「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ訪問記~2018.1.25・26~

2018年01月30日 | オーディオ談義

ときどきは我が家の音ばかりではなく「耳の洗浄」も必要なのでおよそ6か月ぶりにオーディオ仲間のお宅を2軒訪問した(大分市)。

はじめに、25日(木)は「アルテックA5」を楽しんでおられるNさん宅へお伺いした。

    



Nさんは真空管アンプを自作される方で、まぎれもなくウェスタン党である。プリアンプ(フォノイコ付き)はウェスタンの真空管とトランスを使用され、パワーアンプはWE300B(1980年代)を「モノ×2台」にして愛用されている。

専ら音楽ソースはレコードで当日は貴重なものを聴かせてもらった。

    

3枚セットのレコードが二組あって、ジャケットがご覧のとおり連続シリ-ズになっていて、なかなか艶めかしく、これなら絶対にセットで欲しくなる(笑)。

久しぶりにレコードの自然で潤いのあるサウンドを堪能させてもらった。

翌日(26日)は同じ大分市内のMさん宅へお伺いした。タンノイ・オートグラフ(クラシック用)とクリプッシュ(アメリカ:ジャズ用)の2系統のスピーカーを楽しんでおられる。

       

Mさんもまた大のレコード愛好家で4台のプレイヤーを駆使され、それぞれ真空管式のプリとパワーアンプ(2系統)で駆動されている。

初めにピカリングのモノラルのカートリッジで、女性ボーカルをクリプシュで聴かせてもらったところ、音の生々しさに驚いた。やっぱりジャズはモノラルに限る。

次いで、つい先日話題にしたドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」を、オートグラフで聴かせてもらった。今回の訪問の主な目的の一つである。

我が家ではピンとこなかった「ペレアス・・・」だが、オートグラフで聴くのならこの曲目の魅力の一端に触れることができるかもしれないというのが動機。

自分の鑑賞力不足を棚に上げて再生装置の責任にしたい気持ちがやまやまである(笑)。

レコードで聴かせてもらうのが一番だが、CD盤(アンセルメ指揮)しか持ってないのでCDプレイヤーで鑑賞させてもらうこととなった。

すると、やっぱり予想した通り、オートグラフ独特の響きというのか、決して写実的ではないが漠然とした雰囲気感の再生に一日の長があるスピーカーの方がこの曲には向いていると思った。

流石に貫禄のオートグラフ!

オーディオに一般的に求められる分解能や量感、周波数レンジ、音色の艶などの要素をひとまとめにして「それがどうした」とばかり、軽く一蹴するところがある(笑)。

それにしても今回の訪問を通じて2日間じっくりレコード再生を楽しませてもらったが、CDには求められない良さは十二分に理解した。

ただし、上質のフォノモーター、アーム、カートリッジなど調整部分が多すぎるので、今さら後戻りをする積りはないが、もしレコードをそのまま愛好していたら、我が家のウェストミンスターからオリジナルユニットを追放することは無かったかもしれないと、帰りのクルマの中でつくづく思ったことだった。

いったい、どちらが良かったんだろう・・・。



 


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独アヴァンギャルドのスピーカー

2018年01月28日 | オーディオ談義

我が家が購読している新聞は「読売新聞」、そしてお隣さんは「日本経済新聞」(以下、「日経」)。

当方の提案により「前日付け」の新聞をお互いに交換しだしてからもう1年半ぐらいになるかなあ~。おかげさまで日経は経済専門紙にもかかわらず文化面の話題も豊富なので実に重宝している。

たとえば、ジャズ史に名を刻む名録音技師「ルディ・ヴァン・ゲルダー」の訃報をいち早くそして詳しく報じたのも日経だった。それに全般的に記事の内容が公平中立だし、精確だし、フィーリングがとても合う。

その信頼できる日経が1月21日付の日曜版で大きく掲載していた記事がこれ。

     

お粗末なデジタルカメラを使っているので、細かい字が読めないのが残念(笑)。

記事の中身を要約してみよう。

「独アヴァンギャルド・アコースティック社のスピーカーシステムからは奥行きと透明感のある音が体を包むようにあふれてくる。持ち主は全国の音響ファンにその名を知られるGさんで、本職は医師。

この圧倒的な佇まいの高級オーディオはGクリニック(北九州市)に併設された「音楽療法室」にある。

膨大な音楽コレクションから数万曲を記録装置に納めている。クラシック・ジャズ・ポップスだけでなく、演歌「津軽海峡冬景色」など年配の患者にも親しみやすい曲を選んで流す。

Gさんはジャズ評論家としても知られる。専門誌が主催するジャズオーディオ・ディスク大賞の選考委員長で選考には12年も関わっている。

知名度や販売枚数、業界内の評判に左右されず、「中立な立場で良いモノだけを読者に届けたい」。そのために毎月数十枚のCDを国内外から取り寄せて聴き込む。

1994年にクリニックを開業した際に「音楽を診療に役立てたい」とオーディオルームを併設した。

上質な音楽との出会いによって人生は豊かになる~自らや患者の変化を通じて確かめたその思いは、AIの活用やオーディオルームを備えた図書館構想など様々なアイデアを生み出し、実現に向けて動き出している。」

と、以上のとおりだが持ち主はとてもジャズに造詣の深い方のようだ。

親しいメル友さんによると、ジャズとクラシックでは音の鳴らし方が違うそうで、「極端にいえばジャズの再生は何でもありですが、クラシックは一筋縄ではいきません。」とのことだが、はたしてアヴァンギャルドは弦楽器をうまく鳴らしてくれるんだろうか?

音楽療法としての役割を担っているそうなので興味津々。

ググってみると同スピーカーは2015年生産完了で、当時のお値段は630万円なり。

お値段を聞いてもけっして驚かないぞ!(笑)

高額なスピーカーで思い出すのが、昨春(2017年)の「九州ハイエンド・オーディオ・フェア」で聴かせてもらった「G1 GIYA」(ジーワン ギヤ)というスピーカーだった。

      

お値段は900万円でレコード・プレイヤーやアンプなどすべて合わせて4000万円近いシステムだった。さすがにとても「いい音」だと思ったが、全然手が届かないほどの音だという印象は受けなかった。むしろ「AXIOM80」の方が部分的には上回っていると意を強くした記憶がある。


最後に、このアヴァンギャルドだが、仲間に連絡したら「ぜひ聴いてみたい」とのことなので、気候が良くなって暖かくなったらぜひお伺いさせていただきたいと思っている。

 


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大型システムの出番が少ない理由

2018年01月25日 | オーディオ談義

大雨や大雪、そしてよほどの台風が来ない限り、毎日きまって午前中に団地の中を30分ほどかけてウォーキングしている。

巡回コースもきっちり決まっているので、通りすがりのそれぞれのお宅の駐車場にはどんなクルマが置いてあるか自然に目に映ってしまい、否が応でもナンバーとともに頭に入り込んでいる。

そういう中、ベンツと軽乗用車(以下「軽」)の2台が仲良く並んで駐車しているお宅があって、その対比が何となくおかしくて道路脇を通るたびにひときわ関心を持って眺めている。

両車の駐車している割合となるとこうである。

10日間で均したとすると、5日間は両車ともにあり、4日間は「軽」だけが無く、1日はごくたまにという感じでベンツだけがない。

つまり、「軽」の出番がとても多くて、ベンツの出番となるとごくわずかである。おそらく「軽」のほうが手軽に乗り回しやすいし、駐車も楽だしで需要が多いのだろうと推察している。

まあ、都会ならいざ知らず田舎で買い物程度の近距離にベンツを乗り回すおバカさんもいないだろうから、そんなことなら高価なベンツなんか何も必要ないのにと、おいらのようなビンボー人はつい思ってしまう。

まあ、ベンツとなると乗るよりも持つ楽しみという要素があるのかもしれないが(笑)。

実は、我が家のオーディオシステムにも似たような現象があることに気が付いた。

「軽」に相当するのが3系統の中型スピーカーであり、ベンツに相当するのが比較的大型の「D130(イン・ウェストミンスター)+AXIOM80」である。

   

先日お見えになったYさんが「この大型システムさえあればもうほかは必要ないでしょう」と、太鼓判を押されるほどの「いい音」が出る。

不遜だが自分もそう思う。歯切れが良くて制動力を伴った本格的な低音が苦も無く出るし、中高音域の抜けの良さはAXIOM80だけあってとても素晴らしい。まったくベンツ並みの高性能を誇っている(笑)。

ところが、日常聴くとなるとこの大型システムのスイッチをオンするのが何となく億劫になってしまい、自然に中型スピーカーに手が伸びてしまうのが我ながら何とも不思議。

改めて、このおかしな心理状況について自己分析してみた。

 オーディオマニアとして完成された音にはあまり興味が湧かない。逆にいえば未完成な音ほど意欲が湧いてきて生き生きとしてくる。

 2ウェイマルチで鳴らしているので、チャンデバとアンプ2台のスイッチを入れるのが少々面倒くさい。

 とてもいい音だと思っているのに音楽ソースによっては変な音が出たりすると幻滅する可能性があるのでそれが怖い。機器の故障にたいする不安も常に頭の片隅にある。

 どんなに「いい音」が出たとしても大型システムにはそれなりの大味な部分があるのは否めない。「壺中の天」(後漢書)という言葉があるが、中型システムで「小天地」を楽しむのが自分の性に合っている。

 主な音楽鑑賞の対象はクラシックであり、これはハーモニーを楽しむジャンルなのでジャズと違って大型システムは必ずしも必要としない。

以上の5点を思いつくままに書き出してみたが、こうして冷静に眺めてみると一番もっともな理由はやはりだろう。

これまで、よそのお宅でも大型システムを何度か聴かせてもらったことがあるが、その時点では感心するものの時間が経ってみるといつのまにか印象が薄くなって忘却の彼方に去っていく音ばかりだった。

スケールの小さい「ちまちま」した自分の性格がどうしてもオーディオに反映されるのかもしれない(笑)。

ただし、昨年(2017)12月のブログ「音楽とオーディオを通じて人生の質を高めよう」の中で、村上春樹さん(作家)がこう言ってたことを紹介した。

「微妙な小さな差を識別できることで”人生の質”が違ってくるし、価値判断の絶え間ない堆積が人生を作っていく」

これからすると、「小天地」だからこそ微妙な差を楽しむことができるともいえそうだ。

と、ここまで書いてきて、我ながら適切な表現を思いついた。

毎日食べるとなると淡白な和食が一番いい、こってりしたビフテキはときどき味わうだけで十分だ(笑)。

 


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活躍するウッドホーン

2018年01月23日 | オーディオ談義

前々回のブログ「信じられない価格で落札した・・・」に登場したウッドホーン。

                  

楕円形ユニット(グッドマン)の取り付け加工が想像以上にうまくいって、大団円の巻(まき)だったが、しばらくするうちにいつものとおり「欲」が出てきてしまった。オーディオの推進力は「欲と不満」だといつぞやのブログで述べたばかりだが・・
(笑)。

この洒落たウッドホーンを「骨の髄までしゃぶってやろう」とばかり、今度はフルレンジではなくて中高音域専用のユニットとして鳴らしてみることにした。

そこで出番となったのが実験用として活用している自作の箱に容れた「ワーフェデール」(口径30センチ:赤帯マグネット)。これをウーファーがわりにし、この上に載せて2ウェイにしてみた。

             

左の画像が従来の「ワーフェデール+ミダックス+075」の変則3ウェイ、右の画像がこの度の新しい組み合わせ「ワーフェデール+グッドマンの楕円形ユニット」である。

ついでにネットワークも入れ替えて「パイオニア」(クロスオーバー:4000ヘルツ)から「テクニクス」(クロスオーバー:1200ヘルツ)へ。

せっかくグッドマンのフルレンジ用ユニットを中高音域用に使っているのだから口径30センチのユニットを4000ヘルツまで引っ張るよりも、1200ヘルツまでに止めた方がきっとメリハリが出るはずだと踏んだ。

ワクワクしながら聴いてみると、これがちょっと「あきまへん」・・・。

インピーダンス8Ω用のネットワークに15Ωのグッドマンを使ったせいか両ユニットの繋がりに違和感を覚えてしまった。

こうなると倉庫に大切に直し込んでいた同じワーフェデールのコーン型ツィーター「スーパー5」(8Ω:口径10センチ)の出番となる。これなら同じインピーダンスなので、これをグッドマンの代わりにウッドホーンに取り付けてみるとしよう。


       

画像左側がワーフェデールの「スーパー5」で、右側は同じくワーフェデールの口径30センチのユニットである。これで赤帯マグネット同士の純正コンビとなる。

ただし、使う前にワーフェデールのユニットにお詳しい静岡県のTさんに「スーパー5はクロス1200ヘルツでも使えますか?」とお尋ねしてみた。

すると、ありがたいことに次のようなご返事があった。

Super5を1,200Hzまで下げて使ったことは私もなかったので、Wharfedaleの古いカタログを見てみました。カタログでは、赤帯アルニコのSuper5は確認できませんでしたが、フェライトのSuper5が掲載されておりました。

磁力はともかく、再生帯域に関しては、基本的な変更はないと思いますので、赤帯アルニコについてもこの数字は変わらないと思います。
 

これによると、Super5は400~17,000Hz、ちなみにSuper3が1,000~20,000Hzとなっています。したがいまして、1,200Hzでのクロスは可能だと思います。(400Hzですから800Hzでしたら-12dB、1,200Hzでしたら-6dBも可能といったところでしょうか。) 

以上ですが、参考になれば幸いです。」

ということで、口径10センチといえども侮るなかれ、1200ヘルツまで下げて使えることが分かってハッピー(笑)。さっそくバッフルに丸い穴を開けてウッドホーンに取り付けてみた。

     

これで良し、グッドマンと比べるとウーファーとの繋がりが随分良くなった気がする。

とはいえ、過去の経験からして自己満足がいかに危険であるかは骨身に沁みている(笑)。

「プレイヤーは審判役を兼ねてはいけない」が、我が家のモットーなのでご意見番のYさんに来ていただくことにした(21日)。

どちらも好き者同士なので3時間に亘って、ああでもない、こうでもないと試行錯誤した末に、結局最後に落ち着いたのはクロスオーバーを4000ヘルツにした一番オーソドックスな組み合わせだった。

Yさんの主張の核心はといえば「ネットワークを使わずにグッドマンをフルレンジで鳴らし、コイルとコンデンサーを使って低音域をワーフェデールの30センチウーファー、高音域をJBL075ツィーターでそれぞれ補強する」というものだった。

成る程と思ったが「スーパー5」の澄み切った高音に未練があるので、
しばらくはこのままで聴いてみることにしよう。

 


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ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」

2018年01月20日 | 復刻シリーズ

50年前くらいの旧い話になるが、当時優れた音楽評論で知られた「五味康祐さん」(作家:故人)が個人的に秘かにメモされていた「クラシック音楽ベスト20」というのがある。

そのうちのベスト10を掲げてみると、

1位 モーツァルト「魔笛」(カラヤン)  2位 ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」(アンセルメ) 3位 バッハ「平均律クラヴィーア曲集(ランドフスカ) 4位 「空欄」 5位 バッハ「無伴奏チェロソナタ第1番、2番」(カザルス) 6位 「空欄」

7位 バッハ「三つのピアノのためのコンチェルト」(カサドジュ) 8位 ヴィオッティ「ヴィオリン協奏曲」(ペーター・レヴァー) 9位 フォーレ「ノクターン6番」(エンマ・ボワネ) 10位 モーツァルト「フィガロの結婚」(カラヤン) 

となる。

あくまでも個人的な好みの範囲なのだが、1位に挙げられた魔笛はこれまでのブログでも再三再四述べてきたようにクラシック音楽の最高峰としてまことにふさわしい曲目で、かの文豪ゲーテも魔笛を愛していたし、楽聖ベートーヴェンに至っては魔笛を最高傑作と称え、感銘のあまり「魔笛の主題による12の変奏曲」を献呈している。

私見だが、このオペラを愛好しない限りモーツァルトのほんとうの美は味わえないし、逆説的に言えば魔笛でもってはじめてモーツァルトの美に陶酔できるといえよう。

問題は2位の「ペレアスとメリザンド」である。

あの五味さんが堂々の2位にランクされるほどだからきっと素晴らしい音楽に違いない。

ドビュッシーの唯一のオペラで2時間半にも及ぶ大作を、ちょっと本腰を入れて聴きたかったので2組のCDを求めてみた。

五味さんご推奨の「アンセルメ盤」(2枚組)と、近代のデジタル録音の「ハイティンク盤」(3枚組)である。
              

後者のハイティンクは昔から大好きな指揮者で、彼が指揮したものはハズレがないので何のためらいもなく選んだ。「田園」、「ヴァイオリン協奏曲」(ベートーヴェン)、そしてオペラ「魔笛」などいずれも素晴らしい。

ちょっと、前置きが長くなったが「ペレアスとメリザンド」の内容をネット記事からかいつまんで紹介すると、

「5幕の抒情劇《ペレアスとメリザンド》は、クロード・ドビュッシーが完成させた唯一のオペラである。台本には、著名な詩人モーリス・メーテルリンクの同名の戯曲『ペレアスとメリザンド』が、ほぼそのままの形で用いられている。 

1893年に着手され、およそ10年かけて1902年4月30日にパリのオペラーコミック座で初演された。 

これは、王太子ゴローの弟ペレアスと王太子妃メリザンドによる禁断の恋の物語である。本作の録音は数多く、定期的に上演されているが、オペラ愛好家の間でも、必ずしもすぐに理解できるような作品であるとは見なされていない。しばしば印象主義音楽のオペラと呼ばれるが、しかしこのような皮相な見方は、ドビュッシー自身が遺した解題に楯突くものである。 

旋律法はムソルグスキーの影響を受け、伝統的なアリアとレチタティーボの分離が避けられ、両者が融合されている。つまりフランス語の抑揚の変化がそのままピッチとリズムの変化に置き換えられているため、歌うというより語るような旋律となっており、伝統的な意味での旋律的な要素は目立たなくなっている。

しかしこのようなドビュッシーの旋律概念の再発見(もしくは革新)は、その後のシェーンベルク、ヤナーチェクやバルトークの旋律法(パルランド様式)にも明瞭な影響を与えている。」

以上のとおりだが、「オペラ愛好家の間でも必ずしもすぐに理解できる作品だとはみなされていない」、しかも「歌うというよりも語るような旋律」とは、いかにも取っ付きにくそうだ。

いずれにしろ音楽鑑賞に理屈はいらないので、このオペラをアンセルメ盤とハイティンク盤とぶっ続けで5時間ずっと聴きとおしてみた。こういう曲目はこれまでの経験から「さあ、聴くぞ」と正面から向かい合うとハズレがちなのでミステリーを読みながらBGM風に流してみた。

すると、想像どおりとても一度や二度聴いただけでは理解し難い曲で明らかに万人向けの音楽ではないというのが第一印象。

こんな「ややこしい曲目」がどうして五味さんのような稀代の音楽愛好家の琴線に触れたのだろうか?

それを解くカギが五味さんの著作「西方の音」に記されているので紹介してみよう。(112頁)

「ニイチェはワグナーを捨ててモーツァルトに回帰したが、ドビュッシーもまた、一時はワグナーの熱烈な信奉者だった。文筆家と違って彼はやがて音楽でワグナーを通過し、『ペレアスとメリザンド』を作る。

ワグナーの過度の雄弁や饒舌が我慢なりかねたと、ドビュッシーは言っているが、(言葉で表現できないところから音楽は始まるべきだ)、一方では『従前の歌劇はどうも歌が多すぎる。台詞が詩本来の簡潔さで要求するドラマの進行を、何ものも、音楽さえ(いかにそれが美しく作られていようと)妨げてはならないし、詩が要求せぬ音楽的発展はすべて、間違いだ』

そう言ってペレアスとメリザンドを彼は書いたが、このオペラの画期的傑作に、ワグナーの半音階的和声法を聴きとるのはさほど困難ではない。

白状すると私ははじめてアンセルメ指揮のLPでペレアスとメリザンド全曲を聴いたとき(昭和28年)、音楽というにはあまりに詩的過ぎるその楽想の扱い方に、こんなオペラがあったのかと茫然としたが、その後『ラインの黄金(ワグナー)』全曲を聴いてドビュッシーがワグナーからどれほど多くを汲み取ったかを知った。

ドビュッシーのあの象徴性とワグナーの饒舌とはおよそ両極端のようだが、ワグナーの楽劇がなければ、やっぱりペレアスの絶唱はうまれなかったろう」。

というわけで、自分如きの感性ではとうてい歯が立たなかったはずというのがよく分かった(笑)。

また、この曲目の鑑賞はシステムによっても大きく左右されるようで、CDのように細部にわたって
音のメリハリが利いた写実的な再生スタイルは向いてない気がする。再生装置の責任にするわけではないが、「漠然とした雰囲気感」(?)の再生に優れたレコードの方が断然向いていそう(笑)。

きっと五味さんが愛用されたシステム「タンノイ・オートグラフ」(モニターレッド・イン・オリジナルエンクロージャー)と真空管アンプ「マッキンのC22+MC275」との組み合わせがその真骨頂を十二分に発揮したに違いない。

今回はオーディオ的再生能力が必ずしも音楽鑑賞には良とならないことに気付き、少しばかり慄然としたことだった。



 


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信じられない価格で落札した「ウッドホーン」!

2018年01月18日 | オーディオ談義

何かと忙しい師走(2017)の下旬に落札したウッドホーン。

特筆すべきは落札価格のことで運良く無競争のままの1000円だった!ネットオークションをこれまで10年以上やってきたが史上最低の落札額だ(笑)。

これがですよっ、信じられます~?

          

出品者はリサイクル専門の業者で、どんな高級機であろうとすべて1000円スタートなのでときどき番狂わせがあったりして大いに楽しませてもらっている。

自分のようなビンボー人にとってはお誂え向きのオークションというわけだが、今回のケースではおそらく真ん中の仕切り部分が「目ざわり」で使い道が難しそうで、ためらった方が多かったに違いない。

これをうまく加工すると、以前に知人から譲ってもらったグッドマン(イギリス)の楕円型ユニット用のホーンに使えるとピ~ンときたねえ(笑)。

実際にウッドホーンをつくるとなると大変な手間と時間を要するし、凄く愛着も湧くだろうから、おそらくマニアの遺品として出された可能性がある。

真相はやぶの中だが、おいらが有効に使ってあげるからどうかご安心ね~(笑)。

現物が到着してみると、少額にもかかわらずいっさい手を抜くことなくとても丁寧な梱包でさすがに専門業者だと感心した。ただし送料が2000円と品物の2倍かかった!

お目当ての品物よりも送料の方が2倍もするというのはなんといっても不合理だよねえ、例えていえば税務官が1万円の税金を徴収するのに2万円の出張旅費を使って取りに行くようなものだろう。

ま、いっか、1000円単位の話だし~(笑)。

さて、年始早々から大掃除や機器のトラブル、遠来のお客さんたちの対応などで、忙しかったがようやく気持ちのゆとりができたので一昨日(16日)の午後、加工に取り掛かった。

まず真ん中の仕切り部分をノコギリで切って取り払う。次にグッドマンのユニットの形に合わせてジグソーで薄板のバッフルを楕円形にくりぬく等々。

    

無事取り付けが完了して、「AXIOM80」の上に載せてみた。

   

もちろん単体のフルレンジで鳴らす(後面開放)わけだが、はなから低音は期待しておらず中低音域から高音域にかけての粒立ちの良い音を期待したわけだが、まさに狙い通りだった。

流石はグッドマン!

ユニットの大きさからすると明らかに大ぶりのどっしりと重たいアルニコマグネットが付いているだけのことはある。

おそらくテレビかラジオ用に使用されていたユニットだろうが、ホーン効果が凄く利いていて、ボーカルや小編成の音楽を聴くのならこれで十分で、フルレンジのメリットが十二分に発揮されている。

流石にイギリス人はラジオごときの音でもいっさい手を抜かない耳の肥えた人種であるとの感をいっそう深くした。

使用したアンプは「PP5/400シングル」アンプである。同じイギリス勢同士とあって相性は抜群。

たまたまオーディオルームに入ってきたカミさんが目ざとく見つけて「これって、なかなか見かけがいいわね~。」と感心したように言う。(高価な品物だと)勘繰られると拙いので、すかさず「これは1000円で落札したんだぞ!」

これで5系統目のスピーカーが完成したが、音質からすると信じられないような価格で出現したことになる(笑)。



 


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広がる交流の輪

2018年01月16日 | 独り言

先日の試聴会(2018・1・8)は遠来のお客様を交えて実に楽しい思い出になったがその後いろいろ波紋が広がっているのでそれを述べてみよう。

まず、いつも頼りにさせてもらっているメル友の「I」さん(東海地方)から次のメールが届いた。

「(試聴にお見えになった)お客様は誰かな?と考えていました。(ウェスタンの)15Aと言えば・・・そんな時に、ボロトレーンさんからメールがあり、「〇〇邸への訪問者は「ゴン蔵さん」だと思いますよ」とのことでした。当たりでした。 

AXIOM80をどう鳴らされているかが第1の目的だったのでしょうね。貴邸のAXIOM80は堂々たる景観で、特にあのウッドホーンは有無を言わさないものがありますね。素晴らしい!! 

実は昨年、ゴン蔵さんはボロトレーン邸に来られています。お二人は機器の貸し借りをする仲ですよ。」

そうですか、お見えになった京都のOさんは「別名・ゴン蔵さん」なんですね! 世間は広いようで狭いですねえ~(笑)。

また、このメールの文中に登場される「ボロトレーン」さんは、システムに独自の工夫をされており、とてもご熱心な方のようで、同じ県内の「I」さんがご訪問されるたびに「素晴らしい音です!」と手放しで絶賛されている。

オーディオをはじめあらゆることに「うんちく」を傾けられる「I」さんが、それほど絶賛されるのなら、そのうちボロトレーンさん宅へぜひお伺いして試聴させていただきたいと常日頃から思っている方である。

そこで、せっかくの機会なのでこの度「I 」さんを通じて、ボロトレーンさんのシステムの画像を入手したのでご紹介させていただこう。

    

それぞれのユニットの位相を一致させるために振動板の位置が縦一列に整合されるなど、見るからにオールホーンタイプのこだわりのシステムである。

オーディオの華であるスピーカーに大いに個性を発揮されているところに自分と同じ匂いを感じるので(笑)、ぜひお伺いして聴かせていただこうとの決意を新たにした。

ボロトレーンさんからのコメントにはこうありました。

「ちょっと変な事をやっています。先駆者と同じ事をやったら経済力だけの違いになるので、少し目線を変えて実験しています。  

40年前から箱の音が耳に付き、箱の無い低音を求めています。学生時代は東京だったので新宿のピットインや他で生の音を聴く様になり、箱で付加される、ボワーン、ボワーンが不自然に聴こえ、原音に付加しない低音を狙っています。」

以上のとおりだが、これまでのブログでも再三再四述べているように低音域の「量感と分解能の両立」が数あるオーディオの課題の中でも最大のテーマだと思っている。

この道に迷い込むと誰もが持つ悩みだが、この部分こそは持ち主のセンスと力量が一番試されるところで、我が家でもいまだに「ストレイ シープ」の状態です(笑)。したがってボロトレーンさんの試みは参考になる方がきっと多いことだろう。

また、当の「ゴン蔵」さんからはどちらかといえば寡黙な方だったが試聴会当日にもいろいろ教えていただいた。

たとえば我が家のプリアンプの基盤回路は「J.D.S」(ジャディス)だが、「一番相性が良かったのはフランス製の「7062」(E180CC)真空管でしたよ」と述べたところ、「それは同じフランス製ですからね。」との言葉が返ってきた。成る程、「ジャディス」がフランス・ブランドとはついぞ気が付きませんでした。

また、ゴン蔵さんは「ゴン蔵の気まぐれ日記」というブログでやはりオーディオ関連の記事を投稿されている。

今回の九州遠征についても、「九州遠征~別府編~」(12日付け)(クリック可)として搭載されており、我が家のサウンドについて客観的な視点から述べられているので関心のある方はどうかご覧になってみてください。ほかにも興味深い記事が満載されています。

こうして全国区を舞台にしながらオーディオに熱心な仲間たちの交流の輪が広がっていき、実践的なノウハウが得られることで、これからもっともっと音が良くなっていくかもしれないとワクワクする今日この頃です(笑)。


 


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新春早々のトラブル勃発

2018年01月13日 | オーディオ談義

前回のブログ(2018・1・10)に搭載したように、遠路お見えになったお客さんたちとの試聴会は自分では上首尾に終わったと勝手に思っているが(笑)、それでも惜しいことに誤算が2点ほどあった。詳述してみよう。

まず1点目はお客さんたちがお見えになる直前になってdCS(英国)のCDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」が故障してしまった。CDをトレイに入れても小窓に「NO DISK」の表示が出て読み込まない!

確率としては3枚に1枚程度の読み込みなので、これでは実戦にはとうてい使えない。

   

これには焦ったねえ。肝心な時になって、この役立たず奴が!(笑)。

こういう故障の原因ともなると、ピックアップのレンズが汚れている場合が多いそうだが、素人が勝手に弄って壊しでもしたら高いものにつくのであっさり諦めて修繕に出すことにした。

そもそも、このトラポにはいい思い出がない。2年おきぐらいに故障ばっかり。dCSの出自を辿ると潜水艦のソナー探知用のデジタル解析業務に行き着くが、トラポのメカに至ってはきっと門外漢なのだろう。

仕方なく待機させておいたソニーのCDトランスポート「555ES」を使うことにした。これはdCSと同じピックアップシステムを使っているので、修理用のスペアとして求めたもので本番での活躍はまったく想定していなかったが仕方がない。

続いて組み合わせる同じdCSのDAコンバーターの「エルガープラス」だが、どこといって故障はなかったが、つい最近修繕を終えて戻ってきたワディアの「27ixVer3.0」と比較してみると明らかに音に元気がない。

     

製造時から10年以上経過しているので、これもどこかコンデンサーなどがヘタっているのだろう。仕方なく2機ともオーバーホールすることにして購入先のオーディオショップ(東京)に送ることにした(10日)。

    

そういうわけで、試聴会当日の「音の入り口」は「ソニー + ワディア」の異色のコンビの組み合わせとなってしまった。もちろんクロックリンクも機能しないし、もう最悪。

もしdCSのコンビが万全だったら、もっと凄いことになっていたに違いない(笑)。

続いて2点目の誤算というか心残りは
昨年(2017年)の12月からたびたび話題にしているスピーカーの「ワーフェデール+メロンホルン」。

いろいろ苦労しているもののまだ満足できる音が出ていないので、8日(月)の試聴会での出番をやむなく見送った。

これまでアプローチしてきた方法は次のとおり。

1 パイオニアのネットワークを使ってクロスオーバー4000ヘルツにして2ウェイにする

2 テクニクスのネットワークを使ってクロスオーバーを1200ヘルツにして2ウェイにする

3 クロスオーバー1000ヘルツのチャンネルデヴァイダーを使って2ウェイにし、2台のアンプで駆動する

この中では1が一番バランスが良かったが、それでもどうしてもイマイチの感があって、高音域の抜けがもっと欲しいところ。

何とかしたいと思っていたところ思いがけない幸運が舞い込んだ。

JBLの「変則3ウェイシステム」に使っていた同じくJBLの「075」ツィーターが不要になったのでこちらに回ることになった。とりあえずマイカコンデンサー(0.075μF×2個)でローカットして載っけてみた。

    

これもまた「変則3ウェイ」になったが、バランスがかなり良くなった。結局、ポイントはツィーターの追加だったのかと一安心。

しかし、見た目からお分かりのようにホルンの形状が大きすぎて075の響きを邪魔している感はどうしても否めない。そこでやむなくホルンを諦めてグッドマンの「ミダックス」(スコーカー)を倉庫から引っ張り出してきて組み合わせてみた。

これは10年以上も前に湯布院の知人からいただいたもので大切に保管していたものだが、まさかこんなときになって出番がやってくるとは夢にも思わなかった(笑)。

    

その結果、さすがにワーフェデールとグッドマンという英国同士の品のいい組み合わせに満足の一言で「これで良し!」。

こうなるとこのシステムも試聴会でぜひお客さんたちに聴いていただきたかったが結局間に合わなかった。ほんとうに残念。

人生と同じでオーディオもなかなか思い通りにはいかない(笑)。


 


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オーディオ愛好家のご来訪~2018・1・8~

2018年01月10日 | オーディオ談義

この8日(月)、久しぶりに本州からのお客様がお見えになった。

それぞれ岡山と京都からお二人のオーディオ愛好家さんだったが、当方のブログを拝見され「ぜひ聴かせてください」とのことで、日程が決まったのは先月(12月)の中旬だった。

わざわざ遠路はるばるお見えになるのに(我が家のサウンドに)失望させては「末代までの恥になる」と思い(笑)、昨年末にかけオーディオルームの音響空間の拡大を兼ねて大掃除(10日間程)に余念がなかったのも実はそのためだった。

クルマでお見えになるとのことで、当日は時節柄、降雪を一番心配していたのだが何と気温が10度以上にも上昇しての降雨になったので一安心だったが、逆に濃霧が発生してしまい前方が見えにくくて、これでは高速道路が不通になるかもしれないと大いに心配したが、どうにか予定通りカーナビをたよりに午前9時半に到着された。

前日は福岡のオーディオ愛好家を訪問されたとのことで、その方面で一泊されてのご来訪だった。

いやあ、どうもはじめまして~。

いくら初対面とはいえ、お互いに極めてマイナーな趣味の愛好家同士なので打ち解けるのにさほど時間は必要なかった。

和気あいあいの中、談論風発、とても楽しい時間を過ごさせてもらった。

「オーディオは奥が深くてまったく飽きがきませんね~。こんなに面白くて楽しい趣味に巡り会えて私たちは幸せ者ですよ。」で、見事に一致(笑)。

今回の試聴のテーマは我が家の3つのシステムを真空管アンプを交換しながら音の違いを楽しんでいただくことだった。

聴いたシステムの順番は次のとおり。

<スピーカー>

1番目 AXIOM80(最初期版) 2番目 JBLの変則3ウェイシステム 3番目 JBL「D130」(イン・ウェストミンスター)+AXIOM80(復刻版)

<真空管アンプ>

1番目 WE300B (1951年製)シングルアンプ 2番目 「PP5/400」(英国マツダ)シングルアンプ 3番目 171(トリタンフィラメント)シングルアンプ 4番目 TRアンプ+2A3シングルアンプ

試聴盤は「ケニーGのソプラノサックス」、「マルサリスのバロック・デュオと自由への誓い」、「エラ&ルイ」、「ヴァイオリンによる間奏曲」(アーヴェ・テレフセン)、「フラメンコ」その他

お客さんたちからの総評について結論から言うとおおむね好評だった。

まあ、訪問した先でシステムの悪口を面と向かって言う人も珍しいので幾分かは割り引く必要があるが(笑)、それにしても上出来という感じで、終わってからほんとうにホット一息。

近頃、こういう風に大役を果たしたような気分になったのも珍しい(笑)。

いろいろ詳細な話を述べるとキリがないので省略するが、これらアンプ群の中で「ぜひ持って帰りたいと思ったアンプはPP5/400アンプです。響きがとても美くてふわっと広がってきますね。音の出方が違いますよ。」とのことだった。

   

「英国系の真空管は聴く機会が少ないです。」とのことで、とても珍しがられたし、その一方、定評のある「WE300B」については音を遠くに飛ばすための劇場用の真空管なので、そもそもオーディオ用に向いてないのではとの否定的なコメントだった。

お二人さんとも、JBLの38センチを2発使ったり、ウェスタンの15Aホーンを使ったりされているベテランの方々からこういう言葉を聴くと「WE300B」への評価も様々といったところ。

自分も含めて猫も杓子も「WE300B」だが、実力に比べるとお値段の方がちょっと先走りしているかもしれませんねえ(笑)。

もう一つ、特筆しておきたいことはJBLの「変則3ウェイシステム」を聴いていたときのこと、「恐れ入りますがLE8T単独で聴かせていただけませんか。」とのご要望があった。

「ハイ、いいですよ。」とツィーター(075)とサブウーファー(D123)の結線を難なく外して試聴してみた。LE8T単独で聴くのは久しぶりだったが、実はこれがとても良かった(笑)。

周知のとおり「LE8T」(口径20センチ)という比較的小ぶりのユニットなのでこじんまりとしたサウンドを想像しがちだが、流石は定評のあるユニットだけあってどうしてどうして~。

鳴らすアンプ(PP5/400)次第でこうも変身するのかと我が耳を疑った。

「外す前と後でも、どちらもいいですよ~。音楽ソースに応じて使い分けしたらいかがですか。」との、お客さんの言葉だったが、自分には「シンプル イズ ベスト」の印象を強く受けた。

自分で工夫して取り付けたものはこだわりが出来て、こういう要望でもない限りなかなか取り外せないものだが、ほんとうにいい機会になった。

物凄く熱い時間があっという間に過ぎて昼食をはさんで13時過ぎになった。これから岡山、さらには京都までとなるとたいへんな時間になるので、どうか長い道中お気を付けくださいと家内ともども見送った。

無事のご到着が大いに気になっていたところ、午後8時過ぎに次のメールが届いた。

本日は、楽しい時間を過ごさせていただきました。岡山から行かせていただいた甲斐がありま した。システムを複数所有されている理由、ツイーターやウーファーを足されている理由とテクニック、納得させられました。 

一番の収穫は、「オーディオを楽しまれてる姿を拝見させていただいた」ことです。オーディオは趣味です。「いかに楽しむか」が大切だと思いますから。」

続いて、翌日になって京都の方からも次のメールが届いた。

「充実した楽しいひと時をありがとうございました。アキシオム80の朗々とした鳴りっぷり、年季の入ったマニアでないと出せない音と感じました。

当方が聞いた今までの経験では、もっと神経質でソロのバィオリンとかヴォーカルしか聞けないユニットと勝手に決め付けておりましたが認識を新たにいたしました。 
 

関西方面に来られる時はお声掛下さい。マニア宅にご案内いたします。」

ご両名ともどもたいへんお疲れさまでした。おかげさまで当方にも大きな収穫がありました。詳細は後日、ブログでご報告します。

今後ともお互いに心行くまでオーディオを楽しみましょうねえ(笑)。


 


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「プリウス」さようなら、「C-HR」こんにちは

2018年01月09日 | 独り言

2年8か月に亘って付き合ってくれたトヨタ「プリウス」と、とうとうお別れの日がやってきた。7日(日)の午前10時が新車へのバトンタッチの日である。

前日の夕方から運転席に感謝と激励の意味を込めて「お神酒」「水」「塩」を置いた。

事故らしきものにもいっさい出会わず、無事に過ごさせてもらってどうもありがとうございました。また新しいお相手を見つけてくださいね~(笑)。

    

結局、走行距離は31、800km、通算燃費は24.7km/ℓと、これまでのクルマの中ではダントツだった。地球環境にもチョッピリ貢献できたはず(笑)。

そして、新しくやってきた「C-HR」(ハイブリッド)は発売後1年ぐらいのクルマである。12月の初旬に商談が成立して1か月後の納車だからかなり早い。おそらく人気車種ではないのだろう(笑)。

    

親しくしているご近所の方から、お世辞かもしれないが「プリウスよりは格好がいいですね。」というお言葉をいただいた。

さっそく交通安全祈願とお守り札を購入するために神社に出かけてみた。1時間半近くかかる宇佐神宮(国宝)にしようか、20分程度で行ける近くの小さな神社にしようか迷ったが、かみさんが「近くの神社でいいんじゃない。」

それもそうだなと、出かけたところまだ正月明けやらぬ時期とあって狭い駐車場めがけてクルマの大渋滞。しかも道がメチャ狭くて離合がやっとの状態で、新車を傷つけてなるものかとヒヤヒヤした(笑)。こちらの読みが甘かった。

行きは自分が運転し、帰りはカミさんが運転したが扱いやすさはプリウスと一緒でクセがなく同じ感覚でスイスイ行けた。今度のクルマは長い付き合いになりそうだが、どうか無事故でありますように~。

次は読書がらみの話。

例年通り、正月の帰省で娘が持ち帰ってきた「このミステリがすごい!2018年版」(宝島社)。娘は親父と同じで大のミステリファンである。

          

2017年の国内、海外のベスト5を挙げておこう。

国内編

1位 屍人荘の殺人 2位 ホワイトラビット 3位 機龍警察 独眼殺手 4位 ミステリークロック 5位 いくさの底

海外編

1位 フロスト始末(上下) 2位 13・67 3位 東の果て、夜へ 4位 湖畔荘(上下)
5位 黒い水連

ちなみに、年末の日本経済新聞が掲載していた一般書の「年間ベストセラー」は次のとおり。

1位 九十歳、何がめでたい(佐藤愛子著) 2位 ざんねんないきもの事典(今泉忠明監修) 3位 蜜蜂と遠雷(恩田陸著) 4位 うんこかん字ドリル(文響社) 5位 騎士団長殺し(村上春樹著)

連日、音楽&オーディオに追いまくられているので、もっと読書の時間が欲しいところだが、上記の本のうちもし図書館で見かけたら借りてみることにしよう。

ちなみに、いつぞやのブログで話題にした「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」は第20位にランクされていた。

 


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「PP5/400」 VS 「WE300B」

2018年01月06日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

3日(水)の午後1時半きっかりにお見えになったYさんにホルン付きの新たなスピーカーを紹介したところ、「エッ、また変えたんですか!」(笑)。   

それはさておき、冒頭にYさんに本日来ていただいた目的を申し上げた。

「実はPX25真空管を大本命のPP5/400真空管に換えましてね。ガラッと音が変わった気がしますが、自分の耳はバイアスがかかっていてあまり当てにできません。そこで、今回はぜひYさんに試聴していただき、お気に入りのWE300Bアンプと比較をしていただきたいと思います。どうかよろしくお願いしますよ。」

すると、ちょっと首を傾げられたYさんだが、きっぱりとこう申された。

「分かりました。しかし、〇〇さんのお宅ではWE300BアンプとAXIOM80との組み合わせの音が耳に焼き付いています。よろしかったらスピーカーをAXIOM80で試聴させていただきたいのですが。」

お客様からこうまで言われると、交代させざるを得ない。まったく予想外の展開となってしまった(笑)。

    

このAXIOM80 (最初期版)の我が家での位置づけを率直に言うと、あまりに音が良すぎて(弄るところが無いため)可愛げのないスピーカーという感じ。ほら、「手がかかる子供ほど可愛い」という言葉があるでしょうが(笑)。

冗談はさておき、どんなに高級なスピーカーと対峙しても必ず部分的にしろ秀でたところがあるスピーカーであることは間違いない。エッジレスなど巧緻極まりないツクリは他のスピーカーの追随を許さない。

我が家の場合、他家と違うところはユニットのフレームの歪を避けるためバッフルへのねじ止め(4か所)を止めてウッドホーンに固定していることぐらい。

さあ、いよいよ乾坤一擲の大勝負である。


       

左側がWE300B(1951年製)アンプ、右側が「PP5/400」(最初期版)アンプ。前段管はそれぞれ「171」と「GSー112」でともに希少なトリタン・フィラメントの持ち主である。

両機とも鬼才「北国の真空管博士」から改造していただいたもので似たもの同士ともいえるが、一方では「アメリカを代表する出力管」であり片方は「イギリスを代表する出力管」なので米英の対決ともいえる。

実はこの両国のお国柄の違いが後々重要な意味を持ってこようとは、その時は知る由もなかった。
  
初めにWE300Bシングルアンプから試聴に入った。試聴盤はYさんがテスト盤として愛聴されている優秀録音の「ソナス」(女性ボーカル)の第3トラック。

         

「いつ聴いても素晴らしい音ですね。この組み合わせ一つあればもう他は要らない気がしますよ。」と、相変わらず絶賛されるYさん。

1トラックに11分近くもかかるボーカルをひとしきり聴いてから、今度は同じ曲目を「PP5/400」アンプに切り替えて試聴した。

「これも素晴らしい音ですねえ!PX25のときよりも明らかにグレードアップしてますよ。まるで、手を伸ばすと歌手の顔に触れそうなほどクリヤーです。細かい音もよく拾いますし、録音現場の雰囲気感の再現力はWE300Bより上かもしれませんね。」と、これまた大絶賛(笑)。

さあ、いよいよ核心に入ろう。

「この二つのアンプのどちらがお気に召しましたか?」と、お尋ねしたところ次のような回答が戻ってきた。

「ダイナミック感はWE300Bの方が上ですね。開放的というのか音響空間が広くなった印象を受けます。一方、PP5/400は箱庭的な美しさの極致というのか、とても品が良くて人間の内面を深く抉ってくるような感じです。

この両者にはアメリカとイギリスのお国柄の差が如実に出ているような気がします。どちらがいいとか悪いとか
 、私にはちょっとおこがましくて判断できません。」

そうですよねえ、つい順番を決めたがるのが私の悪い癖なんです(笑)。

これで本日のメイン行事は終了した感じで、新調した「ワーフェデール+メロンホルン」への関心が急に色褪せてしまったのは仕方がない。

それでも1時間ほど割いて一緒にこのシステムを聴いたが取り立てての感想はないままだった。あまりご興味はなさそうだった。

AXIOM80と比べるのはあまりにも酷だったかもしれないが、自分にとってはまだまだ弄る楽しみがあるので、可愛くてたまらないシステムである。

よしッ、きっとYさんを振り向かせてみせるぞ(笑)~。

 


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新春早々の「夢の対決」

2018年01月04日 | オーディオ談義

「どうも明けましておめでとうございます。今日(3日)は午後からいかがですか?」

「はい、おめでとうございます。それではお伺いしま~す。」と、たいへんありがたいことに一つ返事のオーディオ仲間のYさん(別府市)。

「元旦明け早々にもうオーディオですか!」とあきれ顔のカミさんを尻目に(笑)、「今回はどうしてもYさんの耳が必要なときなんだ!」

経緯を述べてみよう。


前回搭載した「メロンホルン」にすっかりメロメロになってしまい(笑)、さらに意欲が湧いてきていろいろと手立てを講じてみた。

まずはストレートの丸型ホーンに散見される「音のきつさ」を軽減するために、JBLのハチの巣型ホーンを参考にして細い針金を束ねて丸めたものをホーンの開口部にガバッと押し込んだ。もちろん有り合わせの材料である。

   

これによって心なしか「音のタメ」が出来たようだし、高音域のボリューム調整の余裕ができて低音域とのつながりも一段と向上したような気がする。まあ、思い入れも手伝っているのだろうが(笑)。

次の「二の手」は駆動するアンプをさらにグレードアップしてみよう。

ヨシッ、いよいよ「PP5/400」の出番といこうか。

   

我が家の顔ともいえる「PX25シングル」アンプだが、前段管を希少管の「GSXー112」にしたのはいつぞやのブログに掲載したとおりだが、いよいよ組み合わせる出力管を「PX25」から大本命の「PP5/400」(英国マツダ)に換えてみた。

この球の登場はおよそ1年ぶりぐらいかな~。お値段のことを持ち出すのは少々はしたないがPX25の2倍ほどは軽くいく(笑)。

ちなみに「数ある出力管の中で最も音がいい球となるとPP5/400でしょうねえ。」と回答されたベテランのアンプ製作者を2名ほど存じ上げている。

   

しかも我が家の「PP5/400は画像でご覧のとおりトップマイカが長方形をしており、印字がきちんと残っていることからして、あまり使用されていない最初期の製造品であることがわかる。

いわゆる古典管は最初期に製造された球がツクリ、そして音質的にもベストされており、それ以後に二期、三期以降とわたって製造された球はメーカー側が戦略的にコストダウンを計って開発費を回収していくのが相場と決まっている。

つまり古典管に限っては性能が時の流れと逆行しているのが現実で、代表的な例が「WE300B刻印」であり、また「2A3の一枚プレート」だろう。

この「PP5/400」は3年ほど前のオークションで大晦日のどさくさに紛れて相場よりも格安で手に入れたものだが、当時、「PP5/400」を愛する「S」さん(福岡)を大いに悔しがらせた思い出がある。

(以上、何を書こうが作者の自由とはいえ「自慢たらたら」と受け取られるかもしれませんね。どうかお気を悪くされませんように~。笑)

使う前にまずは「整流管」を引き抜いて2時間ほどエージングした。

古典管の泰山北斗「北国の真空管博士」によると、新品の場合はゆっくり一晩かけてのエージングをお奨めだったが、一度使ったものであれば2時間もやれば十分でしょうとのこと。

さあ、いよいよ緊張の音出し。どんな音が飛び出してくるか、ハラハラ、ワクワク、ドキドキ~。試聴盤はウィントン・マルサリスの「バロック・デュオ」。

   

何だか悲しくなってきてしまった。長年愛用してきた「PX25」への信頼が急に色褪せてしまったのである。

低音域から高音域まで全帯域に亘ってまったく情報量が違うし、
音の透明感、奥行き感、色艶などがさらに追い打ちをかける。レベルでいえばプロ野球と高校野球との差ぐらいある。

以前に両者を聴いて比較したときはこれほどの差はなかったので、結局、「PP5/400」と前段管「GSXー112」とのマッチングが絶妙だったのだろう。

これなら「WE300B」(1951年製)シングルアンプときっといい勝負を展開するに違いない。

毎回、お見えになるたびに「WE300B」アンプを絶賛されるYさんならこの「PP5/400」アンプを聴いてどういうご感想を述べられるのだろうか・・。

つまり、「PP5/400」(最初期版) VS 「WE300B」(1951年製)の一騎打ちである。

こういうときの自分の耳はいろいろバイアスがかかっているのであまりあてにならない(笑)。

そこで、冒頭のシーンに戻って、Yさんに来ていただくことになったわけだが、その後まったく予想だにしない展開が待っていようとは、そのときは知る由もなかった。

以下、続く。

 


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新春早々のクリ~ンヒット

2018年01月02日 | オーディオ談義

「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」(中国唐代の詩の一節)と、あるように年が改まるごとに花とは違って人間は確実に歳を取り、衰えていくがこうやって趣味を楽しめるのも健康あってこそのこと。

楽しくてたまらない「音楽&オーディオ」にたっぷりと時間を割けるのもあと何年ぐらいなんだろうと、年頭にあたってつい考えてしまう。

フランスの思想家アランは「悲観は感情の産物であり、楽観は意志から生まれてくる。」と、言ったが、
ま、先のことを憂えても仕方がないか(笑)~。

そういえば我が家のオーディオはいつも「行き当たりばったり」主義である。とりわけオークションの類などは、不意に欲しかった機器や古典管が出現するので、そのたびに一喜一憂しているのが現状だ。

ただし、一つだけ留意していることは「なるべくこれ以上オーディオ機器を増やさないようにしよう。もし増やしたときはその代わりに別の機器を放出することにする。」

端的に言えば、これ以上戦線を拡大しないようにしようというわけだが、もうひとつ、できるだけ広い音響空間を確保する狙いも秘められている。

実は、昨年末からそれほど広くもないオーディオルーム(5m×6m)の大掃除に余念がなかった。

我が家の大掃除には「捨てる、保管する、保管はするものの倉庫(二つ)に移す」という3つの選択肢があって、「捨てる」の中には当然オークションへの出品が含まれるので慎重な品定めを要するし、また倉庫に移すとなるとそちらの整理整頓も必要になってくるのでとうとう延べ1週間ほどの大掛かりな作業になってしまった。

しかも、年内いっぱいにはキリがつかずとうとう年を越して、元旦になっても作業を続ける不甲斐なさだった。そういうさなかに倉庫の片隅で発見したのが「メロンホルン」だった。

丁度3年前の2015年1月、青森県の非常にご熱心なオーディオ通のHさんからご厚意により譲っていただいたもので当時いろいろ実験したものの、2インチドライバーよりも小ぶりの1インチの方が合っている気がして結局ふさわしいドライバーが無かったので大切に倉庫で眠らせておいたもの。

これが当時の我が家での試験中の画像である。このホルンは学校などの教材で使われて廃棄寸前のものを手に入れ加工したものと伺っている。

     

倉庫でこのホルンを見た途端にピ~ンとくるものがあった。もしかして、ネジ穴さえ合えば現用中のテクニクスの小型ドライバーに使えるかもしれない!

さっそく寸法を試してみるとバッチリだった。テクニクスのオリジナルのドライバーとホーンの接合部は「ねじ込み式」なのでホーンの部分は簡単に外せる。

いろいろ細工して無事取り付け完了。くどくど説明するよりも画像をご覧になった方が手っ取り早いだろう。

        

スピーカーの構成は、テクニクスの2ウェイ式ネットワーク(高音域用のボリューム付き)を使い周波数1200ヘルツ(12db/oct)を境にそれ以下はワーフェデールのユニット(口径30センチ)を使い、それ以上はホルン付きのテクニクスのドライバーを使うというもの。

おそらく世界中で唯一のシステムだろう。ベスト1よりもオンリー1の方が面白いに決まっている(笑)。

試聴してみて驚いた。ホーンによってこんなに音が変わるのか!

一点の曇りもない秋の青空のようにスカッと抜けきった音、しかも
柔らかくて繊細そのものでまずは理想的なサウンドといっていい。しかもホルンの形状からして「お察し」がつくように管楽器の音なんか惚れ惚れするほどで、マルサリスのトランペットがひときわ冴えわたる!

これに比べるとテクニクス製のホーンはいかにも音がこもり気味でショボい。比較する前はこれで十分だと思っていたが、やはり上には上がある(笑)。

今回のケースではドライバー本体は高性能なんだけど、付属のオリジナルのホーンが結果的にイマイチだったということになるが、そもそもメーカーの既製品というものは大半がコストの制約が付きまとい、仕方なく妥協の産物になってしまうケースが多いように見受けている。

したがってメーカー製を盲信することなく、
いつも「疑惑の眼」を向け「隙あらば自分好みに改造してやろう」と虎視眈々と狙っているが、今回はその典型的な事例となった。

Hさん、メロンホルンが見事に息を吹き返しましたよ~。その節はたいへんありがとうございました。

今回は5年ぶりの大掃除が機縁となって「新春早々のクリ~ンヒット」になったが、お金は1円もかからなかったし、こいつぁー春先から縁起が良さそうだ(笑)~。


 


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新年あけましておめでとうございます。

2018年01月01日 | 独り言

     

ここ九州地方は穏やかな日和のもとでの年明けとなり幸先の良いスタートになりました。

これが本年最初の投稿になりますので、「皆様におかれましては今年も良いお年になりますように~。」

さて、今年は周知のとおり戌年ですね。「戌年」はどういう意味があるのかググってみました。

「・「戌」は「滅びる」を意味する「滅」で、草木が枯れる状態を表しているという見かたもありますが、実際は「まもる」「植物が育っていき、花が咲き、実をつけ食べごろが過ぎた後、自分の実を落として、本体の木だけは守る」という意味だそうです。

・犬は社会性があり、忠実な動物です。人との付き合いも古く、親しみ深い動物。

・犬はお産が軽いとされることから、安産については「戌の日」が吉日とされています。

・戌の干支の特徴として、“勤勉で努力家”とあります。」

「1年の計は元旦にあり」といいますが、今年のモットーは「万事に亘って勤勉かつ努力」といきましょうかね。

ご挨拶かたがた、今回はこの辺で終わりにしておきます。


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