「偶然と想像」 PG12 濱口竜介監督 ○ ☆
3つのオムニパス物語でテーマを描きます。第71回ベルリン映画祭銀熊賞受賞。
「魔法(よりもっと不確か)」仕事仲間の親友(玄里ひょんり)から気になっている男性の話を打ち明けられ聞いていくうちに自分(古川琴音)が2年前に別れた元カレだったと分かり・・・。
「扉はあけたままで」50代で芥川賞を受賞した教授(渋川清彦)に、土下座までして頼んだのに単位をもらえず留年させられた学生(甲斐翔真)が腹いせに教授を陥れようと親しい女性(森郁月)を使ってハニートラップをかけますが・・・。
「もう一度」高校卒業から20年目の同窓会に出席するため東京から仙台にきた女性(占部房子)は会いたかった親友に会えず、仙台駅へ向かう途中その彼女(河井青葉)と偶然エスカレーターですれ違うのでした。
それぞれの会話が面白い。映画としてセリフが聞き取りやすいので落ち着いて会話の世界に入り込み関係性を「想像すること」ができます。(昨今は練られたセリフも聞き取れずイライラさせられる作品が多い)渋川以外は名前がすぐには浮かばない俳優さんたちですがひとりひとりが好演しています。今後が楽しみ。「ドライブ・マイ・カー」は期待はずれでしたがこちらは☆です。
タバコは、なし。無煙です。(○)