「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

お客さんラッシュ

2017年02月02日 | オーディオ談義

前回にも投稿したように、先週の土曜日(28日)と日曜日はお客さんラッシュだった。

合せて4名の方々がお見えになったが、我が家のシステムはまるで日替わりメニューのように、コロコロ変わるので来るたびに刺激があるらしく、お客さんも喜んでおられるようだ(笑)。

今回の試聴会で注目の的だったのは前回で述べたようにグッドマンの指定箱に容れた「フィリップス」のユニットだった。

50年近くオーディオをやってきたが、自分でもこういう会心の組み合わせは珍しい。

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS) → DAコンバーター「エルガー プラス」 → パワーアンプ「PX25シングル」 → スピーカー「フィリップス」(口径30センチ・アルニコマグネット型)

プリアンプを介入させないことによる功罪は相半ばするが、ベールが一枚取れたような音質になるのはたしかだった。

この組み合わせで、スピーカーだけを固定し、ほかの機器をトッカエヒッカエして
いろいろ実験をやってみたので後日のために記録しておこう。

 「PX25」アンプと「6FD7」アンプとの比較

とてもハイレベルで実力伯仲のいい勝負だったが、多数決で最終的には「音のコクと色気」という面で「PX25」に軍配が上がった。何しろお値段が5倍くらい違うので同じ土俵で比較するのが可哀想だが、それからすると「6FD7」アンプ大善戦である。

 「PX25」アンプの整流管による音の違い

真空管アンプの球の構成は基本的にはそれぞれ役割によって電圧増幅管、出力管、整流管
の3種類によって成り立っているが、野球のポジションで言えば、順番に内野手、投手、監督といったところだろうか。とにかく、いずれの球もブランドが違うとガラッと音が変わるのでまったく手を抜けないし、逆にそれが魅力(笑)。

今回は整流管による音の違いを満喫した。

「CV378」、「5U4G」、「5931」、「WE422A」、「274B」などをいろいろ差し替えて比較してみたがベストとして衆目が一致したのは「5931」だった。比較的近代の球で、出力管「PX25」の製造時期とは随分離れているし、PX25はイギリス製、「5931」はアメリカ製で国籍の違いはあるものの、やっぱりオーディオは固定観念に縛られず「何でもアリ」だった(笑)。

この「5931」にすると、音の粒立ちが図抜けていて他の球をまったく寄せ付けない。もうこれに限ると思って急いでスペアを調べたところ3本あった。これだけあれば命尽きるまで大丈夫だろう。ああ、良かった~!

ただし、この「5931」もいろいろ種類があるようだが、今回使ったものは信頼の置ける古典管マニアから新品として手に入れたもので元箱には「GOLD BRAND」(シルヴァニア)と書いてあった。

            

 DAコンバーター3台の比較

現在、手元にあるのはワディアの「27ixVer3.0」、dCSの「エルガー プラス」、マランツ「NA11-S1」という新旧入り乱れての3台だが順次接続コードを差し替えて試聴してみたところ、バラツキがとても大きかった。

音の情報量、きめ細かさなどにおいて
dCSがダントツでその次がワディア、最下位のマランツは叩き売りたくなるほどひどかった。今後の出番は「USB」を聴くときだけと決めた(笑)。

 CDトランスポートの比較

dCSの「ヴェルディ・ラ・スカラ」とソニーの「555ES」の2台を比較した。両方とも「SACD」仕様で同じソニー製のピックアップを採用しており、dCSが故障したときのスペアとしてソニー製を購入しておいたもので久しぶりに鳴らしてみた。

お値段も相当違うけど、音質の差も大きい。dCSを聴いた後でソニーを聴くと、何だか「蒸留水」を飲んでいるみたいで、さっぱりして淡泊な味わい。情報量が相当違う。こりゃ、BGM向きだ。

いずれにしても、待望の「黄金の組み合わせ」の出現で我が家のシステムの勢力地図も様変わりの一幕だった。
 


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