バレミアン期の化石

白亜紀前期、バレミアン期の化石、

六射サンゴの一種 (Hexacoralla)

2022-01-29 06:40:30 | 日記

サンゴは腔腸動物類で四射サンゴ類、六射サンゴ類、八射サンゴ類と分類されていますが残念ながらサンゴについて私自身、良く分かりません。分かる範囲でのブログです。

瀬林層、石堂層ともサンゴ化石は、殆ど採集されていないようで珍しい事になります。

今回のサンゴは、瀬林層の上部で採集したものです。

ごく小さいサンゴで注意していなければ見過ごします。

部分をアップしたものです。

サンゴの口は、中心の凹みの所、黒い点です。

部分をアップ。

並べてみましたが意味がない様な気がしました。

参考までに、六射サンゴのぺージです。

瀬林層上部

Hexacoralla

次は、友人から頂いたものでバレミアン期のものではありませんがとても綺麗な造礁サンゴです。

千葉県館山市沼(沼サンゴ層)から採集されたもので約6000年前(完新世)のキクメイシ(Favia  speciosa)

バレミアン期の化石

 


バレミアン期の化石図鑑の作成 2

2022-01-22 07:10:01 | 日記

画像は、A4サイズの図鑑を撮ったものでA4全紙ではありません。下の三分の一がカットされています。

新型コロナ、オミクロン株への感染状況は最悪で危機的です。注意しても感染しているようです。

大寒に入り寒さも一段と厳しくなり外でのクリーニングもできません。

さて私は、寒くて動きが取れないので、新たに採集した標本の中に「バレミアン期の化石図鑑」に未収録の標本と論文による種名変更がありましたので追録の図鑑を作成しました。配布につきましては、次回の化石展示会の時にお渡しいたします。

1.ヘミナウチルス

これは、配布されています。

2.プロテトラゴニテス

3.シュードハプロセラス

4.ネズミノテガイ

以上です。

バレミアン期の化石


シュードハプロセラスの一種  Pseudohaploceras cf. matheroni

2022-01-15 07:25:32 | 日記

見出しの画像は、以前に石堂層で採集した大型のシュードハプロセラスです。

デスモセラス型の特徴である条線がハッキリと見えています。

採集した状態のまま復元して並べて画像を撮ったのでこの後は、接着とカット、クリーニングになります。

キャストも割れが酷いので部品を紛失しない様に要注意。

カットとクリーニングが終了。母岩全体が小振りになったので標本箱への収納が良くなります。

キャストも綺麗になりました。

本体側よりも細かな情報がキャストにはあるのでキャストは、できるだけ保管していますが時にはバラバラになって復元できずに廃棄しなければならない時もあります。

メジャーを当ててみました。開口部から14センチもあります。石堂層では最大のシュードハプロセラスです。

参考

バレミアン期のフランス=プロヴァンス地方から産出されたシュードハプロセラス・マセローニ(Pseudohaploceras cf.matheroni)です。

Pseudohaploceras cf. matheroni

石堂層

 

 


ネズミノテガイ Plicatula kiiensis

2022-01-08 14:20:30 | 日記

現生種のネズミノテガイ科のネズミノテガイは日本では、5種が確認されています。

ネズミノテで思い出したのですが、ことわざの中に、忙しい時は、「猫の手も借りたい」とありますが、猫は、「日向ぼっこで」役に立たず、動きません。

猫より鼠ですか?とても役に立ちそうもないし、それに鼠の足の方が不潔感が強いので何があっても借りたくはありません。

貝類図鑑で調べましたらネズミノテガイ科に「モグラノテガイ」もありました。(ビックリ)

面白い学名が付いていますが瀬林層には「ユキノアシタガイ」があります。こちらの方が雪の後でもあり風情があって良いですよね。

さて、本番です。

大きな母岩の中に見慣れない二枚貝が見えますが、母岩を手頃な大きさにカットする事にしました。

ダイヤモンド・カッターのお世話になります。新年早々、埃と騒音になりますがご勘弁

ディスク・グラインダーの歯が短いので数回に分けてのカットです。

カットの後は、クリーニングです。

間もなく終了。左横にも同じモノがあった様です。殻の印象の部分が見えます。

クリーニングが済んだネズミノテガイです。

正直なところ、この二枚貝の学名には驚いています。何故「ネズミノテ」何でしょうか?

Plicatula kiiensis

石堂層

プリカチュラ・キイエンシス、この二枚貝も初公開になります。

私の採集した瀬林層、石堂層の産出化石は殆ど化石図鑑に収録したと思っていたのですが・・・・・まだあったとは、これも追加です。