「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オークションでの掘り出し物

2017年09月02日 | オークション情報

今やネットオークションは、それ無くしてはオーディオが成り立たない程の存在感を見せているが、とりわけ比較的古い真空管やSPユニットを愛用している我が家では必須の存在となっている。

常に相場より安くて程度がいい「掘り出し物」を求めて、毎日のようにパソコンでチェックしている。常時「ウォッチリスト」に登載している件数は20件ほどだが、なかなかお値段が折り合わず涙を呑むことが多い(笑)。

ところでオークションを利用したことのある方ならご存知のことだろうが、落札した商品は別途保存でもしない限りネット上では3か月経過で自動的に削除される。

肝心の品物は現実に手元にあるのだから別にかまわないが、心理的には何となく淋しいし、解説文がすっかり消え去るのもちょっと困る
。そこで最近、特に印象に残った「お買い得品」をこの際ブログに残すことにしてみよう。

この3か月を振り返ってみると、丁度「10件」落札していた。

いつものように真空管からSPユニットまで様々だが、何しろ顔の見えない相手から購入したとあって、クレームが利くように到着時にすぐに性能を確認することにしているがいずれもまともな品物ばかりだった。

これまでも、ほとんどそうだったから、オーディオ愛好家にまず悪人はいないと思っていいようだ(笑)。

それではこの3カ月の間で、「得した買い物」とやらを挙げてみよう。

☆ TUNGSRAM HL4 (MH4同等管) ナス管 

         

オークションでの商品説明はこうだった。

当方の試験機による測定結果は下記の通りです。Ep=200V、Eg=-3Vのとき・Ip=6.2mA、gm=3400μmho
(注:実測値につき多少の誤差はご容赦下さい)。

タングスラム製(ハンガリー)とあるが、当方が持っている「AC/HL」(英国マツダ)とソケットからツクリまで外見上はそっくりである。

大いに食指をそそられるが、肝心の測定結果を見ても素人の当方にはサッパリなのでこういうときは「北国の真空管博士」にお訊ねするに限る。こう言っては何だが自分が知る限り日本有数といってもいいほどの真空管(古典管)の専門家である。

どんな真空管でも型番を言うだけで、固有のプレート電圧やμ(ミュー:増幅率)などの数値がスラスラッと出てくるのだから凄い。それに、以前ダメになった「WE300B」真空管を独自の秘法で直してもらったことがあるので知識と実践が兼ね備わった稀有の方である。

この出品物に対して、博士のご見解はこうだった。

「これは本家本元の英国マツダ製と同じです。HL4とありますがAC/HLと同等品です。通常1万円以上は軽くする代物ですから、それ以下ならたいへんなお買い得品ですよ。」

我が家では真空管アンプの電圧増幅管として「AC/HL」の使い道はとても多い。スペアとして持っておいても損はしないので、お値段次第で落札しようと即座に決めた。

7000円スタートのところ現在のところ入札は一件も無し。

おそらくあまりポピュラーではないタングスラム製ということで敬遠されているに違いない。シメシメ~(笑)。

そしてとうとう落札時刻まで一件も入札なしで最終的に「7000円」で自分が落札した。1本だけだが、真空管は消耗品だからこれからは「AC/HL」を安心して使える。

無事に到着したのですぐにテストしたところ、音質的には既存品とまったく遜色なし。さっそく博士に事後報告したが、ほんとうにラッキー!

☆ 新品未使用品!スーパーメタルトップ搭載!ダイワ DXR 1-52SMT 

いったい何のことかと 首を傾げる向きもあろうが、魚釣りに使う「竿」のことである。

「オーディオ」と「読書」、そして「魚釣り」は永遠の趣味といっていいが、若い頃はいつも週末にクルマで2時間ほどの県南地方に釣り紀行だった。今年も涼しくなった秋口ぐらいから久しぶりに釣りに行こうと張り切っている。

都会と違って田舎に永住しようと決意をしたのも、「マンション暮らしだと満足にオーディオが楽しめない」ことと「海が近くて混まないのでいつも釣りが出来る」ことが大きな要因だった。ちょっと動機不純かもねえ(笑)。

さて、オーディオの道具の花形は何といっても「スピーカー」だが、釣りの道具の花形といえば「竿」である。性能のいい竿ともなると、とても「しなり」の力が強いので大きな魚でもすぐに海中から抜き上げられるのがいい。釣果にも大きく影響する。

今でも釣り仲間のA君とは情報交換をしているが、竿が古くなったので「最新の性能のいい竿があったらぜひ教えておくれ」と頼んだところ「ああ、それなら“がまかつ”のインテッサかダイワのDXRなら間違いないよ~。」

インテッサは本格的な磯釣り用だし、メチャ高価なのでアッサリ諦めて波止場にも使える「DXR」に狙いを絞ったところ、運よく引っ掛かったのが次の画像。

                

商品説明にはこうあった。

メーカー希望小売価格(税込):66,960円 

長竿を思わせる安定した操作感「先短胴長設計」。金属穂先の柔軟性と高感度を生かし、重量というデメリットを極力打ち消すために採用された「先短胴長設計」。

♯3~5の太い節を長くすることで全体に張りがある先調子になり、ダイレクトな操作性と逞しいバットパワーが与えられた。穂先が短く胴~元の節が長いため、5.2mでも感覚的には長尺ロッドに近いフィーリングが得られるのが特徴。
 
◆全長:5.20m ◆継数:5本 ◆仕舞寸法:120cm ◆自重:230g ◆先径:0.60mm  ◆元径:17.8mm ◆錘負荷:1~3号 ◆適合ハリス:1~3号

《商品の状態》
◆新品未使用品です。
◆付属品は画像に写っている物で全てです。
◆保証書は未記入状態です。

性能は折り紙つきなのであとはお値段次第だ。何しろビンボー人だし「3万円」なら超お買い得だがと淡い期待とともに入札に参加したところ、何と予想外にも見事に落札。

無事到着してすぐに検品したがキズ一つなかった。

よしっ、「宝の持ち腐れ」にならないように、ぼちぼち仕掛けの準備に取り掛かるとしよう(笑)。


  
 
 

 


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