今回の露頭は過去にヘテロセラスの破片が多数見られた場所なので運が良ければヘテロセラスを確実に採集できる地層です。と言ってもやみくもに岩を叩いて割っても出てくるものではありません。
化石帯が含まれた地層が地殻の変動で隆起し、その隆起した地層が縦にあると良いのですが希望通りには行きません。
私は、以前に採集に入った時のデータにそって一定の深さ(厚さ)を決めて岩を数センチ間隔で横に剥いで行きます。(言葉では簡単な事ですが実際の作業は大変な事)すると当時の海流で堆積され石化されたものが時間差が無い状態で現れる事になるんです。バレミアン期の一時代が目の前に見えることになります。
ヘテロセラスを含んだ採集した石。
部分的にアップしたもの。
石割専用のハンマー。実はコンクリートブロック専用の工事用です。
この破片は同一のヘテロセラスの可能性が高い化石ですが住房部、先端部は見当たらず範囲を広げてこの作業を続けて行けば見つかるかも知れません。
右端のモノは先端部に近い所の様です。
ヘテロセラスの破片が殆どでバラバラになって漂着(堆積)したのが良く分かる露頭でした。
バレミアン期の化石図版集が終わりました。A4サイズで全159ページでした。化石展示会の時に原本を見て、気に入ったら申し込んで下さい。
正直、あまり申し込まないで下さい。?
次回のバレミアン期の化石展示会は5月上旬の一日を予定しています。次回のブログで発表致します。