バレミアン期の化石

白亜紀前期、バレミアン期の化石、

Pterotrigonia & Heteroceras 3

2021-01-30 12:48:58 | 日記

見出しの画像は、ヘテロセラスとプテロトリゴニアです。

今朝、家の二階の窓から見るとこの数日の雪で山は、かなりの積雪になった様です。

現地までは、85キロもあるので実際に、確かめる事は出来ません。長年の経験で判ります。節分は、間もなくですが本格的な春は・・・・・今年は色々な事で春は、来ないかも知れません。

プテロトリゴニアのクリーニング&ヘテロセラス

下側に見える白いトリゴニアですが左上のトリゴニアを細いタガネで微細に削った所、かすかな衝撃で殻が壊れ始め、慌ててパラロイドで補強したら茶色に変色してしまいました。白い殻の部分がこれ程に脆いとは考えていなかったのでショックでした。

脆い状態なのが判ったのでより慎重にトリゴニアの殻頂付近を削った所。

クリーニングに入ると集中しているので画像を撮るのを失念しておりました。・・・・ので殆どこれで終わりになってしまいました。

何処を削ったのか?  間違い探し状態。

ヘテロと並べて見たのですが、トリゴニアを軸にしたシーソーに見えます。

右がやや重い感じですか?

ヘテロのシャフト部分は、母岩を外しているので見た様に大きくて立派なモノです。

Heterocerasに入ります。

ヘテロセラスの全体が見つかると良かったのですが今回もシャフト部分のみで巻き上げ部、カーブの部分等は出て来ません。

シャフトの母岩は、採集時にハンマーで叩いていたら運良く母岩から外れたのでキャストは現場に残して置きました。

綺麗な面は、肋もシッカリしています。全長18センチ。

シャフトの裏側は、良くありません。

 

プテロトリゴニア & ヘテロセラス

石堂層


プテロトリゴニア・ポシリフォーミス typeA

2021-01-23 12:44:30 | 日記

今度は、良さそうなプテロトリゴニアのクリーニング対象物が見つかりました。

クリーニングの開始です。保護のためパラロイドで補強。

右側のトリゴニアの周りを少し削って見ました。

トリゴニアが二個並んでいます。が、左側の放射状肋が途中で切れて、いや切られています。

左側のエリア周辺を削り、トリゴニアの全体を出すことに成功。

良く膨らんでいて全体的に変形が殆ど無い様に見えます。

旨く行けば良い標本になりそうです。

母岩をかなり削ったので良く見えて来ました。

最後の仕上げのクリーニング。

如何ですか? この標本は、ご希望の方にお譲り致します。

Pterotrigonia pocilliformis typeA

石堂層

 

 

 

 

 


Pterotrigonia & Heteroceras 2

2021-01-16 12:22:38 | 日記

プテロトリゴニアとヘテロセラスのクリーニングの2回目です。

見出しの画像は、クリーニングが終わったトリゴニアです。

殻の下半分の放射状肋の広がりが阻害された様に内側に湾曲している様に見えます。

終わったモノを先に出して後からこれから始めますも変な話です。

それでは、前回からの続き。砂袋の上に神妙に乗っているトリゴニアからです。

母岩が堅いのと変な?変形で進めるのが嫌になってしまいました。でも続けて行きます。 肋がハッキリと見えて来ました。

何処を削ったのか注意して見ないと判らないかも。

トリゴニアの本体が壊れもせずに何とかクリーニングが終わったと思われる。

それなりのプテロトリゴニア標本になった様です。

次は、ヘテロの様子です。

これは、ヘテロのシャフトの部分です。目的としては、他のヘテロの参考になればと思ってのクリーニングです。

母岩に埋まって隠れている肋を出さなければなりません。

左側の部分を取り除く予定ですが肋が壊れそうな気がして躊躇しています。

余分と思われる母岩をカット。

肋をよく見ると肋が長いものとその隣の肋はV 字形になっているのが交互に連続しています。この状態の肋には、記憶があります。

以前に採集したヘテロセラスの住房部に近いJカーブの所で、見えている下側がJカーブの下側になります。

ヘテロセラスに限りませんが多数の標本があると部分化石でも判るようになります。

Heteroceras

Pterotrigonia

石堂層


Pterotrigonia & Heteroceras

2021-01-09 10:30:27 | 日記

コロナにより緊急非常事態が宣言されました。 日本海側は、大雪、関東は、雨も降りません。

寒さで山は、凍り付き、行く気にならず外にも出られません。仕方が無いので風の無い日を選んで化石のクリーニングで過ごす事になります。家に引きこもっていれば感染の危険は無いのです。

今回のクリーニングは、対象となるモノが良くないので良い結果が出ないのが判っているのですが何時かは、やらなければならない作業です。

見出し画像の左側にあるトリゴニアから始めます。白く平らな面は、余分な母岩を

カットした面。そして母岩を少し削った所。

変形により放射状肋が良くありません。変な圧力がかかったようです。

変形と母岩が堅いのでやる気が失せそう。

削れて行くのが判りますか?。 トリゴニアの殻頂付近に、天気予報でお馴染みの不連続線出て来ました。これは、何の化石? 判った人がいますか? これが判る人は、99パーセントいないと思われます。

前回に採集したHeterocerasの太い所、同時進行で削ります。

このヘテロは、シャフトの部分なので肋がハッキリと出れば良いかなと思っています。

トリゴニアの母岩が小さくなりました。

ヘテロの部分、この状態では、クリーニングをしても無駄に終わりそう。

少しずつですが隠れていた肋が出て来ました。

今回は、残念ですが外は寒いのでここまでです。

トリゴニアの殻頂近くの不連続線の件ですが、あれは、トリゴニアの放射状肋の断面です。放射状肋をスッパリと切断すると切断箇所があの様になります。

判らなくて普通です。むしろ判った人は、異常かも知れません。

Pterotrigonia & Heteroceras

石堂層