石堂層の露頭では、アンモナイトを狙っていてもプテロトリゴニアが目の前に現れます。 狙いはともかくとして化石には限りがあります。無尽蔵に出て来るものでは無いのです。
露頭にそのまま置いて帰れば良いのかも知れませんが、やがては風化により砂に戻るのが判っているので持ち帰ります。一億三千万年ぶりに日の目を見たのですから大事にしたいと思っています。
母岩が大きいのでハンマーで叩いて小さく割りたいのですが化石自体を壊す可能性が高いので重いのを我慢して家まで持ち帰ります。
さて、母岩にトリゴニアが絶妙な配置で二個体あります。
保存状態は割と良い様な気がします。
厚みのある母岩なので様子(クリーニングと保存状態)を見ながらカットする事になります。
慎重に削って、削って余分な母岩を削ります。
クリーニングが大体終わりそうなので母岩のカットです。
カットとクリーニングが終わりです。
保存が良かったのと化石の配置による構図が良く、思ったよりも綺麗なプテロトリゴニアの標本になりました。
上部は薄く、下部は厚みのある様にカット、棚に置けるように台形型です。
本棚の上で安定した標本になりました。
前回のプテロトリゴニア・ホッカイドアナの露頭から数十メートル離れた所から採集したのですが良く見るとプテロトリゴニア・ポシリフォーミスAでした。
Pterotriogonia pocilliformis A
石堂層