「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

柳の下の二匹目のどじょうを狙う

2017年02月21日 | オーディオ談義

このところ新しく作った「AXIOM80」用のエンクロージャーが期待以上にうまく鳴ってくれたのでルンルン気分だが、「欲」は果てしなく広がるのがオーディオマニアの常だ(笑)。

今度は「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って、大好きなSPユニット「AXIOM150マークⅡ」(グッドマン口径30センチ)を新たなバッフルに取りつけて「AXIOM80」と入れ替えてみた。いったいどんな音が出るんだろう。

丁度、オーディオ仲間のSさん(福岡)がお見えになっていたので一緒に試聴した結果、二人して「少し音が籠りますね。AXIOM80ほどにはうまくいかないようですよ。おそらく板厚(1.5センチ)の響きと相性が悪いんでしょう。」

「万能という言葉が通用するほどオーディオは甘くない」という冷たい現実を目の前に突き付けられた感じ(笑)。

「七転び八起き」で翌日はすぐに方向転換して今度は同じバッフルにフィリップスのユニット(アルニコマグネット型:口径30センチ)を取りつけてみた。エンクロージャーのネジ受けに鬼目ナットを使用しているので、簡単に交換できて大いに助かる。

            

今度はうまくいった。どうやらこのエンクロージャーはマグネットが比較的軽量タイプのユニットにマッチしているようで、フィリップスが伸び伸びと軽快に歌ってくれてケチのつけようがまったくなし。もともと小編成の音楽には絶対的な強みを発揮していたのだが、大編成にもいささかのゆるぎもない。

流石にモニタースピーカーとして過去に一世を風靡しただけあって低音域から高音域まで音声信号に対する再生の忠実度がずば抜けていて、総合的には「AXIOM80」を上回るかもしれないほど。

常に「どちらか一つの選択」を強いられるので本当に迷ってしまう。

それもこれもユニットの外側からのマウントが大いに利いているようだ。

内側からのマウントに比べてわずかながらも箱の容積の拡大が見込めるし、バッフルとユニットのフレームの厚さによるホーンロードが掛からない利点もあるので音が開放的になって生き生きとした音が出る。

SPユニットは可能な限り外側からのマウントに限ると肝に銘じたことだった。

以上のように、このところ「ウェストミンスター」から「AXIOM80」「フィリップス」と次から次に思い通りに攻略できて笑いが止まらない状況だが、残るは「AXIOM150マークⅡ」(グッドマン)だけとなった。

さあ、このユニットをどう料理しようか。

今回のエンクロージャーづくりで「メーカー製恐るるに足らず」という横着な心境になったので、グッドマン指定のエンクロージャーの旧型バッフルをためらうことなく外して解体し、新たに一枚板でバッフルを作ってみた。

旧型は厚さが4センチほどあって、ベニヤで張り合わせてあったが劣化がひどくて崩壊寸前の状況だったので丁度いいタイミングだった。

しかし、SP周りはやたらと時間がかかり、何と2日がかりの手間と根気のいる気の長~い作業と相成った。

取り付けネジの選択からドリルでの穴開け、ジグソーによる円形のカットなどの作業がごまんとある。もう忙しくて忙しくてたまらん~(笑)。

結果は次のとおり。

         

今回も外側からのマウント、受けネジに鬼目ナットを使用してバッフルの入れ替えを可能にするなどまったく同じやり方を踏襲した。また、グッドマンのユニットにつきものの肝心の「ARU」は純正のものを使用しご覧のとおりバッフルの下部に取り付けた。

「これでおかしな音が出るわけがない」と自信を持っていたが、実際に音出ししてみると、案の定で期待に違わぬ音が出てくれてたいへんハッピー(笑)。

これで我が家のスピーカー群はすべて衣替えした上で完全制覇ということに相成ったが、ここで旧来型の鳴らし方しか知らない
Yさん(別府市)にご意見番として登場していただこう。

以下、続く。
 


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