見出し画像は、これからクリーニングをするための準備です。
いつも思うのですが、ゲルヴィラリアとゲルヴィリア、外形が全く異なる二枚貝、この種はどちらの呼び名なのかで迷ってしまいます。
雨が連日です。北海道の白亜紀後期のアンモナイトのクリーニングが続いたので今回は、久し振りに白亜紀前期に戻り、石堂層のゲルヴィラリア・ハラダエのクリーニングに挑戦したのですが、改めて、石堂層の石の堅さに思い知らされました。
見るからに石の堅さが判りますよね。
堅くて削れなくても根性で削るんです。
数回叩くとタガネの先端が丸くなってしまいます。
ぐるっと回して今度は、殻頂の所ですが先端部がなかなか出てきません。
削れないからと強く叩くと殻頂を飛ばしてしまうので注意が必要です。
本体の膨らみが、かなり強く変形が少ない様です。でも殻表の彫刻が見られないのでガッカリです。
この種は、小さい時期は殻表の彫刻がしっかりと残っているのですが大きくなるに従って彫刻が失われる様です。今回のモノは、それ程大きく無いので残っている可能性が高いと思ったのに残念です。
ガッカリした所で今回は、ここまでです。
クリーニングの進み具合が遅いので「なんだ」と思われるかも知れませんが、これでも大変なんです。
石堂層の石の堅さをご存知無い方に、この堅さを経験させて上げたいものです。
バレミアン期の化石