お詫び
更新が一日遅れました。
今週の東京市場での一番の予想外な出来事は円安・株高が進んだことです。週初にはFOMCで
0.5%の利下げ確率が6割を超えていましたが、0.5%の利下げ事態はそれ程サプライズではあり
ませんでした。しかしパウエル議長の会見では一段の雇用の悪化を防止するための予防的な大幅
な利下げではなく景気後退を危惧したものではなく今後の利下げペースは緩やかなものになると
いうことが伝わり過度な景気悪化の見方は後退しました。
投機筋の円高ポジションが膨らんだ状況で一気に巻き戻しの展開が進み円相場は20日には142円
台に戻りました。その後海外市場では一時144円台まで進みました。140円割れから一段の円高
懸念が薄れたことで20日の東京市場は続伸し3万7000円を回復しました。結局週間ベースでの上
昇幅は1142円でした。
3連休明けの株高というアノマリーは不発でしたが、SQ値を当日の日経平均終値が下回るとその
後も軟調になりやすいというアノマリーもまた外れました。20日に海外市場で円安が進んだこと
こともありシカゴ先物市場では3万8000円を回復しました。23日の米国市場が堅調なら今度は3連
休明けの市場が高いというアノマリーは実現できそうです。
もっとも急激な上昇もあり3万8000円を超える水準では個人投資家の売り物が頭を抑える懸念も
あります。逆張り志向の個人投資家の買いで信用買い残高も再び増加し4兆円を越えています。
短期筋の買戻しが先週一巡したとしたら大幅な売り越しが続いている海外長期投資家の現物買い
に転換するかも相場の先行きに影響しそうです。
20日の市場で半導体セクターの上昇が目立ったことは今後の東京市場の明るい材料です。東京エ
レクトロンなどは今期業績を上方修正したにも拘わらず生成AI市場の先行きの不透明感から株価
は上昇のキッカケが掴めませんでした。20日の大幅高で2週連続で陽線を付けました。半導体セク
ターの復活なしで4万円挑戦は叶いません。
下げやすい傾向が強い9月や10月はまだ続きます。ボラティリティの高い相場はまだまだ続きそう
です。一つずつ重要なイベントを消化しながら大統領選挙後から年末にかけての株高のアノマリー
を期待しつつ冷静な判断も忘れずに市場と向き合うことが重要です。
次回更新は24日を予定しています。
更新が一日遅れました。
今週の東京市場での一番の予想外な出来事は円安・株高が進んだことです。週初にはFOMCで
0.5%の利下げ確率が6割を超えていましたが、0.5%の利下げ事態はそれ程サプライズではあり
ませんでした。しかしパウエル議長の会見では一段の雇用の悪化を防止するための予防的な大幅
な利下げではなく景気後退を危惧したものではなく今後の利下げペースは緩やかなものになると
いうことが伝わり過度な景気悪化の見方は後退しました。
投機筋の円高ポジションが膨らんだ状況で一気に巻き戻しの展開が進み円相場は20日には142円
台に戻りました。その後海外市場では一時144円台まで進みました。140円割れから一段の円高
懸念が薄れたことで20日の東京市場は続伸し3万7000円を回復しました。結局週間ベースでの上
昇幅は1142円でした。
3連休明けの株高というアノマリーは不発でしたが、SQ値を当日の日経平均終値が下回るとその
後も軟調になりやすいというアノマリーもまた外れました。20日に海外市場で円安が進んだこと
こともありシカゴ先物市場では3万8000円を回復しました。23日の米国市場が堅調なら今度は3連
休明けの市場が高いというアノマリーは実現できそうです。
もっとも急激な上昇もあり3万8000円を超える水準では個人投資家の売り物が頭を抑える懸念も
あります。逆張り志向の個人投資家の買いで信用買い残高も再び増加し4兆円を越えています。
短期筋の買戻しが先週一巡したとしたら大幅な売り越しが続いている海外長期投資家の現物買い
に転換するかも相場の先行きに影響しそうです。
20日の市場で半導体セクターの上昇が目立ったことは今後の東京市場の明るい材料です。東京エ
レクトロンなどは今期業績を上方修正したにも拘わらず生成AI市場の先行きの不透明感から株価
は上昇のキッカケが掴めませんでした。20日の大幅高で2週連続で陽線を付けました。半導体セク
ターの復活なしで4万円挑戦は叶いません。
下げやすい傾向が強い9月や10月はまだ続きます。ボラティリティの高い相場はまだまだ続きそう
です。一つずつ重要なイベントを消化しながら大統領選挙後から年末にかけての株高のアノマリー
を期待しつつ冷静な判断も忘れずに市場と向き合うことが重要です。
次回更新は24日を予定しています。