「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

リボン型スーパーツィーターの登場

2016年08月06日 | オーディオ談義

2年ほど前のこと、「CDとSACD(ハイレゾ)とでは音質が段違い」という話があったのでそれを真に受けてSACDを導入してみた。

ところが、たしかにCDを上回る音質であることは確認できたが、掛かるお金の割には、これをコスト パフォーマンスというのだろうが、それほどでもないというのが当初の正直な感想だった。

なにしろSACD盤はCD盤の5倍以上もの値段がするが、古典管のナス管を用いた真空管アンプを使う限り、普通のCDでも魅力的な音がするのでこれで十分かな、ま、個人的な思い込みもあるのだろうが(笑)。

だが、しかし。

SACDの周波数の範囲は高音域が10万ヘルツとなっているが、現在我が家で使っているツィーター(高音再生機器)の周波数はせいぜい2万ヘルツが限界なので、物理的数値の世界でははるかに及ばない。

そこで「10万ヘルツまで再生できるツィーターを使ってこそはっきりとモノが言える。」とばかり、この件についてはあえてずっと封印してきたが、このほどようやく公に口を開く資格が出来た。

「タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」(フィリップ・マーロー)の、その資格という意味である(笑)。

「パイオニア」というメーカーは今となってはまったく冴えないが、ひところは「エクスクルーシブ シリーズ」など凄い製品を出していたので今でも気になって当時の掘り出し物がないものかと、オークションでときどきチェックしてきたが、この地道な努力がようやく実を結ぶ時が来た。

ついに「リボン型スーパー ツィーター」を発見。見た瞬間に「ええ音が出そうやな~」とピンと閃いた。

           

何と「元箱付きの新品同様品」でっせー。興奮したときはつい生まれ育った博多弁から関西弁が入り乱れるクセが在るのでご容赦願いたい(笑)。

オークションの解説にはこうあった。
 

「銘機と謳われた「PTーR9」をさらに進化させたリボン型スーパートゥイーターの最高峰!Pioneer PT-R100ペアを出品致します。メーカー希望小売価格298,080円です。

振動板には軽量かつ高剛性のベリリウムを使用し、120kHzまでの超高音域高品位再生を実現しました。お手持ちのスピーカーシステムと組み合わせることにより、超高音域の加わった本格的でかつ音の深みをあますところなく伝える、広がりのある音場を実現することができます。

共振しにくい高剛性のアルミダイキャストを採用し高級スピーカーシステムにマッチする真鍮製のスパイク付き木製ベースを付属したインテリア性に優れたボディーケース。

外観は、片側の左側面に小傷と底面部に台座のスパイクが接するので小傷がございますが、その他は目立った大きな傷もなく艶もあり綺麗な状態でございます。ユニット保護のパンチメタルに薄いへこみがございますがリボンへのダメージはなく動作も問題なく良好な状態でございます。

掲載写真も参考にして頂ければ幸いでございます。是非、スピーカーシステムに加えて頂きお楽しみ下さい。
付属品は、元箱・取扱説明書(コピー)・専用の台座(若干の傷有り)です。

現在の中古の市場価格は、〇〇をご参考下さい。

商品の詳しい特徴や仕様は、メーカーHPをご参照下さい。

型式 :リボン型

インピーダンス :8Ω
再生周波数帯域 :5kHz~120kHz
最大入力 :100W(EIAJ)
出力音圧レベル :98dB/W/m
カットオフ周波数 :5kHz以上(遮断特性:12dB/oct)
外形寸法 :W180×H120×D163
質量 :3.2kg」

リボン型ツィーターの優秀性はかねがね耳にしていたものの、出力音圧レベルが低いのが難点だと思っていたが、この機種は「98dB」なので、これだけあれば十分。インピーダンスが8Ωなのでフィリップスのユニット(8Ω)とも組み合わせOKなのも気に入った。

ただしカットオフ周波数が5千ヘルツがちょっと気になる。我が家のネットワークのカットオフ周波数は4千ヘルツ(12db/oct)だが、小出力の真空管アンプで駆動していることだし、その差の1000ヘルツくらいはまあ大目に見てもらうことにしよう。

というわけで、即決で落札。落札価格はヒ・ミ・ツ。このブログは娘が見ている可能性があるので母親に秘かに注進でもされたらチョット煩わしい。母親の腹の中に10か月余分に入っていたせいか、母娘の固い絆には父親でさえもどうしても割り込めないのだ(笑)。

出品者と連絡を取り合って、7月31日(日)の昼ごろに無事到着。さっそく結線を済ませた。駆動するアンプは久しぶりの出番となった「WE300Bシングル」(モノ×2台:1950年代オールド製)。

           

血沸き肉躍らせながら聴いたその第一声は・・・。
 


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