バレミアン期の化石

白亜紀前期、バレミアン期の化石、

プテロトリゴニア

2017-08-29 14:25:41 | 日記
石堂層からのプテロトリゴニアです。
幼体のトリゴニアで3個体あります。殻長は、約1センチ、放射状肋は、7本位です。
小さいのでクリーニングは、出来ません。



これも幼体ですが、やや大きくて殻長は、1.8センチ、放射状肋は、9本で殻が付いていますので肋の先端のぶつぶつが確認できます。
先端を良く研いだ細いタガネでクリーニングをしました。



通常サイズのプテロトリゴニア
偶然、母岩が小さく割れたのでクリーニングは、少しで済みました。



単体でアップしてもサイズが良く分からないので全部(5個体)並べて見ました。



小さなプテロトリゴニアは、かわいくて、珍しいのですが、小さいが故に目に止まらなく露頭の下で、他の化石の破片と一緒に落ちています。
折角の宝物ですから目を皿のようにして見落とさないように・・・・私からのお願いです。

Pterotrigonia sp

石堂層

露頭の散策

2017-08-20 07:05:13 | 日記
悪天候(?)が続いてストレスが・・・・・雨の合間を縫って遠くまで散歩に行ってきました。

蒸し暑さと蚊に悩まされるのは、判っていましたが(携帯蚊取りを左右の腰に2個付けて)、露頭までの山道は足場が悪く滑り落ちない様に歩くのが大変でした。(汗、びっしょり)

散歩の途中で拾い集めたモノ(オーバーハングの所は石も濡れていません。)
トリゴニア、アスタルテ、エントリューム、ヘテロセラス、ラステルム等



大したモノは無かったんですが・・・・・ヘテロセラスの先端に近い所が落ちていました。右側が本体です。何故か急に太くなっ(潰れで太く見えるのかも?、でも、こいつは、少し変です。



先端部の巻いている所をアップ。これのクリーニングは、・・・・・無駄かな?



以上、石堂層からでした。

石堂層のザミテス

2017-08-04 13:16:11 | 日記
植物化石は、葉の裏、表とありますが母岩の割れた所、化石面で見るしかありません。希望はあってもギャンブルと同じ、運良く、出たか出ないかで決まります。

今回のザミテスの一種は、大きなモノなので採集時に母岩が割れて破片となったんですが何とか見られる状態に回復できました。



露頭で壊れた、小さな部分は、無くさない様にその場で接着。



石堂層は、アンモナイト類、二枚貝、巻貝、棘皮類等は多数産出しますが植物化石は、数少なく貴重なモノになります。中でもザミテス類は、あまり例が無いのです。

並べるとこうなります。



Zamites buchianus

石堂層

石堂層の植物化石がある程度確保できたので専用の標本箱を作らなければと思っています。