「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオは「見た目の第一印象」も大切

2017年10月20日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

「見てくれを良くする」ことを理由に500ヘルツ以下(12db/oct)をカットした裸の「AXIOM80」にウッドホーンを取り付ける話になって木製の植木鉢でピッタリのものが見つかった。

       

音響効果の方もバッチリだと思うが(笑)、締め付けるネジの類はいっさい使っておらず、ユニットのフレームの歪みとはまったくの無縁状態というのが最大のメリットだし、それにホーンのおかげで背後からの音の回り込みも幾分か防止できる。

取り付けの完了報告をうけて県内に滞在されていたSさん(愛知県)が再度13日(金)の10時ごろにお見えになった。


「よくもまあこんなものを見つけましたねえ。これはもう奇跡ですよ!」

「いやあ、これもアドバイスをいただいたおかげです。グッドタイミングでした。」

と、エールの交換をしてから(笑)、二人してマルサリスのトランペットに聴き入った。

Sさんから「これは素晴らしい!ずっとトランペットらしくなりましたよ。これなら弦楽器に加えて管楽器も十分いけます。まったく値段良し、見かけ良し、音良しの3拍子ですね。」という言葉をいただいた。

いくら他人の言葉であっても「臆面もなく誉め言葉を鵜呑みにして書くな」と、一部からお叱りを受けそうだが、「ありのままに」が(ブログの)モットーなのでどうか許してほしい(笑)。

そうそう、肝心のウッドホーンのお値段の方だが1個2千円として2個で4千円で済んだのだから「遊び道具」としては上出来だ。

今回の発想の出発点は、聴覚的な音質うんぬんよりも(システムへの)視覚的なアプローチだったのがとてもユニークだった。

やっぱりオーディオシステムは見た目の第一印象も大切で、裸のAXIOM80に対する違和感を率直に指摘してくれる仲間がいて助かった。

下記の画像のように裸のときよりもずっと見栄えがいいと思うのだが、ちょっと身びいきかな~(笑)。

                  

午後からは趣向を変えて、アンプを「PX25シングル」にしてスピーカーは「AXIOM150マークⅡ+デッカのリボン型ツィーター」に切り替えた。JBLを鳴らした時にはWE300Bシングルアンプと組み合わせてアメリカ勢同士の組み合わせだったが、今度はイギリス勢同士の組み合わせとなった。

二回目のご訪問となるSさんが初めてお聴きになるシステムだが、歌謡曲をよくお聴きになるとのことなので、「同感です。このところ私もよく聴いてますよ。歳を取るとだんだんクラシックが重たくなって歌謡曲が良くなりました。」と言いながら「ちあき なおみ」「フランク永井」と順に聴いていただいた。

フランク永井の「夜霧の第二国道」には思い出があって、小学校の高学年のときにバス旅行があり、道中誰もが歌うことになり順番が来たので当時流行っていたこの歌謡曲を歌ったところ(オールドミスの)先生が眉を顰めながら「そういう歌をどこで覚えたの?」。

そりゃそうですよねえ、小学生が歌詞の意味をよく分からないまま「つらい恋なら、ネオンの海へ・・」と歌うんだから~。

今、振り返ってみると「赤面もの」で当時から「TPOをわきまえる」ことがたいへん苦手だったようだ(笑)。


話は戻って、Sさんから「これはまさに癒し系の音ですね。実をいうと、こういう音が一番好きなんです。デッカのリボン型ツィーターがよく利いてますね。とても品のいい音に仕上がってます。これまで真空管アンプの音に興味がなかったのですが、ここで聴かせていただいて俄然ヤル気が出てきましたよ。」

そこでこう申し上げた。

「真空管アンプにも弱点があって、ちょっと低音域の応答性が良くないです
ね。その点TRアンプの方が一枚上だと思います。しかし、中高音域の倍音の美しさに惚れ込んでいますので仕方なく使ってます。音に迫力をお求めになるのならTRアンプの方がいいと思いますが・・・」

いずれにしても、Sさんはイギリス系の音がお好きだったのには驚いたが、内心では思い入れのあるJBLではなかったので少しガッカリ(笑)。

しかし、さすがはグッドマンとデッカのコンビで持ち味を存分に発揮してくれてハッピー。つい最近、市販のネットワークを使って「クロス4000ヘルツ,12db/oct」のもと4000ヘルツ以上をデッカに持たせて際立たせたのが功を奏したようだ。

我が家では「心を癒してくれるサウンドを求めるのならグッドマン」、「活力と元気に満ち溢れたサウンドを求めるのならJBL」に、はっきりと色分けできる。

Sさんとは半年後の再会をお約束して午後2時ごろにお別れした。これから実家のある福岡へ向かわれる由。

お帰り際にシステムの写真を撮られて「半年後にどう変わっていますかねえ。」とのことだったので「もうこの辺で十分のような気がしてきました。そろそろオーディオは打ち止めにしようかと思ってます。」

つい悟ったような言葉を口にしたが、はてさて、どうなることやら・・・(笑)。

 

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