このアンモナイトのクリーニングは初めからフィロパキセラスと判っていたのではありません。母岩から見える状態では異常巻きアンモナイトの部分と思って進めていたんです。ヘテロの先端か?
ヘテロにしては先端部の巻いている所が無い様です。少し削ってみると何処か違っているようでした。
肋がハッキリしてくると「あれ・・・・・」肋の長い、短いが交互にある様です。
この時点でフィロパキセラスと判ったんです。それにしてはフィロパキセラスは正常巻きのアンモナイトなので形がおかしいのではと思っているのでは?。
石堂層で採集されるフィロパキセラスは、変形具合が異常に激しく元の形が想像できない位に変形して出てくるモノもあるんです。
クリーニングが大体終わった状態。
参考までに以前に採集したフィロパキセラスです。殆ど同じ様なフォルムのモノを出して見ました。異様な形です。
化石に変形は付き物です。長い間の重圧に耐えて、この世に出てきた化石達はむしろ変形してないモノの方が異常かも知れません。
家から山の方が見えるんですが雪で白くなっているのが判ります。暖冬のようですが山道は雪で凍っている様です。ここ数日の天気が予報では雪模様になりそう、しばらくは、おとなしくしていましょう。
Phyllopachyceras
石堂層