「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「天国と地獄」を味わった晩夏の一日

2022年08月30日 | オーディオ談義

前々回の「二番手が好きな理由~6~」からの続きです。

ちなみに、大好評だったこのシリ~ズも非常に惜しまれつつ今回で終了します。なぜかはブログを終わりまで読んでいただければわかります(笑)。

さて、「二番手」として最後に登場した6台目の「371Aプッシュプル」アンプ。



我が家での立ち位置は可もなく不可もなく、平均的な存在だったが前段の「27」真空管を「G27」(マゼスティック)からこのほど落札した「227」(レイセオン)へ変更して一歩抜け出したいところ。



右側の球のトップの部分のマイカが初期製造の特徴である「矢印」の形になっているのがお分かりだろうか。

さあ、ワクワクしながらスイッチオン・・。

ところが、出てきたのは「ブ~ン」という盛大なハム音だった。

これはアカン・・。まるで地獄に落ちたような心境だった(笑)。

さっそく「北国の真空管博士」にご注進。

「ハム音が大きくて困ってるんですが・・」

すると「初期製造の球はどうしてもそういう症状が時折あります。で、二段目の球と差し替えていただきませんか。ノイズが1/7になるはずです」

というわけで、初段は従来通り「マゼスティック」にして、二段目の球の「ARCTURAS」(ブルー管)の代わりに差し込んでから恐る恐る音出しへ~。

どうかハム音が出ませんように・・。

すると、微塵ほども濁りのない想像以上の見事な極上のサウンドが飛び込んできた!

エ~ッ、これはまあ・・、と思わず絶句した。

音の躍動感がまったく違うのである。元気溌剌、まるでモーツァルトの「天馬空を駆ける」ような音楽みたい。

それに両方のSP(AXIOM80)の間の楽器の位置がさらに奥深~く位置するようになってクラシックにはたいへん好ましい鳴り方。

しかもサブウーファー(ウェストミンスター:100ヘルツ以下)が要らないくらい、ローエンドが伸びているのにも驚いた。

ちなみに、このウェストミンスター(内蔵ユニットはワーフェデールの赤帯マグネットのスーパー12)は市販のサブウーファーとは明らかに一線を画すもので、圧倒的な重量感に加えて優れた分解能といい世界で一番贅沢なサブウーファーだろう。

この箱は100ヘルツ以下で鳴らすに限りますな(笑)。

それからは手持ちのあらゆる音楽ソースを鳴らしてみたが、まったく破綻を見せず、さらにはそれほどお気に入りでもなかった曲目がそ~っと琴線に触れてくるのには参った。

あえて採点するとすれば軽く95点以上で、我が家の中では最高点。

たかが二段目の真空管を入れ替えたぐらいで「天国と地獄」を味わうことになったのだからやっぱり真空管オーディオは怖いですね。

このアンプがあればもうほかのアンプはピンチヒッター程度の存在で、これで「二番手」シリ~ズは終了といこう。

となると、いつものように急にスペア球「27」が心配になって倉庫の中を確認した。



銘柄は「デフォレ」「カニンガム」「マゼスティック」「ARCTURAS」「マラソン」「スパートン」と多士済々・・。

1930年代のアメリカの真空管業界はメチャ元気が良かったんですねえ。しかも第二次世界大戦の戦場にならずに済んだため、当時の真空管が比較的よく残っている。

いずれにしても、これだけあれば命尽きるまで大丈夫だろう(笑)。


この内容に共感された方は励ましのクリックを → 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カボスの季節がやってきました

2022年08月29日 | 独り言

今年もカボスの季節がやってきました。

昨年の夏、藪蚊の発生源になっていた裏庭のカボスの枝をバッサリ切ったので今年は収穫が望めず、地元農協店舗からの購入となった。

使い道は非常に多い。酢として活用できるので焼き魚から小鉢ものまでかけ放題だし、焼酎に入れるのもいい。

これまで晩酌にはウィスキーのグラス一杯が主流だったが、これからは20度の焼酎にたらしこんでオンザロックといこう。ビタミンCが豊富なのでウィスキーよりは体にいいこと間違いなし。  



そして県外の知人に送って一番喜ばれるのもカボスで奥様が好物という方が多い。

今年もさっそく第一便を発送したが、カボス代よりも送料の方が高くなるのが難点かな。

着払いでよければ広範囲に送れるのだが・・(笑)。

で、話は変わって昨日(日曜日)のこと次のメールが舞い込んだ。

コロナワクチン接種の予約日が明日となりましたので、再度ご連絡させていただきます。ご予約いただいております情報は下記となります。

予約番号:〇〇
対象者 :〇〇 〇〇
ワクチン:ファイザー
接種会場:別府〇〇内科・胃と腸クリニック
日  時:2022年8月29日(月) 11:30~12:00

そう、今日なんです。4回目の接種になるが、どうしようかと大いに迷ったが結局打つことにした。

実は効果があまり期待できないし副作用が心配なので4回目は打たないという知人も結構いるし、3週間ほど前に家内が集団接種会場で「モデルナ」を打ったが、かなり後遺症がひどくて困っていた。

また、あの岸田総理が4回目の接種をしてあまり日が経たないうちにコロナに罹ったのは飛んだお笑い草だが、重症化しないのであればそれもメリットかなあ・・。

いずれにしても今日行ってきま~す。

閻魔大王様、どうかよろしくお願いします(笑)。




この内容に共感された方は励ましのクリックを → 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二番手が好きな理由~その6~

2022年08月28日 | オーディオ談義

「二番手シリ~ズ」もいよいよ6回目を迎えた。

回を重ねるごとに(アクセスが)尻上がりに好調になってくれればいいのだが相変わらず低調そのもので、「継続は力なり」という言葉は真っ赤なウソですね(笑)。

ま、どうでもいっか・・。

で、これまで実装した5台のアンプがそれなりの個性を発揮し大健闘してくれて愛機「AXIOM80」(SP)のご機嫌がことのほかよろしい。

順に行くと「071シングル」「71Aシングル」「6FQ7プッシュプル」「6AR6シングル」(三極管接続)そして前回の「2A3シングル」

これらの順番を付けたいところだが、いずれも一長一短あって迂闊に付けられない感じ、というかその日の音楽ソースや気分次第で順番がころころ変わりそうな気がする。

たとえば「071は中高音は抜群だが低音域が少し物足りない」、「71Aは少しレンジが狭いが長時間聴くのには疲れない」「6FQプッシュプルはとてもバランスがいいが響きの余韻がもっと欲しい」「6AR6はあまりにも無難で優等生過ぎる」と、いった調子。

それぞれに難癖を付けながらも、まるで可愛い5人の子供たちに囲まれて目を細めている感じかな~(笑)。

で、今回は6番目の子供の登場である。「371Aプッシュプルアンプ」。



このブログでもたびたび登場しているので重複すると思うが改めて解説しておこう。

構成は前段管「27」(メッシュプレート)による2段増幅、出力管は「371」(ナス管)のプッシュプル(4本)、整流管は「5Y3G」(レイセオン)、出力トランスは「ピアレス」(米国)、インターステージトランスは「パーマロイコア」

折しもオークションに同型のものが「球無し」の状態で出品されている。


設計が名著「魅惑の真空管アンプ」に搭載されているそうで、球の構成は「27」→「27」→「インターステージトランス」→「71APP」なので、我が家のアンプと同じ。

とはいえ、我が家のアンプはノイズの多目な「227」(なす管)を挿せるように回路に独特の対策を施しているし(「北国の真空管博士」談)、トランス類が違うので音質は「似て非なる」ものだろう。

もちろろん、どちらがいいか悪いかは「?」ですぞ(笑)。

で、肝心の我が家の「371プッシュプル」だが、これまでの印象ではさして不満はないけれども、飛び抜けていいというほどでもなく我が家のアンプ群の中ではごく平均的なレベル。

今回のテストも無難にこなすことは間違いないところだが、実は期待感がひとつ加わった。

このほど「27」の真空管を2本オークションで新たに落札したのである。相手は「北国の真空管博士」。



レイセオンの「4ピラー:刻印」とくれば見逃す手はない。しかも格安だった(笑)。需要と供給の関係でお値段が左右されるわけだが「27」を使う人はごく少数派みたいですね。

昨日の土曜日(27日)に到着したのだが、博士からわざわざご連絡があって「オークションに出品していた現物が他の真空管に紛れ込んで行方不明になりました。そこでとっておきの貴重な(レイセオン)の初期版の方を送付します。トップのマイカの部分が矢印型になってます。」

「エ~ッ、それはまたありがたい話ですね!」

さっそく、ワクワクしながら初段のカニンガム製と入れ替えて試聴した。

これで、このアンプが頭一つ抜け出してくれると言うことなしだが、と、固唾をのんで第一声を待ち構えた・・。

以下、続く。



この内容に共感された方は励ましのクリックを →
 



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

声の魅力

2022年08月27日 | 独り言

「演奏家が語る音楽の哲学」を読んでいたら面白い記事があった。(67頁)



「顔の悪い結婚詐欺師はいても、声の悪い結婚詐欺師はいない」という俗な諺があるそうだ。電話によるオレオレ詐欺などとは違い、多くの場合本人と顔まで合わせているのに、詐欺が成立する余地があるのはなぜなのか。

それはもっともらしい話の内容にではなく、声に騙されるからだという。よく響く声には、矛盾をはらむ内容をあたかも真実を語っているかのように思わせる効果があるらしい。

言われてみれば、確信をもって人が真実を述べるとき、その声はしっかりと身体に共鳴している。皆が無意識に持っているその経験則を詐欺師は利用する。自信に満ちたよく響く声がいつのまにか被害者の心に潜り込み、彼女の心を詐欺師の心に同化させる。つまり、心が響き合う。

こうなれば詐欺師はしめたものだ。良い響きの声は心を双方向に解放させる。そう考えると器楽奏者以上に歌手がモテるのもいたし方なかろう(フルート奏者(著者)としては残念だが・・)」

とまあ、以上のような内容だった。

巷間よくいわれる「女性は耳で恋をし、男性は目で恋をする」にピッタリの逸話ですね。

娘によく言い聞かせておかなければ・・(笑)。

ちなみに、本書は「楽器の響き」、たとえばスマホのプアな音などに言及しながら、その響きの重要性について事細かく述べられていて、オーディオ愛好家には心強い一冊です。興味のある方はぜひ・・。

ネットから「レヴュー」を1件紹介させてもらおう。

「フルート奏者であり京都市立芸大教授(副学長)の著者。演奏家かつ教育者としての考察は、非常に深く納得感がある。

「個性を伸ばす教育」「学生はお客様、大学はサービス産業」という風潮に警鐘を鳴らし、「クラシック音楽において、個性の主張や己が感情の発露などという低次元の表現は何の意味もない。

その音楽がどう演奏されたがっているのか、楽譜に記された音符から読み解くことだけが奏者に課された責務である」という見識に共感する。

楽器、大学、コンクール、宗教等、古今東西の様々な言葉を引用しての巧みな語り口が満喫できる豊かな一冊。」

で、テーマに戻って「声」の魅力についてはこのブログでもずっと以前に「声を読む」というタイトルで投稿したことがあります。



その中で紹介した著書「声の秘密」のあとがきに次のようなことが書いてありました。

「声は人間の社会で大きな役割を果たしているのに驚くほど顧みられていない。そのもどかしさが本書を書くきっかけとなった。

言語やボディーランゲージについては詳しく調べられ、その重要性が高く評価されている。一方、声は(少なくとも学問以外の世界では)なおざりにされ、称えられることはほとんどない。

声は文字にとって代わられ、画像にその地位を追われて<目が耳に勝った>といわれているがそれは間違い。人は家庭や職場で、あるいは友人知人との交流において、”声を読む”という優れた能力を利用している。

声を正しく理解するためには、鋭い感性を身につけなければならない。<深く聴く>ことが必要だ。」

というわけです。

たしかに「声を読む」というのは実に”言いえて妙”でいろんな情報が声から得られるのは事実ですね。

自分の場合に例をとると、人と接するときに話の内容よりもむしろその人の表情とか声音で「ホンネかどうか」とか、いろいろと判断していることが意外と多いことに気付く。

その一方、近頃の若い人たちはSNSの情報に振り回されて、対面関係における表情とか声音の細かな気配を察知する経験が少なくなり、感度がおろそかになるのではと心配だ。ま、要らん世話だが。

ちなみに、聴覚が視覚よりも情動的になぜ有利なのかについては、あの「養老孟司」氏(解剖学者)の著書
「耳で考える~脳は名曲を欲する~」に次のような箇所があって科学的な根拠が示されています。

「耳の三半規管は身体の運動に直接つながっているので退化せずに残っており、情動に強く影響する<大脳辺縁系>と密接なつながりを持っている。そしてこれと一番遠いのが<目>。だから、目で見て感動するよりも耳で聴いて感動する方が多い。」

あ~あ、もう少し度胸があって、そしてもっと「声」が良ければ大いに人生を楽しめたのになあ~(笑)。



この内容に共感された方は励ましのクリックを → 



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二番手が好きな理由~その5~

2022年08月25日 | オーディオ談義

前回の記事「オーディオとアルコール」は久しぶりの快ヒットだった。アクセスが日頃より100件近く伸びたのだからビックリ!

オーディオ記事ばかりでは飽きる方が多いだろうと、あえて目先を変えて他の記事を挟んでいるわけだが、これでは「庇(ひさし)を貸して母屋(おもや)を取られる」(笑)。

少し複雑な心境になったが、このブログの真骨頂は何といっても実践的なオーディオ記事にあると信じている。

知識やノウハウは別にして熱意だけは誰にも負けないつもりなんだから~。

で、「二番手が好きな理由」シリ~ズも不評(笑)のうちに5回目を迎えた。

なぜ「二番手」が好きかは「~その2~」で理由を3点ほど挙げたが、これまで使った4台のアンプはいずれも外れが無く大健闘だった。

とりわけ「~その3~」で登場した「6FQ7プッシュプル」アンプが信じられないほど絶好調でこの1週間すっかり耽溺させてもらった。

すっきり、爽やかで音速スピードも戦闘機並み~(笑)。

しかも前段管も出力管も比較的手に入れやすいので連続した長時間の使用でも消耗がまったく気にならないのもいい。何せビンボー性なんだから~(笑)。



ただし、このアンプはきわめてシンプルなツクリだけにポイントとなる出力トランス(TRIAD)、出力管(RCAクリアトップ)、整流管(ムラード)の寄与するところ大なりと思っている。言い換えると、この辺に手を抜くとアウト。

で、次に5番目のアンプの登場である。「2A3シングル」アンプ。



実は不承不承の登場である。

二つ理由があって、一つ目はあまりにも「6FQ7プッシュプル」が気に入ったので代えたくないんだけど、ブログのネタにするので仕方がない・・(笑)。

そして、もう一つの理由はこのアンプはとにかく重たいのである。

ご覧のとおり出力トランス(タムラ)がデカいので、持ち上げたときに腰を痛める恐れがある。つい先日には「WE300Bシングル」を持ち上げて腰を痛めてしまい治るまでに2~3日かかったので懲りている。

この歳になると、いかなるオーディオ機器も「重量」が選択肢の重要な要素となる。まあ、「入れ代り立ち代り主義」なので、「一穴主義」の方となると話は別ですよ~(笑)。

なお、このアンプは2回ほど改造の憂き目にあっている。

TRアンプと違って真空管アンプは球を交換したり、最後は回路を変更したりで、いろいろと手立てを講じてお気に入りの音に仕立て上げられるところがいい。

で、二回目の改造を経てようやくそこそこ気に入った音質が出てくれたのだが、このアンプの特徴は「2A3」(出力管)に「VISSEAUX」(フランス:刻印)を使っていることにある。



「2A3」といえば周知のとおりRCAブランドが一般的だが、これはかなり珍しい球でオークションにもめったに出ないし
、お値段の方もなかなかですぞ(笑)。

前段管は「6DE7」で「カラーテレビ用」の球である。

これは「北国の真空管博士」の選択だが、テレビ用の球はとにかく耐久性が高いことは好事家の間でも十分知られている。毎日使う時間ともなると、テレビはオーディオ機器の比ではないのでメーカーもその辺を配慮しているはず。

しかも
省エネ設計となっており、前段管とドライバー管を兼ねているのが特徴。パワー感も十分。

なお、このアンプのカップリング・コンデンサーには自分の判断で絶縁度を向上させるためウェスタン製の極小値のマイカ・コンデンサーをパラっている。効果のほどは「?」だが(笑)。

で、肝心の音質である!

これがなんとまあ、想像以上の素晴らしい音質にビックリ仰天(笑)。

直近の「6FQ7プッシュプル」と比較すると、音速スピードはやや落ちるが、重層的なハーモニーに関してはこのアンプが上だし、情報量も一枚上かな~。

しかも、ローエンドがかなり伸びており、サブウーファー(ウェストミンスター:100ヘルツ以下)用のアンプ(EL34プッシュプル)のボリュームを二目盛り落としたほどだった。

これはもう「二番手」というよりも「一番手」だね!(笑)

辛口のオーディオ仲間「Y」さんが、かって「WE300Bアンプよりも好きです」と、仰っただけのことはある。


あまりにも「気に入った音」が出るものだから「VISSEAUX」のスペアが心配になって押し入れの中を調べてみた。

10年ほど前に「2A3」にこだわった時期があったので収集に余念がなかったがその名残が次の画像のとおり。



上段の5本はいずれも「VISSEAUX」(刻印)で、これだけあれば後顧の憂い無し!

下段の左側2本は「2A3」には珍しい茶色のベースだがいつごろ手に入れたかはまったく忘却の彼方である。

「ザイレックス」(英国の商社)のプリントがあるので製造元は同じ英国のムラードあたりかな、と思って古典管の泰山北斗「博士」に問い合わせたところ、「ムラードは2A3をつくっていませんよ、茶色ベースならイタリアのフィブレの可能性がありますね」

そして、右側の2本は本家本元の「RCA」である。そのうちこれら3ペアの聴き比べを仲間とやってみよう。

実は、これ以外にもめちゃ評判のいい「一枚プレート」の2A3が欲しいけど何せ先立つものが・・(笑)。

いずれにしても今回のシリ~ズを通してわかりかけたことは、ボックスを改造後の「AXIOM80」(オリジナル)が5台のアンプを例外なく見事に鳴らしてくれたこと。

この「2A3シングル」にしても、これまで漠然と感じていた解像力不足などの「不満」がものの見事に払拭されているのには驚いた。

結局「AXIOM80」は従来から指摘されてきた「アンプを選ぶ」のではなく、箱などに細かく気を配って上手に鳴らしてやりさえすればどんなアンプの欠点でも巧みに覆い隠してくれることがわかった。

これは我が家のオーディオの歴史において画期的な大発見ですぞ!(笑)


この内容に共感された方は励ましのクリックを → 

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーディオとアルコール

2022年08月23日 | 独り言

3週間ほど前の記事「名曲なごり雪・・の記念館」の中で次のように記していた。(再掲)

今年(2022年)の3月から4月にかけて心臓のカテーテル手術を3回にわたって受けたが、その時からずっと続けてきた断酒。

ただし、酒は一概に忌避すべきものでもないようで心臓の血流が良くなる側面もあるので飲み過ぎに気を付けさえすればいいそうだが、心臓に異物をいれる「おっかない手術」に懲りて、とりあえず食べ過ぎ、飲み過ぎは敬遠しようと誓った。

それから4か月経ったわけだが、このほど開始した1時間ウォーキングに出かけて汗びっしょりになって帰ってくると、さすがに耐えかねて「まあ、糖質0のビールくらいいいだろう」と、ついゴクリ。あ~っ、うまい!!

敬遠していたエアコンも見事に復活。

相変わらず意志が弱いですねえ(笑)。

断酒の経験がある方はお分かりのとおり、アルコール度の低いビールといえども、いったん(アルコールを)身体に容れると、もう歯止めが利かなくなる。

ウォーキングのせいにしながら、だんだんエスカレートしてそのうちウィスキーをちびり、ちびり・・。

すると、脳が麻痺してくるせいか我が家のオーディオサウンドが一段と良くなってくる~。

オーディオとアルコールは似合いの夫婦みたいなものですかね(笑)。

とまあ、自己弁護とともにアルコールを礼賛する他愛のない話だが、その頃にたまたま入った書店で次の本が目に入った。



ピッタリのタイトルだったので読んでみるかと購入したのだが、図書館(3か所)から借りてきた本の返却期限に追いまくられて、ようやく目を通したのが昨日のこと。

すると圧倒的に首都圏のジャズバーの記事ばかりでまったくの期待外れだった。

その一方、クラシックバーとなると、皆無とは言えないが100件に1件ぐらいかなあ。極小の割合といっていい。

音楽好きがいるとはいっても世の中は圧倒的にジャズファンで占められていると実感したことだった。

道理で、クラシック中心のこのブログもずっと頭打ちの状態というわけだ(笑)。

本書に期待したのはアルコールが音楽ひいてはオーディオにどういう作用を及ぼすか、その辺の化学的な理由と個人的な感想(多くの実例)を期待したのだが叶わぬ夢だった。

本書の唯一の救いは、巻末で「ジャズ喫茶ベイシー」(岩手県一関市)の店主「菅原正二」氏が登場されていたことで、現在はコロナで閉店中とのことだがとてもお元気なご様子。



最後に本書はジャズ愛好家にはもってこいの本だと思いますよ。各店ごとにお気に入りの曲目が多数紹介されていて大いにご参考になることでしょう。



この内容に共感された方は励ましのクリックを →
 



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二番手が好きな理由~その4~

2022年08月22日 | オーディオ談義

前々回からの続きです。

お盆を過ぎた頃から朝晩の気配が変わってきましたね。二階の一室(6畳)で東側の窓(海側)と南側の窓を全開して就寝しているのだが明らかに涼しくなってきた。

そろそろ「芸術の秋」の気配が秘かに忍び寄ってくる~。

で、今年のクラシック音楽の受け入れ態勢は例年になく万全そのもので何ら不安はなし(笑)。

現在、スピーカーも真空管アンプも絶好調で故障の気配さえもまったく感じないのは非常にありがたい。

で、「AXIOM80」(以下「80」)をうまく鳴らせるアンプをこれまで3台紹介してきたが4台目が「6AR6シングル」(三極管接続)。



このアンプは夏に入る前の「夏が来た!オーディオの衣替えだ!!」(6月29日付)で紹介したが、念のため一部再掲しよう。

夏の日中はなるべく窓を開け放して、ややボリュームを落とし気味にして音楽を聴くことにしている。
となると、「サブウーファー」(100ヘルツ以下)はお呼びではない。
「AXIOM80」をサブウーファーなしで聴くとなると、比較的低音域が豊かなパワーアンプの出番になる。

中高音域の美しさは71A系アンプが抜群で他のアンプの追随を許さないが、低音域の充実度となると話が違ってくる。

候補となるアンプは次の5台。
「WE300Bシングル」「PP5/400シングル」「2A3シングル」「6AR6シングル」「71Aプッシュプル」

で、この中で「見た目」と「音質」から一番涼しそうなのが「6AR6シングル」アンプ。

アメリカ海軍のレーダー用として使用されていた名管「WE350B」を出自とする「6AR6」(5極管)を出力管としたアンプである。

「6AR6」は初期から後期までいろいろあるが、初期の「楕円型プレート」を使用し、「5極管」を「3極管」接続にしている。これで周波数特性の曲線が名管「PX4」(英国)とそっくりになるというから頼もしい。


また、前段管を当初の「6SL7」から変換アダプターを使って「13D9」(BRIMAR:英国)に代えているが、「μ=増幅度」が増えたせいか瞬間的な大きな入力の時に確実に歪が減る。

さらに、「北国の真空管博士」にお願いして回路を少し手直ししてもらい、ボリュームを「クラロスタット」製に変更している。

「これで少なくとも貴方の手持ちのアンプの中では周波数レンジが一番広いと思いますよ」
とのお墨付きを得ている。

ちなみに、「クラロスタット」ボリュームはあの名器とされるプリアンプ「マランツ7」に使用されており、「ヤフー知恵袋」に次のような問答がある。

「マランツ#7は製造年代によってボリュームのメーカーが異なり、それによって、音の大きな違いが生じるというのは本当でしょうか。どなたか詳しい方、教えて下さい。」 

「マランツ7のボリュームは何種類かあります。 クラロスタット製が最高と言われております。 シリアル№11xxxx番迄(12000未満)迄クラロスタットのボリュームが使われておりますが、シリアル№11xxxx番迄(12000未満)迄は音が格別によいと言われており、オークションも含めて高値で取引されております。

但し、名前は控えさせて頂きますが、メンテナンス兼レコード&オーディオ輸入販売されている方より直接聞いた話ですが、№11999以内を輸入したのですが、クラロスタットのボリュームが他社に変更されており、低価格ですぐ売却したとのこと。~以下略 ~」

というわけで、我が家の「6AR6」アンプの音が悪かろうはずがないですよね!(笑)

とまあ、いつもの「我田引水」調だが(笑)、この状況もその後の「80」ボックスの改造で「アンプの勢力地図」が一変してすっかり過去のものとなった。

「男子三日会わざれば刮目して見よ」(出典:古代中国)

結局「71A系」アンプの台頭で「6AR6」の存在感が色褪せたわけだが、その価値はまったく損なわれていない。

周辺機器のグレードが上がれば上がるほど実力を発揮するタイプでその能力は天井知らず。

あらゆるSPユニットに対応できるアンプとして、むしろ「80」以外のユニットで鳴らしたいアンプである。

たとえば「トライアクショム」(グッドマン:口径30cm:同軸3ウェイ)、「リチャードアレン」(口径20cm)、「PL 100」(英国モニターオーディオ)、「スーパー10」(ワーフェデール:口径25cm)と目白押し。

後日を期して大切に保存しておくとしよう。



この内容に共感された方は励ましのクリックを → 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸術と娯楽の違い

2022年08月21日 | 音楽談義

「右隣のOさん宅のご長男(19歳)がひどく咳き込んでられますよ。ご用心された方がいいと思います」と、お隣のAさん宅から家内に連絡があったのは一昨日(金曜日)の早朝のことだった。

Oさん宅は我が家の一軒隣りに当たり家族構成はご両親とご子息二人の計四人暮らし。

人一倍神経質な家内のこと「今日は家じゅう閉めきってエアコンを入れっぱなしにしてね。たとえウォーキングの時でもOさん宅の玄関前を通ったらダメよ」と、きつく言い残して会社に向かった。

「おいおい、飛沫感染は2m以上離れていたら大丈夫なんだぞ」と言っても、聞く耳を持たない(笑)。

猛烈に蔓延するコロナがいよいよ、身近に迫ってきましたね~。

閑話休題

さて、現在クルマを使うのは図書館(3か所)や買い物、運動ジムなどに行くときなどで、毎日の走行距離はだいたい30kmぐらいだが、その道中には必ず音楽を聴いている。いわゆる「ながら運転」。

で、昔のクルマはCD(6枚収納)を聴いていたのだが、今は「USB」オンリーで軽くCD10枚分ぐらい収納できるので大いに重宝している。

聴いている曲目はほとんどがポピュラーとか歌謡曲などで、懐かしい往年のヒット曲が中心。

中には、ついうっとりして聴き惚れる曲もあったりで、帰宅するとそういう曲が入った元のCDを改めてオーディオルームで聴いてみたりするのだが、いいのはいいんだけど残念なことに「打ち上げ花火」的というかずっと後に尾を引くほどのことはない。

その点モーツァルトなどを聴くと、うっとりとそして切なさも交じって時間を忘れて聴き耽ることになる。魂に訴えかけてくる力というか、揺さぶられ方がまったく違う。

「ながら運転」の時には鑑賞に耐えた音楽が、いざ正式に舞台の上に据えて聴くとなると急に影が薄くなる。

「職業に貴賤は無い」のと同じで「音楽に貴賤は無い」はずなのに、いったいどこがどう違うのか・・。

指揮者ブルーノ・ワルターはかって(およそ80年前)「音楽と道徳」というテーマの下で講演し次のような言葉を遺している。

「音楽が人間の倫理に訴える”ちから”、つまり、音楽を聴くことで少しでも正しく生きようという気持ちにさせる効果を信じるべきだ。

「音楽とは何であるか」という問いに答えることは不可能だが、音楽は常に「不協和音」から「協和音」へと流れている。

つまり目指すところは融和、満足、安らかなハーモニーへと志向しており、聴く者が音楽によって味わう幸福感情の主たる原因はここにある。

音楽の根本法則はこれらの「融和」にあり、これこそ人間に高度な倫理的音信(おとずれ)をもたらすものである。」

以上のとおりだが、高度な「倫理的音信」とはうまいことを言いますね。

モーツァルトとポピュラー音楽の違い、言い換えると「芸術と娯楽の違い」は詰まるところ「人間の倫理感に訴える力」の多少にあるんでしょうかね。

とはいえ、そもそも「倫理」っていったい何?

「広辞苑」によると、「人倫のみち。実際道徳の規範となる原理」とあって、これまたよくわからん(笑)。

だいたい倫理観といっても、自分の場合はクラシックを聴いて「正しく生きよう」なんて思ったことはない。まったく要らん世話だね(笑)。

ただただ名曲を聴いて「生きる喜び=生きててよかった!」を実感す
るだけである。

さらには「倫理なんて堅苦しいことを言うな! 聴いててスカッとすればそれでいいんだ」という方も沢山いらっしゃるだろうし・・。

「芸術と娯楽の違い」について快刀乱麻の答えが欲しいところだが、読者の皆様はどう思われますか?

解答を丸投げしてしまい、まことに申し訳ありません(笑)。



この内容に共感された方は励ましのクリックを → 



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「二番手」が好きな理由~その3~

2022年08月20日 | オーディオ談義

前々回の「その2」からの続きです。

たった1枚のビニールシートをSPボックスの開口部(底板)に敷くことによって激変した「AXIOM80」(オリジナル:以下「80」)を、うまく鳴らせそうなアンプを次から次に登場させようというシリ~ズだが、その前にこのSPユニットの歴史に触れておこう。

10年ほど前に非常に熱心な「80」の愛好者で知られるSさん(福岡市)からいただいた資料がこれ。

「私がAXIOM80購入時に調べたユニットの見分け方の情報があったので、ご参考までに添付しておきます。確かに、カンチレバーもコーン紙もオリジナル版は復刻版よりも軽く造られています。反面、復刻盤は耐久性を重視したのかも知れません。それと、第Ⅰ期のものはマグネットの材料と磁束も異なるようです。ただしその分、時代が経っているのでかえって復刻版より磁束が落ちているかも?ですが。」 

   

   第Ⅰ期

    第Ⅱ期

   第Ⅲ期

 

    オリジナル

 初 期

後 期

   復 刻

製造年

 

 

 

1950年代末

~1960年代前半

 

1960年代

   後半

 

1970年代

   前半

 

1984年

~1985年

製造工場

 工場名

 場所

 

WEMBLEY

ミドルセックス州

 

WEMBLEY

ミドルセックス州

 

HAVANT

ハンプシャー州

 

HAVANT

ハンプシャー州

マグネット

形状

材質

総磁束

磁束密度

 

Rエッジ

チコナル

62,000maxwell

17,000gauss

 

   45°角エッジ

   アルニコ

   58,000maxwell

16,000gauss

 

  45°角エッジ

  アルニコ

   不明

      不明

カンチレバー

材質

厚さ

 

  ベークライト

    薄

 

ベークライト

 薄

 

強化繊維PT 

  厚

 

  強化繊維PT

    厚

高域用サブコーン

 材質

 色

 

 ベークライト

茶or 黒

 

ベークライト

  黒

 

パルプ

 

   パルプ

    黒

フレーム

 材質

 製造法

 塗装

 

亜鉛合金

ダイキャスト

無塗装

 

亜鉛合金

ダイキャスト

    無塗装

 

   鉄

   鋳造

   グレー塗装

コーン紙

 形状

 厚さ

 コルゲーション

 

 折返しエッジ

    薄

   表・裏

 

折返しエッジ

  薄

 表・裏

 

切放しエッジ

  厚

  表

 

  切放しエッジ

    厚

    表

さらに追加して、ご自身が所有されている(最初期の)「80」の写真を添付していただいた。機能に徹した“姿かたち”と見た目の美しさが渾然一体となって実に素晴らしい。

     

というわけです。

結局「オリジナル」と「復刻版」の見分け方は「マグネット部分が丸エッジかor角エッジか」に尽きるようですよ。

で、いよいよ「三番手のアンプ」の登場です。我が家で一番お金のかかっていないアンプです(笑)。



来歴を述べると、当初は知人に「チャンデバ」用として組み立ててもらったのだが途中から方針変更。

なぜかといえば、オークションで「TRIAD」(トライアッド)製のごく小型のプッシュプル用出力トランスを運よく落札。たしかペアでたったの7000円くらいだったと記憶している。

で、何とかこのトランスを活用したいとの目論見で「K」さん(大分市)にパワーアンプ用として改造していただいたもの。

音質にもそれほど期待しておらず、ただ「部品を遊ばせておくのがもったいない」という程度の軽い気持ちが発端だった。

当初は、前段管が「6SL7」出力管が「6SN7」だったが、響きの素っ気なさに不満を覚えて、ソケットの変換アダプターを使って前者を「12AT7」へ、後者を「6FQ7」(RCA:クリアートップ)へ、そして整流管を「GZ32」(ムラード:英国)へと交換したところ、期待以上の音質に唖然とした。

安物のアンプ、しかもこんなミニチュア管からこういう音が出ていいのか(笑)。

音にスピード感があるし、響きも十分だしまったく言うことなしで、とても信じられない!

そもそもは前段管(電圧増幅管)として使用されるのが一般的だが、この「6FQ7」と「出力トランス」のプッシュプル接続が絶妙な効果を発揮したのに違いない。

「80」はアンプに対して常に厳しい姿勢を取ると思ってきたが、逆に埋もれたアンプを発掘し、育てる面もあるんですねえ・・。

感無量ですぞ!(笑)

以下、続く。



この内容に共感された方は励ましのクリックを → 
 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読書コーナー~油絵は謎をささやく~

2022年08月19日 | 読書コーナー

およそ1か月前に紹介した「ミステリーの傑作」をご記憶だろうか?



念のため抜粋すると、

「巻を措く能わず」(かんをおくあたわず)という言葉がある。「非常に面白くて一気に最後まで読んでしまう」という意味だが、まさに本書が該当する。

食事に時間を割くのが忌々しくなるほどで(笑)、年に数冊出会えるかどうかの傑作。

著者の「翔田 寛」(しょうだ かん)氏は過去に江戸川乱歩賞を受賞されている。上から目線の物言いになるが、当時から「この人は才能あり」と思っていたが、期待に違わず次から次に傑作をものにされている。

そして最新刊が本書(2022年3月26日)だ。~以下、略~

という内容だったが、このほどメル友の「I」さん(東海地方)がこの本を読破されたそうで、そのブログ「ジャズとテニスの雑記帳」を紹介させていただこう。(無断転載お許しください)


「音楽&オーディオの小部屋」さんが7月16日の記事で紹介されていた、翔田 寛 さんの 「油絵は謎をささやく」を読みました。

一気に読みました。格別な面白さでした。

素晴らしい構造を持った作品で、その重厚さは海外の傑作ミステリーに通じるものを感じます。

作者は1958年生まれ。本年64歳。今年の発表作です。

人の年齢が気になって仕方がありません・・・何故でしょう・・・

この作家さんは読み込みたいと思いました。

図書館の蔵書を6冊チェック!」

とまあ、以上のような内容だった。

人さまのお役に立てるのはいつでもうれしいものだが、ありがたいことに「I」さんとは読書の好みが一致するようですね。

オーディオも好みの音質が一致すると最高ですが、こればかりは一度聴かせていただきたいものです。

なお、文中に「人の年齢が気になって仕方がありません」と、ありましたが実は私もそうなんです。

気になる理由は人それぞれでしょうが、ネットでググってみるとどちらかといえばネガティブに受け取られているようですね。

で、自分の場合でいえば「その人が年輪に相応しい思考回路や行動かどうか」が、一つの「ものさし」になっています。

もちろん、自分が年齢相応かどうかは別問題ですよ~(笑)。

いずれにしろ、長寿者には例外なく敬意を抱きます。適切な「生活スタイル」と「心の平穏」が無ければ長寿は無理ですからね。

最後に、なるほどと思ったブログがあったので紹介させていただこう。

海外経験をした人にはよく理解できると思いますが、日本は年齢を非常に気にする文化があります。芸能人の名前の後やインタビューを受けた人に必ず年齢の記載がありますよね。また、敬語の使い方にも影響するのか最初に何歳か分からなければ気がすまないようですね。私より5歳しか違わないのに既に自称「おばさん」になっている人、「いい年して・・」「もう年だから・・」を使うとか。そんなに意識しなくてもいいのではないでしょうか。

私が住んでいたのはアメリカですが、日本とは違い大人になりたい願望が強い国です。若い=素晴らしい が日本なら 若い=未熟 がアメリカ的でしょうか。20代は社会に出たばかりでまだまだ、30代・40代でやっと一人前に仕事ができる人間という考えです。逆に若くても飛び級して早熟な人もいます。何歳になっても恋愛はするし、70歳で学生になったり。年齢に束縛されない生き方をしませんか!!

大好きな日本だから、年齢を気にしすぎ風潮の呪縛を少しでも払拭できればと思いトピをたてました。同感する人、他人の年が気になる人はどうしてか教えて下さい。今より若くなることがないのなら今を楽しむべし!」

これからも大いに「バラ色の人生」を楽しみましょうよ!(笑)


この内容に共感された方は励ましのクリックを → 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「二番手」が好きな理由~その2~

2022年08月18日 | オーディオ談義

前々回の「~その1~」からの続きです。

オーディオ機器の「二番手」が好きという理由について、復唱すると

1 機器の酷使によって故障するとやばい

2 100点満点は嫌いで、90点くらいが好き。

ちなみに、古来中国では10点満点はこれ以上伸びることがないので不吉とされて忌み嫌われており、9点が良しとされている。

3 どんなに「いい音」でも、1週間も続けて聴いていると変化が欲しくなる!

とまあ、特異ともいえる性格の持ち主は困りますねえ(笑)。

というわけで「二番手のアンプ」の出番となった。



で、このアンプが「一番手」ではなくなぜ「二番手」かといえば、前段管のゲインが少々落ちることにある。

「一番手」の「ECC83」(ムラード:英国)は「μ=増幅率」が「100前後」なのに、「二番手」の方は「30」前後だからかなり違う。

プリアンプのボリュームの位置の9時のところが11時くらいになるし、ちょっと華やかさに欠けるのが難点、その分重厚感は上回る。

で、その欠点を克服するために登場するのがDAC「エルガー プラス」である。

何しろ通常のDACと比べて出力が大きいので、プリアンプのボリュームの位置が9時ぐらいで済むし、低音域の重量感は目を見張るほどだ。

発売時からおそらく20年以上は経っていると思うが、発売当時はたしか250万円前後、現在でもオークションでは60万円前後で取引されているから「名器」には違いない。まあ、持ち主が言うのも何ですけどね(笑)。

で、このエルガー君は室温30度以上で使っていると天板が猛烈に熱くなってくる。

我が家のオーディオルームでエアコンを入れるのは運動ジムから帰ってくる16時以降と決めているので、エルガー君は猛暑の時期は完全に休養させているのだが、「二番手のアンプ」に活躍してもらうとなると背に腹は代えられない(笑)。



天板に載せたヒートシンク(5枚)の上にタオルで巻いた「保冷剤」を2個置いた。もちろん、小型扇風機の活用という手もあるが、スペースが無いので仕方がない。

この状態で2時間おきぐらいに裏返しして計4時間はいけるので、まあ良しとしよう。手のかかるオーディオ機器ほど可愛い(笑)。

で、肝心の音質である!

やはり、DACの「一番手」として活躍中の「A22」(GUSTARD)よりも、量感が一枚上で「AXIOM80」を朗々と駆動するのがたまらなくいい。

解像度は「A22」の方が一枚上だが、差し引きしたら「エルガー」君に軍配を上げたくなるほどで、「71Aシングル」とはべストマッチング。

アンプ、DACとも「二番手」のコンビが上々でメデタシ、メデタシ・・。

で、これ以降も三番手、四番手、五番手のアンプが続々と登場してくるのだが、これがなんとまあ「二番手」とはいわず「一番手」をも狙う勢いで、あの気難しい「AXIOM80」をあの手この手で攻略するんだから、もうたまらん・・。

オーディオ 万歳!(笑)

以下、続く。


この内容に共感された方は励ましのクリックを → 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宗次ホール

2022年08月17日 | 独り言

前々回のブログ「日経新聞に登場された宗次徳二氏」は、思いのほかアクセスが順調に伸びて好評だったので大いに気分を良くし、異例の2日間のロングラン(?)となったが、さっそくメル友の「K」さん(横浜)からご連絡があった。

「そうなんですよ、CoCoカレーの宗次さんは個人で音楽ホールを建てられたことで有名。横浜からは少し遠いので聴きにはいけませんが、ここで録音されたCDは、なかなか良い響きと感じます。

 

〇〇さんと同じで数年前に「ではCoCoでカレー食べて」と六本木のお店に入ったことがありますが、それ以降食べにいってません。

 

私の好みは新宿〇〇のカレー、これは小学生のころ 祖父に連れられ夏休みの楽しみでした。このお店は戦前ボースさんというインドからの亡命者をかくまい(母からですが記憶では)「〇〇のお嬢さんと一緒になった!」と。

母も父(私の祖父)に連れられて〇〇に食べに行ったそうです。

カレーと食後のパフェ、1950年代の当時を思い出させていただきありがとうございました。」

とまあ、以上のような内容だったが九州の片田舎に住む悲哀で「宗次ホール」の存在はまったく蚊帳の外でした!

興味が湧いたので、さっそく「宗次ホール」をググってみると、



客席300人ほどの小ホールでいかにも「響きのいい音」が出そうですねえ。こういうホールなら少々下手な演奏でも「いい演奏」風に聴こえそう(笑)。

オーディオに焼直すと、たかだか我が家の15畳ほどの部屋ではどうもがいても出せない音がきっと出るに違いない・・。

一般的に「(女性の)色の白さは七難隠す」と言われているが、オーディオの場合でいえば「部屋の広さは七難隠す」(笑)。

ちなみに、その「女性の七難」とは、顔立ち、性格、生活態度、老化、悪運、色気の足りなさ、品を指すそうだ。

これをオーディオに当てはめてみると、順に、システムの面構え、音質、電源、寿命と劣化、機器同士の相性の良し悪し、素っ気ない音、機器のお国柄となるのかなあ、これらの欠点が部屋の広さのおかげで何もかも帳消しになるのだから素晴らしい(笑)。

で、このホールには入場料金も回数券販売などにより比較的安価でコンサートに行けるそうだから、名古屋市民が実にうらやましい。

世にお金持ちはたくさんいるが、ソフトバンクの「孫正義」なんか、金儲けの投資にあくせくするよりも、こういう芸術投資ができないものか・・・。

こういう「金、金・・」の人物が、もし命を落としたとしても後には何も残らないし、振り返る人もいないだろう。

宗次さんの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいくらいだ(笑)。

最後に「宗次ホール」で「AXIOM80」(初期版)を是非鳴らしてみたい、いったいどういう響きになるんだろう・・。



この内容に共感された方は励ましのクリックを →
 



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「二番手」が好きな理由~その1~

2022年08月16日 | オーディオ談義

いろんな機器が入れ代り立ち代り登場するのが、良くも悪くも我が家のオーディオの特徴だが、このところスピーカー「AXIOM80」(初期版)がすっかり固定したせいか、全体的に安定感が漂い始めた。

とはいえ、この猛暑の中でいちいち取り替えるのが面倒くさいということも十分ありえる(笑)。

で、駆動するアンプの方も「071シングル」がベストアンプとして君臨してきたが、そのうち段々と不安になってきた。



不安って?

所詮、真空管は消耗品だしその他の部品も似たようなものなので「使い過ぎて壊れたらいったいどうしよう・・」。

ま、人一倍「心配性」というのもありますけどねえ・・(笑)。

とにかく家にいる間はアンプのスイッチを入れっぱなしなので、1日当たり少なくとも10時間以上は酷使していることになる。

で、これにはもうひとつ理由があって、あまりにもお気に入りの音が出ると何となく不安になる、というか、むしろどこかに欠点があった方が安心する・・。

少々風変わりな性格の持ち主なんですよね~(笑)。

そこで、登場するのが「二番手」に位置しているアンプというわけで、これなら万一故障しても動揺が少なくて済みそうだし、それに「一番手」に肉薄できるように欠点を克服しようと、いろんな工夫を凝らすのもまた楽しからずや。

で、具体論に入って肝心の二番手となるアンプの候補としては「71Aシングル」、「6AR6シングル」(三極管接続)、「371Aプッシュプル」、「2A3シングル」、「6FQ7プッシュプル」の5台となる。

お値段の高い順番からいくと、「2A3」「6AR6」「071」「71A」「371プッシュ」「6FQ7プッシュ」となるが、「音質」との相関関係はお値段の開きほどには無いのが面白い。

ちなみに、図体も大きいしお値段の方も一番張る大物アンプ「WE300Bシングル」、「PP5/400シングル」は「AXIOM80」のスピードに太刀打ちできないので残念だがお呼びではない(笑)。

で、これら5台は一長一短あって「帯に短し、たすきに長し」の感があるが強いて挙げればやっぱり「71Aシングル」ですか・・・。



相手が「AXIOM80」となると、我が家では自然に「71系」アンプの出番となる。何よりも素直な音質とスピード感のマッチングがピッタリで安心できるのがいい。

構成は前段管が「AC/HL」(初期版:英国マツダ)、出力管は「71A」(レイセオン:ボックスプレート)、整流管は「80A」(BRIMAR:英国)。

まあ、1号機の「071」アンプと似たり寄ったりだが、前段管の「μ=増幅率」の違いもあってゲインがやや落ちるのが難点。

となると、現在夏休みで休眠中のDAC「エルガー プラス」(dCS:英国)の出番となる。

なぜ?

以下、続く。


この内容に共感された方は励ましのクリックを →


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日経新聞に登場された「宗次徳二」氏

2022年08月14日 | 独り言

およそ2か月前の記事「20億6千万円で落札されたストラディヴァリウス」の記事をご記憶だろうか?

念のため再掲しよう。

「弦楽器専門の競売会社「タリシオ」は9日、日本から出品されたバイオリンの名器「ストラディバリウス」がニューヨークでの競売で、1534万ドル(約20億6千万円)で落札されたと明らかにした。

 タリシオによると「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)の創業者、宗次徳二氏が2007年から所有していた。

イタリアの弦楽器製作者アントニオ・ストラディバリは17~18世紀に約千本のストラディバリウスを作ったとされる。落札されたのは黄金期の1714年に製作し、後に「ダ・ビンチ」と命名された名器。」



この文中に登場された「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者「宗次徳二」氏の名前が何となく記憶に残っていた。

というのも、日本にもクラシック芸術に興味のある富豪が居るんだねえ。

ところが、
去る8月7日(日)付けの「日経新聞・日曜版」に、この「宗次徳二」氏が登場されたのだ!





記事によると、生い立ちが実にお気の毒で実父母の顔を知らぬまま児童養護施設で育ち、雑貨商の養父母に引き取られたものの養父はアル中で散々苦労をかけた挙句に病死。

それからも苦難の連続だったが、それをものともせずに立派に功成り名を遂げられた立志伝中の人物である。

過酷な境遇に育ちながら、誰を恨むことなく明るくひたすら人生を全うされているその生き様に敬意を表するばかり。



ヴィヴァルディの四季(フィリップス:フェリックス・アーヨ盤)も懐かしい。

別府にも「CoCo壱番屋」があるので、食べに行ってみようかな~。

で、話題は変わって、もうひとつ、日経新聞には現在、俳優「山崎 努」さんの「私の履歴書」が連載されている。



「山崎 努」さんといえば・・。



けっして二枚目ではなくいかにも悪役が似合いそうな骨太の個性派俳優さんだが、現在85歳だそうでとてもお元気そう。

ところで、この人の文章が
とても素敵なのである。

他人の文章の良し悪しを評価する資格は持ち合わせていないが、リズム感が良くて歯切れもいいし、無駄な言葉が無いので実に読みやすい。

重厚な演技の裏にはこういう才能も隠されていたんですねえ。

それにしても文中に登場される「河内桃子」さんとは懐かしい!

美人なのもさることながら、いかにも深窓の令嬢らしい「品の良さ」となると、現代の女優さんにはちょっと見当たらないですかね~。



この内容に共感された方は励ましのクリックを →


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「真実はディテールに宿る」の続編

2022年08月13日 | 独り言

前回の投稿後、さっそくメル友の「Mさん」(関西)からメールが届いた。

「ブログの文芸春秋の表紙写真にアイスのスティック?が置いてありますが、演出ですか? 気になって、勇気を出してメールしました。(笑)

コロナの罹患を身近な人から聴くようになりました。十分にお気を付けください。」

思わずアハハと笑ってしまってから次のように返信。

「実は隣町の図書館の名前がありましたのでスティックで隠しただけです。細かいことによく気が付かれる、いかにもMさんらしいと感心しました。

 

「真実はディテールに宿る」、この言葉をMさんに進呈します(笑)」

で、このブログについてだが久しぶりにアクセス好調で通常のオーディオ記事よりも「50位」(グー・ブログ:全体順位)ほどランクアップした。

なかなか共感を呼んだテーマだったようで、そういえば対象がわかりづらいときは「できるだけ細分化せよ」ということが何かの本に書いてあったことを記憶している。

オーディオ機器でいえば、ブランドをはじめどういう回路や部品が使ってあるか、筐体の強度、インシュレーター、口コミの評判、お値段など。

さらには、対象が人間の場合は「容姿、出身地、家庭環境、伴侶、学歴、職歴、趣味、住宅の環境・・・」など沢山あるがこの中のどれかが、あるいは全体が性格を形作っている可能性が高い。

なお、「身近な人がコロナに罹患」は思い当たる節が多くなった。

たとえば今朝の朝食時の家内との会話では「学校の先生をされていた知人からコロナに罹ったと連絡があってねえ・・。

高熱も出ず咳もそれほどひどくなかったけどどうも体調がおかしいのでPCR検査をしたところ3回陰性で、それでもおかしいからと4回目を受けたところやっと陽性反応。

原因は娘から孫の面倒をみて言われて、仕方なく預かったところ感染したみたいとのこと。うかつに預かるわけにはいかないとこぼされていたわ」

といった具合。

用心するに越したことはないが、お盆を迎えて別府市内は県外ナンバーがずいぶん多くなった。福岡、佐賀、熊本、宮崎、山口・・などがうようよ。

大丈夫かなあ(笑)。



この内容に共感された方は励ましのクリックを →


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする