても接着した部分が剥がれた状態。

さて、これを接着するのですが簡単なようで簡単では、ありません?。

先ず、接着面の状態。合わせたときにピタリと収まるか、その後は、接着剤の量。

この部分は、母岩の支えが無いので接着部分が硬化するまでの間、押さえていなければなりません。

そこで登場するのが瞬間接着剤用硬化促進剤です。

接着した所にスプレーすると数秒間で硬化して接着は終了します。

この時の注意事項は、化石と指に接着剤が付いた状態でスプレーをすると悲惨な結果が・・・・・気が付いたときは、すでに遅く・・・・・怒っても、泣いても剥がれません。皮膚を・・・・・。

Heteroceras sp

石堂層


第7回 「バレミアン期の化石」展示会

2020-10-03 14:18:13 | 日記

見出しの画像は、合弁のプテロトリゴニアで母岩から分離したものを数個集めてみました。

白亜紀前期のバレミアン期、この時代の化石は、産地も限られ化石の保存状態も良くありません。日本で採集された良質の標本は少なく、博物館でもなかなか見る事が出来ません。一日だけの展示会ですが前回と同様にクリーニング体験も実施します。希望される方は、参加申し込み時にお知らせください。

この機会に展示会にご参加ください。

バレミアン期の化石展示会

ここが展示会の会場です。ここに標本箱を並べる事になります。

展示化石は、石堂層、瀬林層のみの標本です。ブログ画像と違い実物の標本は、迫力があります。質、量ともに最高レベルの標本です。

異常巻きアンモナイトは、他所では見られないモノが多数ありますのでご期待ください。標本をご希望の方は申し込んで下さい。

 

開催日   11月8日(日)     当日雨天の場合は、11月15日(日)

時間    AM9:30~16:00頃

開催場所  埼玉県狭山市(詳しくはメールでお知らせします。)

交通    西武新宿線  新狭山駅北口  徒歩25分

注     屋外の展示会のため雨天の場合は、予備日に移行します。

 

    参加申し込みは、連絡先住所、電話、氏名を記入して

        naosakai2019@outlook.jp  まで

展示会の詳しい開催場所、主催者の連絡先、氏名等はメールで返信致します。

クリーニングはこの木の下、ハンマー、タガネ、化石は、こちらで準備します。テーブルは何時も出ています。

 

質問等がありましたらメールでご連絡ください。

バレミアン期の化石