植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

◇辰巳用水を巡る 上流編

2019-12-31 04:03:21 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1714)

◇辰巳用水を巡る 上流編

12月5日(水)金沢城・兼六園研究会 辰巳用水研究第1グループは辰巳用水巡り上流編の見学をした。



〇辰巳用水(たつみようすい)

金沢市を流れる約11kmの用水路。3代加賀藩主・前田利常の命により、寛永9年(1632)に板屋兵四郎が完成させたといわれている。1631年に発生した金沢大火が建設の契機になったとされており、金沢城の防衛・防火のための用水を導水する目的で掘削された。途中、長距離のトンネルがある難工事であったが、工事開始から1年足らずで完成に至った。疏水百選の一つ。平成22年(2010)2月一部が国の史跡・名勝に指定。

犀川上流の金沢市上辰巳(現在東岩口)より取水し、約4kmの導水トンネルを経て小立野台地に出た後、兼六園の園内の曲水となる。かつては、導水管を用いて外堀をくぐらせ金沢城内に水を供給し、さらに市内に配水していた。
約390年経った現在も農業・生活用水として重宝されている。

■写真は東岩取水口と辰巳ダム

建設当初は犀川上流の雉に取水口が設けられていたが、1837年、1855年に取水口の付け替え工事が行われ、さらに上流側へと取水口が移動された。現取水口を含む区間は、辰巳ダム計画により水没する可能性があったが、ダム計画変更により取水口は存置することとなった。



■写真は鳩水門





■写真は鳩水門近くの横穴と隧道



〇三段石垣

上辰巳町付近には、三段石垣に代表される延長260mの石垣群築かれている。辰巳用水が最上段を流れており、付近の地盤がもろく崩れやすく、石垣前面はもともと犀川の河原だったことから、浸食を防止する施設と考えられる。
江戸時代の絵図により、19世紀初めにすでに築かれたと考えられる。



■写真は三段石垣と石垣群





■写真は犀川上水場付近の辰巳用水と専用取水口



■写真は大道割水門(湯の谷)



■写真は土清水付近の辰巳用水



■写真は辰巳用水図

□辰巳用水訪探レポート(その1 2012.11)

□辰巳用水訪探レポート(その2 2012.11)

辰巳用水訪探レポート(その3 2012.11)

□辰巳用水訪探レポート(その4 2012.11)


(つづく)

◇冬の金沢2019-8 金沢城公園

2019-12-29 04:30:51 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1713)

◇冬の金沢2019-8 金沢城公園

〇金沢城公園の概要

金沢城の歴史は加賀一向一揆で支配権を握った本願寺が、天文15年(1546)に金沢御堂(尾山御坊)を建てた地に、天正8年(1580)佐久間盛政が築城を開始、天正11年(1583)、加賀初代藩主前田利家が能登から入城し、本格的に城造りがなされました。慶長7年(1602)に天守が落雷による火災により焼失し、その後は江戸幕府への遠慮から再建されませんでした。





■写真は二の丸広場









■写真は玉泉院丸庭園







■写真は工事中の鼠多門







■写真は新丸広場の十月桜

(つづく)

◇冬の金沢2019-7 兼六園 ②

2019-12-28 06:06:03 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1712)

◇冬の金沢2019-7 兼六園 ②

○兼六園の概要

加賀百万石の文化を映す、歴史的文化遺産である。水戸偕楽園、岡山後楽園とならぶ日本三名園の一つ、兼六園。

兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきました。金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれている。入場者数18年度入場者数275万人(前年比98.2%)

■写真は瓢池夕顔亭





■写真は白さざんか









■写真は品種不明





■写真はムラサキシキブ





■写真は加賀小絞り



■写真は噴水



■写真はドウダンツツジ







■写真は雨や雪の滑り止めむしろ敷





■写真は明治百年記念標の手向け松(左・東本願寺、右・西本願寺)

(つづく)

◇冬の金沢2019-6 兼六園 ①

2019-12-27 05:51:51 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1711)

◇冬の金沢2019-6 兼六園 ①

○兼六園の概要

加賀百万石の文化を映す、歴史的文化遺産である。水戸偕楽園、岡山後楽園とならぶ日本三名園の一つ、兼六園。

兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきました。金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれている。入場者数18年度入場者数275万人(前年比98.2%)

■写真はことじ灯篭



■写真は頑月松と月見灯篭





■写真はことじ椿





■写真は不明品種






■写真は生垣のさざんか





■写真は臘月(ツバキ)





■写真は赤・黄万両

(つづく)

◇冬の金沢2019-5 雪吊りあれこれ ②

2019-12-26 04:14:22 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1710)

◇冬の金沢2019-5 雪吊りあれこれ ②

◇雪吊りとは

大切な庭木を冬に積もった雪の重さで枝などが折れないようにする対策、方法を総称して「雪吊り」と呼びます。
石川県では明治初期から確立したと言われ、冬の風物詩として、加賀金沢を中心に石川県下は民家でも11月の初冬を迎える頃に作業が始まります。
北陸特有の湿った雪質は、重く、庭木の枝によく着雪します。枝折れ、裂け、潰れるなど、雪解けの三月に思わぬ被害に驚かされます。

■写真は幹吊り(兼六園根上松)



◇雪吊りの種類

2)幹吊り

「りんご吊り」と同じく大きめの樹に施す手法です。樹上の太めで、しっかりした枝又から複数の藁縄を下げて、枝を結わえ吊ります。

■写真は(兼六園梅林)



3)三つ叉、四つ又しぼり吊り

ツツジなど中低木類を対象に三本の竹を囲うように立て込み、上部の結束ヶ所から藁縄を吊り下げ、張り出した数多くの小枝を吊り上げるようにわら縄で絞ります。

■写真は四又しぼり



4)その他

菰かけ、竹立て(添え)しぼり、巻きあげ、小(中、大)しぼり、街路樹の低木列植には「横竹しぼり吊り」「竹ばさみ」の手法がある。また、これらを合わせた複合吊り?もある。

■写真は菰かけ(金沢城公園)



■写真は低街路樹しぼり(香林坊)







■写真は竹立てしぼり(兼六園、金沢城公園)





■写真は四つ又しぼり+竹ばさみ



■写真はしぼり(日銀)



■写真は巻き上げ(香林坊)



■写真は四つ又つり+竹添(兼六園乙葉松)



■写真は四つ・三つ又吊り+しぼり(兼六園)

(雪吊りあれこれ 完)

◇冬の金沢2019-4 雪吊りあれこれ ①

2019-12-24 04:08:36 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1709)

◇冬の金沢2019-4 雪吊りあれこれ ①

◇雪吊りとは

大切な庭木を冬に積もった雪の重さで枝などが折れないようにする対策、方法を総称して「雪吊り」と呼びます。
石川県では明治初期から確立したと言われ、冬の風物詩として、加賀金沢を中心に石川県下は民家でも11月の初冬を迎える頃に作業が始まります。
北陸特有の湿った雪質は、重く、庭木の枝によく着雪します。枝折れ、裂け、潰れるなど、雪解けの三月に思わぬ被害に驚かされます。



◇雪吊りの種類

1)りんご吊り

松の木、槇の木をはじめ、よく枝造りが出来た比較的大ぶりの庭木に、芯柱を添えてその先端から多くの藁縄を張りそれぞれの枝を結わえ吊る方法で、完成した姿が収穫前のリンゴの枝が折れないように吊り支えた形からりんご吊りと呼ぶようになりました。



□兼六園唐崎松の雪吊り始まる紹介ページ

■写真は代表的なリンゴ吊り兼六園唐崎松



■写真は兼六園七福神山



■写真は兼六園桜が岡



■写真は兼六園明治記念標の手向け松(東本願寺、西本願寺より)



■写真は金沢城公園玉泉院丸庭園



■写真は黒門緑地



■写真は寺町つば甚



■写真は金沢市富樫民家

(つづく)

◇冬の金沢2019-3 尾崎神社雪囲い

2019-12-23 04:46:58 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1708)

◇冬の金沢2019-3 尾崎神社雪囲い

金沢の冬の風物詩である兼六園唐崎松雪吊りと、長町武家屋敷跡薦掛けと並んび
尾崎神社雪囲いが、大雪(たいせつ)の12月7日に設置された。

〇尾崎神社の概況

寛永17年(1640)、加賀藩四代藩主前田光高公が東照権現勧請を幕府に願い出、
許可を得て金沢城内北の丸に造営を始めた。その間、ご神霊を上野寛永寺から勧請
し同寛永20年(1643)9月に東照権現社が落成し鎮座祭が執行された。
朱塗りの社殿には徳川家康の紋が散りばめられ、金沢城の江戸、北陸の日光と呼
ばれ崇められた。





〇尾崎神社雪囲い

尾崎神社では重要文化財を雪害から防護するため、朱塗りの社殿に合わせて赤色の杉板で雪囲いが設けられ、冬の風物詩となっている。

雪囲いは、積雪や風雨により社殿に塗られた漆が劣化したり、剥がれたりするのを防ぐ。昭和6年(1931)ごろから、毎年12月初旬に設置作業が行われ、作業員が国重要文化財に指定されている本殿、拝殿、幣殿に計78枚の板を次々と取り付ける。雪囲いは来年3月初旬に取り外される。











■写真は雪囲い(2019.12.8)

(つづく)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺

2019-12-22 04:14:56 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1707)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺

11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。



〇大蓮山 妙法寺(みょうほうじ 日蓮宗)

天正元年(1573)に圓智院妙浄法尼が開基となって、尾張、荒子に建てられました。その後、領主の移転とともに、越前府中、能登府中、金沢尾張町と移り、元和元年(1615)現在地に伽藍を構えて今日に至ります。妙法寺には石川県指定文化財「圓智院妙浄(篠原一孝夫人)画像 附紺紙金泥妙法蓮華経 漆塗経箱」が伝来しています。

妙法寺の開基である円智院妙浄法尼は、前田利家の弟・佐脇藤八郎良之の娘で、父・没後、利家とまつの養女として愛育された。

旧本山は大本山本圀寺(六条門流)、勇師法縁。石川県指定文化財の紙本著色圓智院妙浄画像を所蔵する。

住所:金沢市寺町4丁目2-6

■写真は本堂



■写真は鐘楼







■写真は仏殿



〇円智院妙浄法尼画像(複製)

前田利家の姪であり、後にまつの縁戚になる篠原出羽守一孝の室となった。長い髪に豪華な打掛を着て、上畳に座る。前には妙法蓮華経が8巻、好物の果物、後ろには鏡台、冊子台が置かれ、没年である慶長3年(1598)の書込がある。現品は昭和62年(1987)1月県指定文化財指定。

■写真は寺宝 円智院妙浄法尼画像



〇妙法寺の仏涅槃図

江戸時代初期、寛永15-20年(1638-1643に書かれた仏涅槃図縦152.2cm、横03.5cmの絹本著色の一幅です。この涅槃図は古例の手法に随って、肥痩のある線を自由にこなして描いています。中央の釈尊を金地にし、その上に墨で衣褶、顔容を味わい深い筆致で描き、釈尊を取り囲む人達の表情や彩色も整っています。昭和52年(1977)3月金沢市有形文化財指定。

■写真は寺宝 仏涅槃図



■写真は仏殿日蓮像に綿帽子(冬時期のみ)





■写真は仏殿裏



■写真は絵天井



〇妙法寺のドウダンツツジ(燈台躑躅、灯台躑躅、満天星躑躅)

妙法寺のドウダンツツジは、樹高約4.0m・葉張は東西方向に約7.15m・南北方向に約7.3m・根元周は1.55mで、金沢および石川県下において最大級のものです。樹齢は不明ですが、その大きさから妙法寺が現在地に置かれた元和元年(1615)に、庭木として植樹されたものと考えられます。
植樹にあたり、成木の状態で植えられたと推察されることから、少なくとも400年をくだらないものと思われます。平成20年(2008)3月金沢市文化財指定。

■写真はドウダンツツジ

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり ① 雨宝院

(寺町寺院群文化財特別公開2019 完)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺

2019-12-20 04:28:24 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1706)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺

11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。



〇恵光山 西方寺(さいほうじ 天台真盛宗)

室町時代に越前府中(現・福井県越前市)に比叡山の盛盛尊和尚(せいそんおしょう)が開山した寺院。

前田利家公は天正2年(1574年)越前一向一揆の鎮圧に従事し越前小丸城入城した頃、仏の教えを被(こうむ)る為 比叡山の僧盛尊和尚を城に招いた所、その法徳に深く感銘を受け、盛尊和尚を心の師と仰ぎ親交を深め西方寺を自身の信仰の場とした。元和2年(1616)現在地移転。

住所:金沢市寺町5丁目4-68



■写真は山門前のお稲荷さん、地蔵堂









■写真は本堂

*撮影制限があり、本堂内の撮影できず。

〇西方寺 寺宝 前田菊姫画像修復後初公開

前田利家の六女である菊姫は、幼少の頃から豊臣秀吉の養女となり、近江国(滋賀県)大津の西川重元に養育されたが、天正12年(1584)8月21日、わずか7歳で夭折し、大津の西教寺に葬らた。その菊姫が斜めを向き、右手に菊の折れ枝を持ち、傍らに張子の犬や独楽・三個の人形など玩具が置かれ、無邪気であどけない子供の可愛らしさがよくでている。



〇西方寺 寺宝 木造十一面観音立像

白山を開いた泰澄大師の作と伝わる。白山の本地・十一面観音の立像で、左手に蓮華を挿した水瓶をとり、右手は垂下する。年代は平安時代後期である。

■写真は木造十一面観音立像(寺宝巡りHPより)



〇西方寺 寺宝木造青面金剛立像

三眼六臂の忿怒相で青色の顔をした金剛童子で足下に邪鬼を踏む。玉眼で、手には戟や法輪・剣・弓・矢・ショケラ(人間)などを執り大威力があり、病魔・病鬼を払い除く。

■写真は木造青面金剛立像(寺宝巡りHPより)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり① 雨宝院

(つづく)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺

2019-12-19 04:21:58 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1705)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺

11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。



〇本隆山 承証寺(じょうしょうじ 法華宗 )

天正17年(1589)、加賀藩士であった服部佐渡守が加賀藩初代藩主・前田利家に願い出て尾張町に寺地を拝領し、日種上人を開基として創建した。後、古寺町(現・片町)を経て、
元和2年(1616)頃に泉野寺町(現・寺町)の現在地に至る。寺内の鬼子母神に祀られている鬼面は、安宅浦の海中より浮かび上がったものとして秘蔵されてきたもので、霊験があるといわれている。

また江戸時代初期の画家、俵屋宗達晩年の作とされる「萩に兎」が本堂板戸に残されている。

住所:寺町5丁目5-70



*撮影制限があり、本堂内の撮影できず。

■写真は玄関奥に俵屋宗達晩年の作とされる「萩に兎」がある



〇承証寺 寺宝 本尊曼荼羅額

「南無妙法蓮華経」の御題目を中心に法華経に登場する如来や菩薩などを漢字の文字で書き表した文字曼荼羅の額。

■写真は本尊曼荼羅額(文化財の特別公開HPより)







〇承証寺 寺宝 双龍彫刻欄間 松・梅彫刻欄間

本堂外陣正面にはめられている欄間彫刻で、正面中央が「双龍」、右方が「松」、左方が「梅」を見事な彫技による透かし彫りで表す

■写真は双龍彫刻欄間 松・梅彫刻欄間(文化財の特別公開HPより)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり① 雨宝院

(つづく)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺

2019-12-18 04:47:09 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1704)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺

11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。



〇稲荷山 真長寺(しんちょうじ 高野山真言宗)

慶長15年(1610)、元養宗順が香林坊橋辺りに寺地を拝領し堂宇をととのえ眞長寺と称した。その後、城内鎮守の稲荷社を預かったが、寛永16年(1639)、堂舎は松平伯耆守下屋敷の現在地に移座した。明治の神仏分離の際、稲荷社は泉野神社に移され、ご神体は残された。

宝暦12年(1762)隣家からの出火で付近269軒が焼失する大火があったが、境内の稲荷社は無事でした。稲荷社は金沢城内出火の折に預けられた社。類焼が免れたのは稲荷社の威光であるとして「真長寺稲荷霊異記」が伝えている。

住所:金沢市野町1-2-2









■写真は仏殿



〇寺宝 准胝(じゅんでい)観音像 特別御開帳

准胝観音は、六観音や七観音の一尊で、女性尊であることから七倶胝仏母・准胝仏母とも呼ばれる。除災・治病・延命・求児のご利益があると言われており、当寺では衣・食・住を与えてくださる仏として信仰されている。

■写真は寺宝准胝観音像(寺町寺院群文化財特別公開2019めぐりHPより)



■写真は特別体験「四国八十八か所お砂踏み」

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり① 雨宝院

(つづく)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺

2019-12-16 04:24:48 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1703)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺

11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。



〇宝池山 大蓮寺(だいれんじ 浄土宗)

前田利家の四女で宇喜多秀家の正室である豪姫の位牌所・菩提寺として知られる。野田山にある豪姫の五輪塔の墓を今も守り、豪姫の位牌と念持仏である聖観音を寺宝として安置する。境内には豪姫と夫・宇喜多秀家の供養塔をはじめ茶商・堂後屋、儒者・藤田維正などの墓がある。

慶長9年(1604)加賀藩祖前田利家に仕えた荒子七人衆の一人、小塚淡路守秀正(7千石)が利家に従って金沢城入城後に、七尾の浄土宗西光寺住職であった衍連社広誉怒白上人を招請し、御馬屋町(現:木ノ新保)に建立されたが、後に当地が御用地になったため、野町に替地を拝領して現在に至る。

住所:金沢市野町二丁目1番14号

■写真は延命地蔵尊









■写真は本殿と阿弥陀如来像





■写真は本殿の天井宇喜多家紋



〇寺宝 平等院鳳凰堂図屏風

宇治市蓮華116に所在する平等院鳳凰堂、十円硬貨にも刻まれよく知られ、世界文化遺産にも登録されている。そもそも平安時代の永承7年(1052)に関白・藤原頼通が父である藤原道長より譲りうけた別荘を寺院に改めたのが始まりで、阿字池に映る美しい建築は国宝に指定されている。その鳳凰堂を右正面から六曲一双屏風の大画面に表したもので、堅実な筆致でよく描いている。

■写真は平等院鳳凰堂図屏風



■写真は仏殿奥の豪姫絵



■写真は寺宝・豪姫の位牌と念持仏である聖観音

〇住職より「豪姫・宇喜多秀家を偲んで法話」では、浄土宗や宗派の説明、宇喜多秀家が八丈島に流され、明治の時代まで物品を送り届けたことや、岡山と共に八丈島とのつながりなどを、熱っぽく説明していただきました。



■写真は高島訓堂住職

〇宇喜多秀家、豪姫供養塔

1平成6年(1994)6月、西正門前に豪姫のレリーフを開眼し、翌年5月21日豪姫の三百六十回忌法要を実施。この時に八丈島の秀家と加賀国の豪姫が生き別れとなってから400年余りを経て2人の分骨を頂き、両人の記念碑を大蓮寺墓所に建立し祀っている。







■写真は豪姫(左)宇喜多秀家(右)供養塔

□大蓮寺紹介ページ


◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり① 雨宝院

(つづく)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり ① 雨宝院

2019-12-15 04:21:44 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1702)

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり ① 雨宝院

11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。



・開催時間午後0時?午後5時開催(最終入場)
・拝観券:2日間有効 2,000円(高校生以下無料)



○千日山 雨宝院(うほういん 高野山真言宗)

千日山雨宝院は高野山真言宗のお寺で、天平8年(736)白山開山の泰澄大師が創建。その後文禄4年(1595)雄勢上人より再興。享保18年(1733)焼失。改築後大正11年(1922)に犀川の洪水で流失。昭和21年(1946)室生犀星などの寄付で復旧。金比羅大権現を本尊にしています。室生犀星が雨宝院の住職の養子になって幼少を過ごしたところ。

室生犀星が雨宝院の住職の養子になって幼少を過ごしたことでも知られ、雨宝院では室生犀星に関連した品が展示されている。雨宝院には10の願いをかなえてくれるという「子安地蔵尊」や迷い子を保護するための「まよひ子石」や「延命地蔵菩薩尊」があります。









〇寺宝 雨宝童子立像

天照大神の化現とされ、頭上に五輪塔を掲げ、右手に金剛宝棒を持ち、左手に如意宝珠を持つ。天照大神が日向国に下生したときの姿といい、また、大日如来の化現ともいう。

■写真は雨宝童子立像





■写真は本殿





■写真は室尾犀星展示室



■写真は展示室から見た犀川大橋

◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺

(つづく)

◇冬の金沢2019-1 長町武家屋敷 薦がけ ②

2019-12-14 04:20:49 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1701)

◇冬の金沢2019-2 長町武家屋敷 薦がけ ②

11月30日(土)12月1日(日)金沢の冬の風物詩「薦掛け」が長町武家屋敷跡で行われた。
土塀を雪から守る薦掛けは、職人25名で特製の薦を土塀にかけた。稲わらで編まれた薦は、幅360センチ、高さ95センチ。塀にしみ込んだ雪の水分が凍って、土塀がひび割れやはがれたるするのを防ぐ役割がある。この薦掛けは昭和61年(1986)年から実施している。

薦掛けは約500枚を民家や施設の土塀約1000メートルに取り付け、来年3月中旬に薦を外す。

■写真は武家屋敷通り





■写真は大屋家







■写真は武家屋敷通り











■写真はクロガネモチ



■写真は金沢職人大学校長町研修塾(クロガネモチ)

□撮影日:2019.12.4

(つづく)

◇冬の金沢2019-1 長町武家屋敷 薦がけ ①

2019-12-12 04:47:12 | 金沢・石川の観光


金沢の観光スポットレポート(No.1700)

◇冬の金沢2019-1 長町武家屋敷 薦がけ ①

11月30日(土)12月1日(日)金沢の冬の風物詩「薦掛け」が長町武家屋敷跡で行われた。
土塀を雪から守る薦掛けは、職人25名で特製の薦を土塀にかけた。稲わらで編まれた薦は、幅360センチ、高さ95センチ。塀にしみ込んだ雪の水分が凍って、土塀がひび割れやはがれたるするのを防ぐ役割がある。
この薦掛けは昭和61年(1986)年から実施している。

薦掛けは約500枚を民家や施設の土塀約1000メートルに取り付け、来年3月中旬に薦を外す。



■写真は前田土佐守家資料館





■写真は金沢老舗記念館







■写真は大野庄用水沿い







■写真は鏑木商舗のドウダンツツジ





■写真は武家屋敷通り

□撮影日:2019.12.4

(つづく)