バレミアン期の化石

白亜紀前期、バレミアン期の化石、

プテロトリゴニアのクリーニング(終わり)

2018-10-27 12:48:02 | 日記

プテロトリゴニアのクリーニングも終盤になってきました。

見出し画像では、殆ど終わったかのようですが放射状肋と放射状肋の間に石の欠片が残っているのとエリア周辺、楯面、殻長近辺これらをかたずければ終わります。

放射状肋の先端に粒粒があるのが判ると思うんですが、これがプテロトリゴニアの殻の特徴なんです。

エリア近くは、これ位にして置く事に。エリアが狭いタイプのトリゴニアです。

全て終わり。変形も無く、完璧に近いプテロトリゴニアですが画像だと立体感がありません。

放射状肋、エリアの形、全体の姿勢からプテロトリゴニアのポシリフォーミスTypeBでした。

Pterotrigonia pocilliformis TypeB

石堂層

今回のクリーニングの成功は、難しい面もありましたが何よりも母岩の中に保存されていたモノが最高の状態であったという事、母岩の分離も良く、結果旨くいきました。

教訓、露頭で化石が見つかると、ついハンマーで小さく割りますが現場で旨く行った、ためしはありません。殆どが思った所から割れないで化石自体が壊れます。焦らず、急がず落ち着いて。


プテロトリゴニアのクリーニング

2018-10-19 16:27:33 | 日記

今回は、何となく撮った、トリゴニアのクリーニングを途中、少し飛ばしてはいますが最初から最後まで撮ったのでご覧ください。

見出し画像ですが、トリゴニアが少し見えています。これでは、良く判らない状態ですが、母岩の下部に放射状肋が三本位見えます。

クリーニング、一日目、二日目、 少し判ったと思われます。母岩の状態を見ながら慎重に削って行きます。

あせって、進めると壊れますので要注意。放射状肋がハッキリ見えてきました。細いタガネで慎重に削ります。

三日目~四日目 トリゴニアの全体像がハッキリしてきました。スクライバーは使わずに全て手作業が良いようです。スクライバーだと肋を飛ばしてしまいますからね。

五日目 殆どクリーニングは終わったかに見えますがまだなんです。根気良く、時間をかけてね。この続きは次回です。

この状態ですが、かなり、良い状態のトリゴニアが出て来たのが判りますよね。

今回のトリゴニアは、殻が全て付いているようです。日本で採集されたトリゴニアで殻が付いているのは始めてかも知れません。

バレミアン期の化石

石堂層


Heteroceras、先端部の比較

2018-10-06 08:30:10 | 日記

見出し画像は、ヘテロセラスの全長30㎝~40㎝位の先端部、シャフトと巻上げ部が2点です。

今回は、大きさの比較で前回の大型のヘテロセラス先端部と中型の先端部との比較です。

これは、前回の大型ヘテロの巻上げ部にシャフトの先端を加えた画像。シャフト先端は変形が殆ど無く丸くて、太い状態。

比較対象が無いと大きさ等、良く解らないですよね。

これは、見出し画像のモノを解りやすくするために、撮ったもの。巻いているのが解りますよね。

そして、これがヘテロセラスの先端部の比較。部位は同じような所ですから判るかな?と、思います。小型のヘテロとの比較は差があり過ぎるので今回は、やめました。

今迄で採集した、ビッグなヘテロは、一つだけで殆どは中型のヘテロセラスになります。

白亜紀前期のヘテロセラスは、ダイナミックな異常巻アンモナイトでとても気に入っているんです。が大き過ぎても、持て余してしまいます。

石堂層